日販からくるおみくじ封筒(注文短冊が送られてくる封筒)は、こちらで住所を書いて切手も貼って日販に持っていく。別に送ってもいいんだが、搬入に行くついでに持っていく。
ネット受品口の横の階段を上って、ベルトコンベアの前で作業をしている人たちの間をぬって、食堂みたいなところの横を通って、目的地にたどり着く。
今までは気づかなかった(迷わないようにするために余裕がなかった)んだが、いろんな張り紙がしてある。よく見ると、「事故を減らそう」みたいな張り紙だった。
行き(封筒を届ける前)は、ベルトコンベアは危ないからなと思ってたんだが、今思えば、そういうことではないらしい。
以前読んだ本だったかに書いてあった、「書店への配送間違い」のようだ。月間何冊以下を目標とするみたいな数字が、その張り紙に書いてあった。私は数字に弱くはないんだが、見たときに何の数字か理解してなかったので、よく覚えてない。(32冊だったような気もするけど、もっと少なかったら日販さん、ごめんなさい)
ベルトコンベアの人たちは、(おそらく書店に送られる)箱に本を詰めているんだが、詰め間違えちゃうってことだろうか。
最近、書店の人が書いた本を何度も読んだりしたんだが、「注文どおり来ない」ことは、小さい書店ではよくあるらしい。前にも、角川書店のニュースで「注文どおり納品する」ってな話が出て、結構あることなんだとわかった。
けれど、そういうのは版元や取次のインテンショナルな減数で、日販の張り紙の言う「事故」は、これとは違うような気がする。
じゃないと、32冊(うろ覚えだが)という数字が合わない。あんな広いスペースで毎日全国の書店向けに箱詰めをしている人たちが、減らそうと思って減らしてる数が32冊(うろ覚えだが)ってことはないと思う。もっと多いと思う。
となると、32冊という数字は、あんな人海戦術をしているにしては少ないんではなかろうか。(いや、32冊じゃなくて320冊だったら意味のない話なんだが)
もちろん、日本人は几帳面で、品質管理体制がきっちりしていると凄い結果を出すことは知っている。でも、毎日300冊の新刊と山のような既刊が、全国の書店に配られることを考えれば、すごい優秀な数字のような気もする。
ちょっと調べてみたら、トーハンの新しい返本センターじゃなくて配送センターは、事故率10万分の3以下を実現しているらしい。やっぱり、すごい数字に思われる。
そりゃ、ないに越したことはないけど。というか、うち(版元)としてはあまり実感の伴わない被害なので、そう思うのかもしれないが。
出版業界全体で売上が2兆円だかなんだかだったような気がするが、返品率が40%として、3兆円に迫る分の本が流れていくってことだ。仮に日販のシェアが4割として1冊千円として、月に9千万冊である。9千万冊あたり32冊。あれ、この計算、合ってるんだろうか? トーハンと一桁違うな。
そんなことはいいとして言いたかったのは、事故率は非常に低いのに、ありがたがってもらえないのは、やっぱり「減数」のせいじゃないかと思うのだ。減数に限らず、「いらない百科事典はいっぱい送りつけてくる」とか、とにかく書店の注文どおりに配本されないという事実。
これが、実は「意外と低い事故率」を霞んで見せているんじゃないか。
今、あることがきっかけで取次のありがたみを再認識している。が、いろんなことを「決まりどおりに」やってくれたら、もっと評価が上がるのに…となんとなく思ってしまう。
減数に関しては、大きなお世話かもしれないが・・・。
ネット受品口の横の階段を上って、ベルトコンベアの前で作業をしている人たちの間をぬって、食堂みたいなところの横を通って、目的地にたどり着く。
