MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『JK☆ROCK』

2019-05-13 00:56:57 | goo映画レビュー

原題:『JK☆ROCK』
監督:六車俊治
脚本:谷本佳織
撮影:小林元
出演:福山翔大/山本涼介/小林亮太/熊谷魁人/早山千尋/結那/三宅ゆきの/高島礼子/西村まさ彦
2019年/日本

ロックしないロックムービーについて

 タイトルの「ジェイケイ(JK)」とは女子高生のことではなく、主人公の海江田丈が好きなジャミロクアイ(Jamiroquai)のヴォーカルのジェイソン・ケイから来ているらしいのだが、海江田が作る曲にファンクな要素は感じられないのは良いとしても、例えば、かつて同じバンドで活動していて解散後に全米デビューを果たした香月丞よりも大学で法律を勉強している身である海江田の方が紫のランボルギーニに乗っており明らかに羽振りがいいことに矛盾を感じてしまう。
 ラストにおいても矛盾が生じている。何故海江田はガールズバンド「DROP DOLL」が演奏しているライブハウスにランボルギーニに乗らないで走って行ったのか勘案するならば、ライブハウスとは夢を追っている人間がいる場所であり、「金持ち」を寄せ付けない場所であるからで、「DROP DOLL」のドラムスの桜が夢見る海江田との「水中シーン」など最初は期待させるものの、ストーリーが単調で全くロックしていないと思う。


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