森美術館で催されていた「六本木クロッシング2019展 : つないでみる」で印象的だった
作品は毒山凡太朗の「君之代―斉唱―(My Anthem)」というヴィデオ作品で、第二次世界
大戦時に日本の統治下で「小学校(elementary school)」ではなく「公立小学校(common school)」
に通わされた80歳過ぎの台湾人たちが当時を思い出しながら「仰げば尊し」や「蛍の光」
などを学生服やセーラー服を着て体育館の壇上で歌うのであるが、もちろん持っているもの
は杖なのだろうが、まるで木刀を持った元ヤンキーたち歌っているように見えるところが
アイロニーとして効いていると思う。
下の作品は飯川雄大の「デコレータークラブ―ピンクの猫の小林さん―(Decoratorcrab
- Mr. Kobayashi, the Pink Cat -)」なのだが、どうやってもカメラのフレームに収まらなかった。
もう少し被写体との距離が保てたら写せていたと思う。