MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『マッチング』

2024-02-28 00:58:09 | goo映画レビュー

原題:『マッチング』
監督:内田英治
脚本:内田英治/宍戸英紀
撮影:野口健司
出演:土屋太鳳/佐久間大介/金子ノブアキ/真飛聖/後藤剛範/片山萌美/片岡礼子/杉本哲太/斉藤由貴
2024年/日本

シリアルキラーの心理について

 主人公の唯島輪花はウェディングプランナーとして働いているのだが、輪花本人は恋愛が苦手なようで29歳になっても独身のままで父親の芳樹と暮している。母親は父親の浮気が原因で輪花が4歳の時に家を出たまま行方不明になってしまっている。1998年当時、芳樹はパソコンのチャットで浮気相手と繋がっていたのである。
 それから25年が経ち、2023年9月頃からアプリ婚をした夫婦や結婚間近のカップルが次々と猟奇的に殺される事件が発生し、輪花もマッチングアプリ「ウィルウィル」で知り合った永山吐夢にストーカーされるようになる。
 作品の性格上、ネタバレを避けて記しておくが、本作の問題点は生後すぐにコインロッカーに捨てられた過去を持つ犯人が、どのような人生を送りどのような経緯で猟奇殺人を犯すまでに至ったのか全く描かれないところであろう。芳樹の浮気相手が車椅子の女性を世話できるほど急にお金持ちになるのも不可解で、ミスリードによるサスペンス感はともかく、犯人が何を思っているのか全くわからない。「狂気」だからと言われればそれまでなのだけれど。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2315945


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