今までは気づかなかった(迷わないようにするために余裕がなかった)んだが、いろんな張り紙がしてある。よく見ると、「事故を減らそう」みたいな張り紙だった。
行き(封筒を届ける前)は、ベルトコンベアは危ないからなと思ってたんだが、今思えば、そういうことではないらしい。
以前読んだ本だったかに書いてあった、「書店への配送間違い」のようだ。月間何冊以下を目標とするみたいな数字が、その張り紙に書いてあった。私は数字に弱くはないんだが、見たときに何の数字か理解してなかったので、よく覚えてない。(32冊だったような気もするけど、もっと少なかったら日販さん、ごめんなさい)
ベルトコンベアの人たちは、(おそらく書店に送られる)箱に本を詰めているんだが、詰め間違えちゃうってことだろうか。
最近、書店の人が書いた本を何度も読んだりしたんだが、「注文どおり来ない」ことは、小さい書店ではよくあるらしい。前にも、角川書店のニュースで「注文どおり納品する」ってな話が出て、結構あることなんだとわかった。
けれど、そういうのは版元や取次のインテンショナルな減数で、日販の張り紙の言う「事故」は、これとは違うような気がする。
じゃないと、32冊(うろ覚えだが)という数字が合わない。あんな広いスペースで毎日全国の書店向けに箱詰めをしている人たちが、減らそうと思って減らしてる数が32冊(うろ覚えだが)ってことはないと思う。もっと多いと思う。
となると、32冊という数字は、あんな人海戦術をしているにしては少ないんではなかろうか。(いや、32冊じゃなくて320冊だったら意味のない話なんだが)
もちろん、日本人は几帳面で、品質管理体制がきっちりしていると凄い結果を出すことは知っている。でも、毎日300冊の新刊と山のような既刊が、全国の書店に配られることを考えれば、すごい優秀な数字のような気もする。
ちょっと調べてみたら、トーハンの新しい返本センターじゃなくて配送センターは、事故率10万分の3以下を実現しているらしい。やっぱり、すごい数字に思われる。
そりゃ、ないに越したことはないけど。というか、うち(版元)としてはあまり実感の伴わない被害なので、そう思うのかもしれないが。
出版業界全体で売上が2兆円だかなんだかだったような気がするが、返品率が40%として、3兆円に迫る分の本が流れていくってことだ。仮に日販のシェアが4割として1冊千円として、月に9千万冊である。9千万冊あたり32冊。あれ、この計算、合ってるんだろうか? トーハンと一桁違うな。
そんなことはいいとして言いたかったのは、事故率は非常に低いのに、ありがたがってもらえないのは、やっぱり「減数」のせいじゃないかと思うのだ。減数に限らず、「いらない百科事典はいっぱい送りつけてくる」とか、とにかく書店の注文どおりに配本されないという事実。
これが、実は「意外と低い事故率」を霞んで見せているんじゃないか。
今、あることがきっかけで取次のありがたみを再認識している。が、いろんなことを「決まりどおりに」やってくれたら、もっと評価が上がるのに…となんとなく思ってしまう。
減数に関しては、大きなお世話かもしれないが・・・。
所謂、清涼飲料水や洗剤のような日常大量に消費される消耗品と違い、多品種少量が圧倒的多数を占める製品ばかり。
そんな膨大なアイテムを建前は同一正味の手数料で配送するんですから、本当は頭が下がる思いです。
しかし、既存の大手と呼ばれる版元や一部の老舗版元との取引ばかり気にしているせいか、組織自体硬直化しているのでは?
