プルーフ・オブ・マイ・ライフ
2005年/アメリカ
自分自身を証明すること
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
どうも優秀な数学者ほど人間嫌いなようで、ポアンカレ予想を解決したグリゴリー・ペレルマンも隠遁生活を送っている。確かに人間関係で生じる問題は数学のように白黒はっきりつくことがなく、絶えず誤解が生じ、だから本作の主人公である27歳の天才数学者、キャサリンも友人がいないのであろう。そんな娘を父親のロバートが心配の余り幽霊となって現れることで、キャサリンはますます自分の精神状態に自信が持てなくなる。
大学の担任とも上手くいっていないキャサリンの前に現れる人物が2人いる。ロバートの教え子だったハロルド・ドブスとキャサリンの姉のクレアである。ハロルドは天才数学者だったロバートの残した大量のノートを通してキャサリンを理解しようと試みるが、疑い深い(もちろんそれは数学者としては欠かせない素質ではあるが)キャサリンは警察に通報したりしてハロルドを信じることが出来ない。他方姉のクレアは最初から精神を患った病人としてしか妹を見ていない。
なかなか他者から信用を得られないキャサリンは生きることに疲れてしまい、姉の‘軍門に降る’ことになりシカゴを離れ、ニューヨークに引っ越すことにするその出立の直前にハロルドがキャサリンの証明の正当性を認めることを伝えに来るが、キャサリンはハルを袖にしてしまう。しかし空港の待合所でキャサリンは、もはや数学の方程式の体にさえなっていない‘方程式’を考え続け、絶えず身近にいた自分自身にも理解出来なくなった天才数学者だった父親のロバートを思い出し、寝ずに自分のことを証明してくれて車を追いかけてまで大切なノートを渡してくれたハロルドの熱意を顧みる。おそらく自分をニューヨークに連れて行こうとしている通貨アナリストのクレアにいくら自分のことを説明しても理解してくれることはないであろうが、ハロルドならば自分が説明することを理解してくれる可能性は残っているはずで、だからラストでキャサリンは大学に戻り、自分が証明したことを通じてハロルドに自分自身の存在証明を試み、友人を作ることで社会復帰を目指すのである。
橋下市長「入試実施なら予算止める」 全教員異動も要求(朝日新聞) - goo ニュース
大阪市立桜宮高校体育科2年の男子生徒がバスケットボール部顧問の教諭から体罰を
受け、自殺した問題で、橋下徹市長は会見で「まずは(生徒募集に)ストップをかけて実態を
解明した方が、子どもたちのためになる」と改めて主張し、市教委が入試を中止しなければ、
「予算執行権は僕にある」として市教委予算の凍結を示唆している。さすがにやりすぎだとは
思うが、そもそも長期間にわたって体罰を放置していたのは市教委の責任であるのだから、
例え予算を凍結されたとしても市教委は手弁当で対処してくれるはずであり、市民の同情を
誘うことによる予算の執行を期待するしかないだろう。