7つの贈り物
2008年/アメリカ
重い‘正義’
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
この作品の原題『Seven Pounds』はウィリアム・シェークスピアの喜劇『ヴェニスの商人』のシャイロックが切り取ろうとするアントーニオの肉体の‘1ポンド’が由来らしいが、むしろ物語の内容はオスカー・ワイルドの短編小説『幸福な王子(The Happy Prince)』に似ている。
この作品で最も引っかかる部分はベン・トーマスが自分の‘贈り物’を提供する相手が良い人間か悪い人間か事前に調査しているところにある。人の善し悪しなどはそれほど単純に決められるものではない。例えば目の不自由なピアニストの性格が悪かったとしても、目が見えるようになることで性格が良くなる可能性もあるし、その逆の可能性もある。話が難しくならないように単純にしたのかもしれない。それならばあれほど緻密な調査ができる頭に良いベン・トーマスが携帯電話を見ながら車を運転して事故を起こすようなヘマをするだろうか? つまり登場人物の造形の仕方が統一されていないように見えてしまうのだ。
ベン・トーマスは実はベン・トーマスではない。ベン・トーマスと名乗っている人物はティム・トーマスである。多分ティム・トーマスは‘事実上’死んだことにして、彼の臓器を捧げる決心をしたのだと思うが、演出は終始重い雰囲気で『幸福な王子』のようなファンタジー感がないため見終わっても気分が重いままである。
さもしい撤回?「いえ。目的が変わりました」2日の首相(朝日新聞) - goo ニュース
首相が定額給付金を受け取ることは誰もが分かっていた。実は麻生も含めて。
麻生によれば定額給付金の目的は生活支援から消費刺激へと変わったらしい。
それならば当然配分も変えなければならない。65歳以上と18歳以下が2万円で
それ以外の者が1万2千円であるが、消費刺激であるのならば逆にしなければ意図
が通じないであろう。それに振込みというのではわざわざ引き出して使うほどの額
ではない。期限付きの商品券にでもしなければただ貯めこむだけになるのではない
のだろうか? 金持ちである麻生が2万円ごときに一喜一憂している有様こそが
さもしいというのである。景気対策はこれで十分だそうである。