本のような商品を、なんでもかんでも迅速な流通ってのは無理があるような気がします。
ご愛飲一億本とかいう発泡酒と同じ土俵に乗る必要はないと思う今日この頃です。
ところで、同一正味の話で思い出したんですが、本って委託販売(仕入れて売るんじゃなくて)なのに、手数料が本体価格の何%ってのも、不思議な気がします。文庫はいくらとか重い本ならいくら…なら、「物流と集金に対して」ってことで、よくわかるんですけど。やっぱり、「売るという行為」にも寄与してるって意識なんでしょうか。
本当に!!! 私は社会的にも若輩者なので仕事では日々打ちのめされる事ばかりです。
当面、タミオさんのblogでみなさんのQ&Aに参加できるように出版や経営の仕組みを知る事が目標です☆
タミオさん主催でオフ会やって欲しいなぁ。
(昨年のある編さんの暑気払いみたいなので、もっと気軽になんとな~く参加できるのがいいです~)
私の場合、いい年なんでこうして文句ばっかり言ってますけど(笑)
それにしても、あの暑気払いでお会いしてたのでしょうか(汗) なんか、てれるな。
オフ会、ちょっとあてが無きにしも非ずなので、頭に入れときます。
編集者でも記者でもライターでもないので参加資格がなかったのです。。。
ただの事務職です(^o^)。
>ぷいっと怒って「自分がしたかったことじゃなかった」なんて言って辞めてく人の、なんと多いことか。
うちの会社も将来有望なのにな~と思う人に限ってダメ親父達についていけずガンガン辞めてます。
親父達がいなくなったら戻ってきてもらいたいなぁと(お前は何様じゃっ!て感じですが(笑))つながりは保つよう心掛けてます。
出版業界で話せる人がいないので、オフ会楽しみにしてます☆
ちょっと思ったので横レスさせてください。
>将来有望なのにな~と思う人に限ってダメ親父達についていけず
本当に有望ならダメ親父達を辞めさせればいいのに、なんて考えてしまいました。
生意気かもしれませんが、本気で取り組むのなら壁を乗り越えたり、高かったら砕いてでもと思うのは、理想を追い求め過ぎでしょうか?
>本気で取り組むのなら壁を乗り越えたり、高かったら砕いてでも
「今時の~」とは言いたくないのですが(笑)、辞めて行く人は、そこまで仕事にというかこの会社に熱い思いはないのだと思いますよ。
確かめた事はないので想像ですが。
で、自分を生かせる、自分を求めてくれる他社に転職して頑張っているようです。
>ダメ親父達を辞めさせればいいのに
うーん、そうできればいいんでしょうけどねぇ・・・。
権力をもってるのは彼らなので難しいところです。
タミオさんには以前お話しましたが、いまだ終身雇用が当然!!という「お固くてちっちゃなおじさんばっかの」会社なんです。
若気のなんとかではありませんが、己を優秀だと思って成果主義とか能力主義という言葉に踊らされ、挙句に正社員になれない30代のなんと多いことか!
その煽りをくって20代の若人は雇用する側に対して卑屈なまでに従順だし。
そんなこんなで終身雇用復活を切に望む今日この頃です。
私は外地が長かったので、本当に実感としてあります。
>うちの会社も将来有望なのにな~と思う人に限ってダメ親父達についていけずガンガン辞めてます
さくらんさんの元部下のように、転職していった先で活躍できるならいいですけど。社会には自分が嫌な奴もいるってことを学ばないまま、スターになることばかり考える人も多い気がします。
>なんだかんだ言って「終身雇用」という形態が最適なのでは
精神的にも安心して余裕をもって働けますよね。
会社側も長いスパンでその人をどう育てていくか見据える事ができて、ひいては会社の為にもなると思うんですが、「ぬるま湯」になっちゃうところが多いのも事実な気がします(^_^;)
>転職していった先で活躍
してるかどうかは分かりませんが(笑)。
>社会には自分が嫌な奴もいるってことを学ばないまま
私もそうですが、特に若い人はココで働いた事で「こんな社会もあるんだ(驚)」と人生の上でひとつ学びになったと思います。
今後、もっと自分に合った場所がみつかるか、どこも同じようなものだと思うかは、その人によりけりでしょうが
転職が失敗だったとしても、それが経験となりその人の血となり肉となっていくと思うので
彼らが他で力をつけたのち、ウザいおじさん達がいなくなった頃のこの会社で一緒に働ける未来を夢見るのも私的には楽しかりけりかな、と。
その頃まだ私がここにいるかどうかはわかりませんけど(笑)