いよいよゴールデンウィーク始まりました。
どこかに行かれますか?
アウトドアには美味しいおにぎりが一番。
今日、はなまるマーケットで絶品おにぎりの作り方、やっていました。
そのコツは
①ごはんはいつもより少しかために炊く
②炊き立てご飯は、お皿にとって湯気をとばす
③握るのは4回
この握るのが4回っていうのが最大のコツです。
私、10回は握っていましたね。
こわれそうなくらいがいいんだそうです。
中に入れるおいしそうな具の作り方もやっていました。
詳しくは↓
http://www.tbs.co.jp/hanamaru/tokumaru/060428.html
はははは・・・又手を抜いて。
どこに出かけても混むからなあ~。
それなら家で本でも読もうかな~って思っている方には、この本をおすすめ。
太宰治著 お伽草紙
この中には
瘤取り
浦島さん
カチカチ山
舌切雀
があります。
どれも、昔話を太宰流にアレンジしています。
おもしろおかしく書かれていますが、その底には、人間の持っているどうしようもない性も描かれています。
「瘤取り」は
家族に理解されない、なんとも小市民的なお爺さんのお話。
太宰のこういう表現が特に好きです。
このお爺さんは、お酒を、とても好きなのである。
酒飲みというものは、その家庭に於いて、たいてい孤独なものである。
孤独だから酒を飲むのか、酒を飲むから家の者たちにきらわれて自然に孤独の形になるのか、それはおそらく、両の掌をぽんと撃ち合わせていずれの掌が鳴ったかを決定しようとするような、キザな穿鑿に終るだけの事であろう。
「浦島さん」は
ファンタジー小説です。
読んでいる自分も浦島さんと一緒に亀に乗って、その亀とおしゃべりしながら竜宮城に行ってるような錯覚をおこします。幻想的です。
「カチカチ山」は
これは、特に面白いです。
兎を16歳の少女。(処女)
狸は風采のあがらない愚鈍大食の中年男。
この美少女と醜男の宿命物語です。
かまえばかまうほど、通えば通うほど嫌がられ、軽蔑される狸。
平然と、櫂で湖底に狸を沈める兎。
太宰いわく、女性はすべて、この無慈悲な兎が一匹住んでいる。
男性は、善良な狸がいつも溺れかかってあがいている。
そうです。
「舌切雀」は
お爺さんが嫉妬深い悪妻になやまされているとき、優しい心の通う小雀と恋をするラブストーリーです。
お爺さんといっても、年は40前。
嫉妬から雀の舌を切るお婆さんは33の厄年という設定。
小雀がとっても可愛いんです。
どれも最後に落ちがあるんですが、その落ちにうならされます。
太宰という作家は、こういうアレンジがとっても得意だったそうなんですね。
面白いですから、だまされたと思って読んでみてください。
今日の私の小さな幸せ
コデマリが奇麗に咲いています。