原題:『Thor: Ragnarok 』
監督:タイカ・ワイティティ
脚本:エリック・ピアソン
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
出演:クリス・ヘムズワース/ケイト・ブランシェット/トム・ヒドルストン/マーク・ラファロ
2017年/アメリカ
「ノアの箱舟」の物語とロックの関係について
雷神のソーの前に表れたのは死の女神でソーの実の姉のヘラだった。驚くべきことにヘラは無敵の武器だったソーのムジョルニアを粉々にぶち壊してしまい、どさくさに紛れてアスガルドに乗り込むと征服を目論見る。
その後の目まぐるしいストーリー展開は敢えて端折るが、それにしてもいままで頼っていたムジョルニアを破壊されてしまってはソーはその存在意義さえ危うくなる。いよいよヘラにアスガルドを奪われようとした時、ソーの取った行動は奇策と言ってもいいだろう。ソーはムスペルヘイムにいた巨人のスルトに力の源となっていた王冠を返すことでスルトを復活させて「ラグナロク(世界の終わり)」を起こさせる間に、住民たちとグランドマスターの宇宙船に避難して、ヘラと共に母星のアスガルドが滅ぶ様子を目撃する。レッドツェッペリン(Led Zeppelin)の「移民の歌(Immigrant Song)」がテーマソングとして流れている理由がそこにある。
Led Zeppelin - Immigrant Song (Live Video)