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小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

憂き世店

2021-06-27 20:55:24 | 読書

 

 

宇江佐真理著

憂き世店(松前藩士物語)

 

久しぶりに宇江佐さんの小説を読みました

 

やっぱり安定の宇江佐さんです

一気読みしました

 

浪人になった夫総八郎を追って江戸に出てきた妻なみ

いつか、帰封できると信じて2人で長屋暮らしを始めます

長屋の住人達との交流から色んなことを学ぶなみ

助けたり助けられたりしながら月日が過ぎていきます

 

しかし、武士の矜持を失うことはありません

 

 

出会いもあれば別れもありました

 

貧しさで子どもも産めないと悩むなみ

ここは本当に泣けてきました

 

 

 

最後は帰封も叶い、娘友江と三人で江戸を去っていきます

 

貧しさにもめげずに願いを叶えた夫婦の物語

個性豊かな長屋の住人も生き生きと描かれています

彼らがいたからこそふたりの願いも叶ったとも言えます

  

 

やっぱり宇江佐さんの本はいいですねえ

 


本所おけら長屋16

2021-06-23 15:07:46 | 読書

 

 

本所おけら長屋(16)

畠山健二著

 

図書館予約していたのがやっと手元に

読む前から笑いがこみあげてきて、わくわく感がとまりません

 

今回の目次

 

くらやみ

ねんりん

せいひん

あいぞめ

 

みんな平仮名です

なぜって?

おけら長屋のみんなの為?

 

 

さてさて今回はサスペンス有りです

「くらやみ」では新キャラお美弥さんが登場します

いきなり「髪切り魔」の連続殺人事件です

 

そして

「ねんりん」

草履屋の跡取り息子弥太郎がメインです

このお話のおちがもう素晴らしいです

やっぱり弥太郎だわ

 

「せいひん」

おけら長屋、万松の真骨頂です

万造と松吉は、いつものお栄ちゃんの店で

「どうしておれたちには金がないんだろうな~

貧乏神は家に憑くのか、人に憑くのか」

と嘆きながら疑問を呈します

 

そこで貧乏神と福の神の話しになります

そこに居合わせた喬丸先生が

「福の神も貧乏神も、お前さんたちの心の中にいるんだよ」

と万松に教えます

喬丸先生の話を万松にもわかるように鉄斎がかみ砕いて話します

「人は自分の心の中で呟く。

真面目に一生懸命に働かなければならない。

贅沢をしてはいけない。

金を貯めなければいけない、とな。

この気持ちが福の神だ。

だが、なかなかそうはいかない。

人の心とは弱いものだ。

楽をしたい、怠けたい、贅沢がしたい、酒を呑みたい、博打を打ちたいと、思うものだ。

これが貧乏神だ。

心の中にいる福の神の教えを守れば、知らず知らずの内に裕福になり、

心の中にいる貧乏神の囁きに負けてしまったものは貧乏になる。

つまり、福の神と貧乏神は表と裏ってことではないのかな」

 

この話で盛り上がります

 

 

その後、色々とあって

万松の二人が貧乏暮らしと金持ちの暮らしについての感想を言うのですが

これがいいんです!

まるで中野孝次の「清貧の思想」みたいです

 

さてさて、いつも思うのですが、島田鉄斎がいなかったらこのおけら長屋どうなってたでしょう

何か万松が良からぬことを画策してハラハラしていても、

さっと島田先生がそこに顔を出すだけで、ほっとします

 

弱者が悪代官にいいようにやらて困っていても

水戸黄門がそこを通ると

あ~これで大丈夫って思うのと似たような感じです

 

最後の「あいぞめ」で愛するお満さんを助けに駆け付ける万造に笑わされ泣かされます

 

こんな面白いお話を思いつく畠山先生って凄いです

お蔭でコロナも梅雨も吹っ飛びました

ありがとうございました

 

おけら長屋のみなさんも元気にしていてくださいね~

フフフ、金太さんも少しでてましたね

金太さん、おけら長屋の隠れ最高キャラですもんね

出しとかないとね


居酒屋ぜんやシリーズ最終巻

2021-06-20 20:10:31 | 読書

 

 

