出版屋の仕事

知識も経験もコネもないのに出版社になった。おまけに、すべての業務をたった一人でこなす私。汗と涙と苦笑いの細腕苦労記。

注文経路の違い

2007年02月20日 | 注文納品
正確には注文納品じゃないんだが、注文納品をする前にいつも疑問に思っていたことがあったのを思い出したので、このカテゴリー。

注文には、短冊で来るものと電話で来るものとファックスで来るものがある。もしかして違う営業の仕方をすれば、他にもあるのかもしれない。が、うちの場合はこの3通りだ。たま~にHPを見てくれた書店からメールで来ることもある。

で、短冊はおみくじ棚(トーハン)とおみくじ封筒(日販)の2通り。こちらは、それぞれの取次のフォーマットで印刷された短冊でわかりやすい。

電話とファックスは、書店さんから来るときと取次から来るときがある。取次から来るもののメインは、「ネット受品口(エンドウさんはいなくなったようだ)」とか「EC取寄せ注文」とかで、なんとなくオンライン書店のものだと想像つく。

不思議なのは、紀伊國屋の短冊が印刷されたファックスが日販から来たり、トーハンのお姉さんから丸善の注文の電話が来たりすること。ちなみにうちの「出版専用電話番号」を変えたとき、トーハンのEC取寄せ注文の部署だけはしつこく古い番号にかけてきたが、このトーハンの丸善は一度新しいのにかかるようになって、最近また古い番号に戻った。本当に謎である。

日販の紀伊國屋は、だいたい九州とか遠いところだ。本店や南店からの補充が結構あるが、そちらは普通におみくじ封筒で来る。搬入日の連絡のために返信するんだが、通信料が高そうなところだけ取次経由(それもファックス)なのが、なんとも嫌らしい。

トーハンの丸善は、ブックネットというからオンライン販売かなと思うんだが、リアル書店の注文は短冊で来る。丸善っていつもお客さんがいっぱいいるけど、実はオンラインのほうが大変で、トーハンに注文代行でもしてもらってるんだろうか。

「取次VS書店」の力関係かとも思うんだが、同じ紀伊國屋で違ったりするのはなぜか。それに紀伊國屋はともかく、丸善BNSがあるなら他のチェーン書店もありそうなのに、トーハンから直接来るのは丸善だけだ。(ゲッ、もしかして注文がないっていうだけなのか)

交渉したかしないか、したときの状況がどうだったか…なんてことでいろいろ違うんだろうか。

どのみち、おみくじと同じく普通に搬入するので、うちの業務としては何も変わらない。

いつかゆっくり取次を訪問して、こういう質問をしてみようと思っている。いつも「仕入部に営業に行け!」とアドバイスされてるんだが、なかなか敷居が高い。今度まとめて「質問訪問」をするために、この件も質問リストに加えることにする。

2 コメント

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うちでは (けいじ)
2007-02-21 20:45:17
取次からの電話はだいたい地方が多いですね。
在庫確認が必要なもの。オンライン発注をしていない書店のものとか、営業が行ったときに受けた注文とか、海外とか。そして公官庁関係からの注文。

紀伊国屋は複合帳合ですね。本の分類によって取次が違います。あとチェーン店は店舗ごとに取次が違います。また、ネット書店も別にコードがあります。ということは、ネット書店にも当然取次の担当者がいるということです。しかも、本の分類ごとに担当が別です。

書店からの電話やFAXはあまり好きではありません。上手く聞き取れなかったり、文字が読み取れなかったりすることが多々あります。やはり取次を通して欲しいと思うのですが・・・

関係ないですが、今日は「部数が欲しかったら指定(配本)を取ってきてください」と言われました(苦笑)上司が辞めてから書店回る時間が無くなってちょっと苦しいです・・・
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けいじさん (タミオ)
2007-02-23 17:01:16
いろいろ違いますよね。

わかったからといって業務にまったく関係ないんですが、なんでかな~と思ったのです。

私は注文受けは大好きです。いや、「電話とってメモする作業」に喜びを感じてちゃいけないんでしょうけど、やっぱり「売れた~!」と実感湧きますから。納品と同じなんですけどね。
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