鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星
2011年/日本
ルーツを求めて
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
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ビジュアル
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音楽
0点
本作の中心人物となるジュリア・クライトンの前に現れるメルビン・ボイジャーはジュリアンの兄のアシュレイ・クライトンと名乗るものの、かつて2人の家族の警護長をしていたアトラスであることが後に明かされる。そもそもクライトン兄弟の父親がこの世の真理を知るためにのめり込んだ鮮血の星(=不老不死の石、賢者の石)の研究のために同じ民族のミロス人たちに忌み嫌われ、蔑まれたために隣国のクレタに亡命し、その後両親を殺されクレタ人に捕らえられたジュリアはミロスの谷底へ戻ってミロス復活のために戦うことになるのであるが、アシュレイはアトラスに殺されかけた直後に鮮血の星を飲み込み生きながらえ、そのアトラスはクレタからアメストリスに密入国して刑務所の中でジュリアが現れるのを5年近く待っていた。
400年前、ミロスが力ずくでクレタに併合され、アメストリスがミロスを支援する名目で戦争が勃発し、ミロスの丘が乗っ取られたことをペドロに教えられるまでエドワード・エルリックは自分の国の歴史を知らないように、本作では自分のルーツが問われることになる。もちろんエルリック兄弟にとってはアメストリスが自身の故郷であることに疑いは無いのであろうが、クライトン兄弟のように故郷を追われた経験を持つと、どこをルーツにすればいいのか迷うことになり、実際にクライマックスにおいてミロスを守ろうとするジュリアとマグマで埋めて新たな‘故郷’を作ろうとするアシュレイが対立することになる。
エドワードとアシュレイの議論は考えさせられるものだったが、このような歴史認識のズレを埋めるものとして兄と妹の間の小さな思い出としての耳飾りが緩衝材となる。歴史を超えるものとして歴史に刻まれることがない個人的な思い出が重要な意味を持つというオチが感慨深い。
仏の俳優ドパルデュー氏、露国籍取得 政権の増税策に抗議(産経新聞) - goo ニュース
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人生で1億4500万ユーロの税金を納めた」などと抗議を込めて、所得税が一律13%の
ロシア国籍を取得して母国を去るらしいが、既に課税回避のため、ベルギーに自宅を購入
したりしているのに何故今更ロシアまで行こうと思うのか不思議である。同じようにフランス
を代表する女優だったブリジット・バルドーも、節税対策ではないが、殺処分命令が出たゾウ
2頭を救うためにロシア国籍取得を申請するらしい。今後は2人ともロシア人である。