「マンガがあるじゃないか わたしをつくったこの一冊」河出書房新社/編
各界の著名人が、影響を受けたマンガを紹介する、って企画。
あの方がこのマンガを選ぶのか?
このマンガをあの方が選ぶのか!
両方の楽しみを味わういことができる。
・・・興味深い企画である。
【蛇足】
私も生涯ベストを選んでみた。
(原則として、著者1作品として選んだ)
山岸凉子「テレプシコーラ」(「日出処の天子」か「アラベスク」にするか迷うところ)
佐々木倫子「おたんこナース」(「動物のお医者さん」にするか迷うところ)
吉田秋生「海街diary」(「カリフォルニア物語」「河よりも長くゆるやかに」も捨てがたい)
羽海野チカ「3月のライオン」(「ハチミツとクローバー」にするか迷う)
よしながふみ「フラワーオブライフ」(「愛すべき娘たち」も隠れた名作)
白土三平「カムイ伝」(第一部、第二部、ともに素晴らしい、第三部が待たれる)
齋藤なずな「千年の夢 文人たちの愛と死」
花輪和一「ニッポン昔話」(「天水」にするか迷うところ)
こうの史代「この世界の片隅に」
「美童物語(みやらびものがたり)」比嘉慂
近藤ようこ「ルームメイツ」
井上雄彦「リアル」
萩尾望都「ポーの一族」
志村志保子「女の子の食卓」
山田参助「あれよ星屑」
樹村みのり「菜の花畑のむこうとこちら」
ちばてつや「島っ子」
バロン吉元「柔侠伝」
おおの藻梨以「くにたち物語」
大友克洋「AKIRA」
上村一夫「サチコの幸」
竹宮惠子「ファラオの墓」
【目次】
1(「働く」ことの根本を考えさせてくれる一冊『白エリと青エリ』関根美有―木皿泉(脚本家)
働き、恋する女子のためのバイブル『エースをねらえ!』山本鈴美香―光浦靖子(オアシズ・芸人)
飄々とした“物寂しさ”『河童の三平』水木しげる―ヤマザキマリ(漫画家) ほか)
2(読まぬは一生の損『自虐の詩』業田良家―中条省平(フランス文学者)
「想い」なくして世の中は変わらない『風雲児たち』みなもと太郎―佐渡島庸平(株式会社コルク代表取締役社長)
いつでもここに帰れる『ロストハウス』大島弓子―香山リカ(精神科医) ほか)
3(普通の人の普通の生活。だけど面白い『寺島町奇譚』滝田ゆう―永江朗(フリーライター)
猿になりたい『プロゴルファー猿』藤子不二雄A―高野秀行(ノンフィクション作家)
つらい感情、悲しい感情をとことん味わう『人間交差点Human Scramble』矢島正雄原作/弘兼憲史作画―水島裕(声優・ナレーター) ほか)