居酒屋ぜんやシリーズ

最終巻

「さらさら鰹茶漬け」

坂井希久子著

 

1.ほかほか蕗ご飯

2.ふんわり穴子天

3.ころころ手毬ずし

4.さくさくかるめいら

5.つるつる鮎そうめん

6.あったかけんちん汁

7.ふうふうつみれ鍋

8.とろとろ卵がゆ

9.ほろほろおぼろ豆腐

 

そして、10.さらさら鰹茶漬け

シリーズ終了です

 

タイトルに居酒屋ぜんやの美人女将お妙の作る料理名がついています

 

このお妙とお妙に魅了された只次郎の二人が主人公です

只次郎の名前でわかるように只次郎は次男

武家社会では家督は長男

次男は長男にもしものことがあったらのスペア

それも家督を継いだ長男に息子ができればもう後は養子先を探すしかない

 

そんな居候的な只さんですけど、この家の家計を助ける仕事を持っています

それが何とウグイスの飼育なんです

愛好家も多いので結構稼げています

 

この愛好家の一人に連れて行ってもらったのが居酒屋ぜんや

そこからストーリーが始まっていきます

 

お料理の小説は澪つくし料理帖とかお勝手のあんとかとは又少し違う感じ

 

年下だし全く子ども扱いされて相手にされなかった只さん

しかし、少しずつ成長してゆき

最後にはお妙さんのハートをがっちりとつかみ取ります

しかし、好きだ好きだと迫ったわけではない

只次郎には何とも言えない魅力があります

只次郎のウグイスの飼育に関わる姿や

結構アイデアマン

知恵もあり弁もたつ

頼りない所も多々あるけど、頼もしい所もある

なにより愛されキャラ

そんなふたりのハッピーエンドに大満足でした

 

もうお妙さんのお料理に出会えないと思うと寂しいな~

と思っていたら

な、な、なんと

最終話に初登場した人物を主人公に新シリーズが始まるそうです

だれかな?

多分お花ちゃんだろうな~

 

坂井希久子さんの

「居酒屋ぜんや」シリーズ完結記念エッセイの記事がでていました

どうぞご覧ください

 

 

https://www.bookbang.jp/review/article/676068

 


「大奥づとめ」 ドロドロじゃない!

2021-05-05 15:10:04 | 読書

永井 紗耶子著

「大奥づとめ」

 

 

私が大奥へ上がりましたのは、16歳の時でございます。

家斉公の御世、文政10年。

このとき大奥には、上様の御側室の数が20人とも40人とも言われ、

御子の数も50人にのぼるとか・・・・

それは華やかなものでございました。

 

で始まるこのお話

 

この上様のお手付きになるためのドロドロ話かと思えば

さにあらず

大奥に入って、与えられた仕事に邁進する女性たちのお仕事小説です

 

目次

ひのえうまの女

いろなぐさの女

くれなゐの女

つはものの女

ちょぼくれの女

ねこめでる女

 

みんなそれぞれの事情があって大奥で働くことになった

その事情を一人称で語るように書かれていて、とても感情移入しやすい

 

入った時にはみなそれぞれ自己肯定感が低いのですが

生き生きと働く先輩たちの助言があったりその姿を見て成長していきます

 

顔は今一なのにお手付きを狙って奮闘する先輩

美人過ぎて悩む先輩

 

主人公も先輩もキャラがとっても面白い

 

特に好きだったのはくれなゐの女

 

庄屋の娘お登勢

何不自由なく育ち、本来なら縁談も降るようにくるはずだが

いかんせん、体が大きい

縁談話のない彼女に

「この娘は大奥に向いてる」

と言われ、トントン拍子に話が進みます

 

大奥には男性が上様以外はいない

でも力仕事は山ほどある

というわけで、彼女の体格が望まれたわけなんですね

何と籠かきまでやらされます

 

何ごとにもめげない夕顔という先輩の生き方を見ていくうちに

丸めていた背が真っ直ぐに伸びていくさまが読んでいて気持ちがいい

これからも頑張って~とエールを送りたくなります

 

 元気をもらえる明るい小説です

お勧めです

近頃文庫本でも出ました

 

永井紗耶子さん、初読みの作家さんでした

他の本も読んでみたいと思いました

 

 

 

 


夜明けのすべて

2021-04-04 10:08:15 | 読書

 

 

瀬尾まいこ著

「夜明けのすべて」

 

仕事も恋も順調だった山添君は突然パニック障害に襲われる

 

美沙は月に一度くるPMS(月経前症候群)に苦しむ

 

そんなふたりは職場を変える

 

中途採用された会社でふたりは出会う

 

病気はなった人しか本当の辛さはわからない

 

夢も生きがいもすべて失っていた山添君は

日頃は仕事もできて相手のことを思いやれる美沙が

月に一度感情に振り回される美沙を気遣うようになる

 

美沙も、心を閉ざしていた山添君の中にどんどん入り込んでいき

心を開かせていく

 

そんなふたりをこの会社の社長も同僚も温かく見守る

 

そんなお話

 

まさに瀬尾ワールドです

 

ふたりの苦しさも大変さも伝わってくるのだけど

どこか可笑しい美沙の行動にほっとする

 

一気読みしました

いい本です

 

確かに、病気でも何でも経験しないと本質はわからないものですね

朝日新聞の土曜日

月夜の森の梟というエッセイを小池真理子さんが書かれています

ご主人を亡くされた喪失感を毎週書いています

昨年ご主人を亡くした方が

本当によくわかると言われていました

 

卓球仲間の男性が

突然心臓皮膜の炎症でしばらく卓球できないと連絡がありました

お見舞いがてらお顔を見に行き

何か本でも持ってこようか?

と尋ねると

今は何も読む気がしないと言われ

そうよね~

私は何もわかってないわ~

と反省

 

認知が入った義母が我が家に来てはや10年

私の介護歴は二けたに突入です

介護もやってみてその大変さもわかる

 

夫婦だと親は4人いるわけだが、

一人として介護に携わらなくてすむ人もいる

 

しなくてすむ苦労はしないにこしたことがない

とは思うけれど

 

人には少し優しくなれるかなと思う

 

夜明けのすべてでも読んでいてそう思う

ふたりの会社の社長さんも弟さんを過労死させたのではと

そのことをずっと引きずっています

 

だから、二人に優しい

 

私も義母を見送れた時には

自分を自分で誉めてやろうと思いますが

まだまだその日は遠いようです(いいことなのですが・・・)

もう少し頑張ろうかな

何て思う雨の日曜日です

 


きたきた捕物帖

2021-03-29 16:25:54 | 読書

今夜久しぶりに夜の公園を歩きました

まんまるくて赤い月が重たそうに昇っていました

いいもの見たな~

眼福眼福等と言いながら

暑くもなく寒くもない気持ちのいい夜散歩を楽しみました

 

 

宮部みゆき著

「きたきた捕物帖」

読み終わりました

 

昨年の7月に図書館で予約していて

やっと手に取ることができました

 

面白かったですよ、とっても

新シリーズの始まりです

楽しみが又一つ増えました

 

この中にこんな文章が

 

朝飯を済ませると早々に爪先を東に向け、

嵐に吹かれて鼻先を追い越してゆく、

気の早いはぐれ者の桜の花びらを追っかける。

---桜が散り急ぐのは、しぼんで薄汚れたところを人に見られたくねえからだ。

どうして気位の高い花じゃねえか。

親分がそんなことを言っていたのを思い出した。

 

 

大分の桜も今満開です

 


西條奈加さん直木賞受賞

2021-01-21 21:13:15 | 読書

嬉しいですね~

西條奈加さん、直木賞受賞です

 

「心淋し川」

 

宇江佐真理さんが亡くなった後、その穴を西條奈加さんに埋めてもらいました

 

西條さんの本、好きです

 

まるまるの毬

亥の子ころころ

隠居すごろく

銀杏手ならい

せき越えぬ

わかれ縁

鳥金

大川契り

九十九藤

涅槃の雪

閻魔の世直し

善人長屋

上野池之端 鱗や繁盛記

等々

 

文中に優しさがあるので安心して読めます

 

お気に入りの作家さんが受賞するって本当に嬉しいものなのですね

初めて味わう感動です

 

 

 

 


出版社の広告

2021-01-09 21:08:37 | 読書

寒いこと、寒いこと

こう寒いと、コロナはますます元気に活発になるんですかね~

勘弁してよ

 

さてさて、1月1日の新聞の広告欄

各出版社の広告をとても興味深く見ました

 

新潮社

私たちは人類史上かってなく

他人と接続しているのに、

なぜ孤独を感じるのだろう。

アンデッシュ・ハンセン著 「スマホ脳」を紹介していました

 

岩波書店

想像力が明日をつくる

宮崎駿とジブリ美術館

を紹介

 

三省堂

あなたはどう考えますか。

新明解 国語辞典

を紹介

 

 

大修館書店

「明鏡」は、曇りのない澄みきった鏡。

日本語の現在を鮮明に正しく映す鏡。

明鏡国語辞典

を紹介

 

小学館

こどもはみんな、何かの探偵だ。

名探偵コナン他を紹介

 

光文社

ニュー・ノーマルな、朝の絶景。

東野圭吾著 ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

奥田英朗著 コロナと潜水服

ペク・セヒ著 死にたいけどトッポッキは食べたい2 

を紹介

 

集英社

今日から、進年。

松井玲奈著 累々 デビュー短編集

を紹介

 

その中でいいな~と思ったのは

 

文藝春秋

活字の中に「人間」がいる

菊池寛著 マスク スペイン風邪をめぐる小説集

を紹介

 

ちょうど百年前の世界もパンデミック禍に襲われていた。

スペイン風邪である。

社の創業者である作家の菊池寛は「マスク」という掌編を発表する。

   

 心臓に疾患をもつ「自分」は、病いへの恐怖から家にひきこもる。

 神経質になり人びとがマスクを外すようになっても外せなかった。

 流行が収まりかけ、ようやくマスクをとって

 野球見物に赴くが、一人の青年がマスクを

 掛けているのを見て「不愉快な激動」を受ける。

 ----突き出て居る黒いマスクから、

 いやな妖怪的な醜くさをさえ感じた。

 

ついこの間までの自身と同じ青年の姿に、たじろいたのはなぜか。

人間心理の不思議に迫る菊池寛の筆は今読んでもあざやかだ。

 

と書かれていました

 

最後は

講談社

 

おもしろい未来は、自分たちで、つくろう。

講談社は、創業111年。いやぁ、いままで色々ありました・・・なんて

フツーは過去を振り返りたくなりますよね?

でもあえて、そんなこと致しません。

なぜって昔のことより、これからの楽しいことで頭がいっぱいだから。

 

と、2020年から2131年までの未来の年表

とっても楽しい年表です

 

例えば、2022年 「進撃の巨犬」連載開始

2028年 雑誌からリアルにおもちゃが飛び出す「たのしすぎる幼稚園」創刊

2045年 読み終わったら食べられる「週刊少年マガジン しょうゆ味」発売

2072年 恐竜をリアルサイズで見られてさわることができる「講談社の動く図鑑MOVE4D」創刊

2111年 「100万回生きたねこ」本当に発見される

2116年 本社を火星移転を検討も文京区音羽のままに

2131年 講談社創業222年をむかえる

 

等々

何か楽しくなってきました

 

 

さすが、出版社の広告、興味深かったです

 

しかし、文庫本のシリーズが途中で出版社が替わったりするのは

色々大人の事情があるのでしょうかね~?

 

 


おけら長屋15

2021-01-03 09:56:24 | 読書

 

 

2021年

初読み本

 

畠山健二著

「本所おけら長屋15」

 

泣いて笑って、そしてほっこり

 

初読み本にぴったりの本でした

 

はる なつ あき ふゆ

と季節が入った章です

 

「あきなす」の章

勤め先の米問屋の、嫁、姑問題に巻き込まれる万造

万造に頼み事をする女将

「仕事なんか恒吉の半分もしてないじゃないか。

お前を飼っているのは、こういうときに役立つからさ」

 

ハハッハ大笑いしました

 

この章には、「金太」が特別出演

瞬時に落語の世界に突入です

 

 

 

最後の「ふゆどり」では

島田鉄斎がおけら長屋で暮らすようになったいきさつが描かれています

藤沢周平の世界のような雰囲気に引き込まれます

 

鉄斎の話を聞いた万造、松吉、お染にとっては、はじめて聞く話ばかりだった。

「そんなことがあったんですかい」

万造が溜息まじりに呟く。

 

そうなんだ、そんなことがあったんですね鉄斎先生と

読者も呟いてしまいます

 

鉄斎に真剣で試合をいどむ涼介

お栄の作ったものを口に入れ、その味に温かさを感じます

そこで松吉の言葉

 

「なぜだかわかりますかい。

おけい婆さんも、この店のお栄ちゃんも、作ってる人の心が温けえからですよ。

それに、塩でも砂糖でも出汁でもねえ、とっておきの隠し味があるんでね」

「とっておきの隠し味・・・」

「涙ですよ。長屋暮らしの貧乏人なんてのは、

みんな心の中に悲しみや苦しみを抱えて生きているんでさあ。

だから、鍋の中に涙が一粒、流れ落ちるんで。

心根の優しい人には、その涙の味がわかるんですよ」

 

松吉さんに時々こういうセリフを言わせる畠山先生、ずるいですよ~

 

あ~正月早々

気持ちのいい読後感を味わいました

 

まだまだ続いて欲しいおけら長屋です

 

 

 

 

 

 


いも殿さま

2020-12-25 21:32:52 | 読書

 

 

土橋 章宏著

「いも殿さま」

 

いや~今年最後にいい本に出会いました

 

笑いあり、涙あり

そしてハラハラドキドキあり

 

本の表紙の絵はお芋の花

でも、お芋の花って余り見た覚えがないですね~

ジャガイモの花はよく見かけますけどね

 

さてお話は

 

幕府の勘定方

旗本の井戸平左衛門

もうすぐ還暦

そろそろ勤めを辞め、大好きなスイーツを食べる旅にでようと思うと

用人の藤十郎に話す

 

平左衛門は、出世にはまるで興味がないため

上役に付け届けをしたことも

又賄賂を受け取ったこともない

しかし、経理の仕事は手抜かり無し

 

 

辞職することを申し上げようとした矢先

大岡忠助に呼ばれ

「石見銀山に行ってくれと」

と言われる

「隠居をしようかと考えています」

と、お断りを入れると

大岡は、彼が大のスイーツ好きなのを知っていて

上様に献上されるお菓子をちらつかせる

「行きます」

 

その一言で彼の人生ががらりと変わってしまうのでした

 

用人の藤十郎も丁度恋に破れた勢いで

平左衛門についていく

 

しかし、二人のついた石見銀山は貧しい貧しい所だった

 

農民の苦労など、机上のことだった平左衛門は

今までの食べ歩きの日々を深く反省するのだった

 

そして、飢饉で米が穫れずに

銀山の銀もあらかた取りつくされていた

 

ひょんなことから

薩摩に唐芋というのがあるということを知った平左衛門

平左衛門は薩摩に行くという

しかし、代官の平左衛門に行かせるわけにいかないので

藤十郎が行くことになる

 

そして、藤十郎と後二人の

ハラドキ、芋、持ち帰りの旅が始まる

命からがらも、無事に種芋を持ち帰ることができたのである

 

そして、田には稲穂が実り、あと少しで収穫

腹いっぱい食べさせてあげられると

平左衛門は心から喜ぶのだった

 

しかし、しかし、

その収穫直前の稲穂をイナゴにやられてしまうのだった

 

食べるものはなく、餓死するものがでてくるだろう

芋はまだまだ来年、再来年のこと

 

平左衛門は、年貢米として少しあった米を放出し農民を助ける

しかし、それはやってはいけないこと

 

いも殿様~

 

と農民や銀山の抗夫達の平左衛門を慕う声の中、唐丸籠に乗せられ護送される

 

そして、平左衛門は・・・

 

と、まあざっくり書くとこんな感じの話しです

 

実在の人物だったんですね

 

あんなに好きだった甘いものも食べずに

私財も全部投げうって

息子の死に目にもあえずに

唯々民のことを考えた平左衛門

 

本当にいいお話でした

 

もしよかったら読んでみて下さい