オレンジのじゅうたん

 

 

夜半に台風が通り過ぎるだろう

少し風が強くなったな～

ガタンガタン　バタンバタン

という音を聞きながら眠りにつきました

 

雨も、風もない朝を迎え

しっかり締めていた雨戸をあけると

まあ～びっくり

 

庭の一角にオレンジのじゅうたんが敷きつめられていました

 

な、なんと満開を迎えていた金木犀の花が雨で散ってしまったんです

 

思わず、

「きれ～い」

と叫んでしまいました

これはこれでいい感じ

 

そして、日中は真夏のようなむし暑さです

 

日本は四季がなくなり二季になってしまったようです

この時期、蚊が俄然元気！

さされたらかゆいのなんのって

蚊を見つけてパチンと手でたたいても９割がた逃げられる

手が痛いだけ

そのたびに、運動神経鈍いよな～と自己嫌悪

 

 

 

さて、先週金曜日の朝日新聞

「声」欄に

 

車内で騒ぐ中学生を注意したら

謝るどころか

注意した方を見ながら、にやにや笑いながらひそひそと話しをしだした

 

というような内容の投稿が載っていました

 

あ～、親の教育だよな～

とその投稿を読みながら思いました

 

その数日後、会社の帰りにいつもとは違う道を

車を走らせていた時のこと

 

そんなに道幅も広くないところを

７～８人の男子中学生が道いっぱいに広がって歩いていました

これが噂の中学生だよ

クラクションでも鳴らしたら、にやにや笑われちゃうわ

やないやばい、徐行、徐行

と思っていたら

私の車に気付いた中学生達は、さ～っと端に寄りました

でも、一人だけが

頭の中で哲学でもしていたのか、そのまま真中を歩いているのです

すると、その友だちに気付いた背の一番高い子が

さっとその子の服をひっぱって、端に連れていって私に向かって頭を下げるんです

 

時間にすれば、数秒のことだったのですが

何かとってもいい気分になりました

 最初から端を歩けっていってしまえばおしまいなんですけどね

 

あまり車の通りが多くないとこだったら

道いっぱいに広がってじゃれあいながら歩きたい気持ちもわかるしね

 

あの背の高い子、おっとこまえだったわ

きっと、ご両親がきちんと育ててるんだろうな

 

バックミラーで後ろを見たら

また広がって楽しそうにじゃれあいながら歩いていました

友だちっていいな～

若いっていいな～

 

 

今日の私の小さな幸せ

 

オレンジのじゅうたんに感動