小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

ノースライト

2019-09-23 19:34:05 | 読書

 

 

 ずっと時代小説ばかり読んでいたので

少し違うのを・・・

 

図書館に予約していたのがやっと入りました

 

横山 秀夫著

「ノースライト」

 

内容情報 (出版社より)

横山ミステリー史上、最も美しい謎。

熱く心揺さぶる結末。

「64」から6年。

平成最後を飾る長編、遂に登場。

一級建築士の青瀬は、信濃追分に向かっていた。

たっての希望で設計した新築の家。

しかし、越してきたはずの家族の姿はなく、

ただ一脚の椅子だけが浅間山を望むように残されていた。

一家はどこへ消えたのか?

伝説の建築家タウトと椅子の関係は?

事務所の命運を懸けたコンペの成り行きは?

待望の新作長編ミステリー。

 

って、これを読んだら読みたくなりません?

 

 

今回は刑事じゃなく、一級建築士です。

渡瀬が建てた家は

ノースライトを採光の主役に持ってきます

彼の父親はダム建設の型枠職人

ずっと現場から現場に生活の場を移す「渡り」

 

表題の「ノースライト」とは

p29より

 

渡り歩いた飯場は、どこも不思議と北側の壁に大きな窓があった。

その窓からもたらされる光の中で、

本を読んだり絵を描いたりするのが好きだった。

差し込むでもなく、降り注ぐでもなく、

どこか遠慮がちに部屋を包み込む柔らかな北からの光。

東の窓の聡明さとも南の窓の陽気さとも趣の異なる、

悟りを開いたかのような物静かなノースライト。

 

 

自分が精魂こめて建てた家に住んでいない

なぜ?

あんなに喜んでくれていたのに

 

謎が解き明かされていく後半

ぐんぐん引き込まれていきます

 

建築物に興味のある方には特にお勧めです

 

お仕事小説なのですが

テーマは「家族」です

 

読後感のとてもいい小説です

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする