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【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

私はチャン・ボリ!

2020年12月31日 09時00分55秒 | TV/ドラマ
韓国ドラマ「私はチャン・ボリ!」を、U-NEXTで観た。
(原題「왔다! 장보리」、2014年4月4日から10月12日放送)
全52話。(1話約65分)

2014年度MBC演技大賞の「今年のドラマ賞」受賞作。
出生の秘密、記憶喪失、復讐、成長、成功、名家、財閥、師弟愛・・・韓国ドラマのエッセンスが詰まっている。

ストーリーは、韓服の名家で展開する。
ヒロイン・ウンビは、母と伯母の後継者争いに巻き込まれ、記憶喪失、行方不明となる。ウンビは、貧しいヘオクに拾われ、ボリと名付けられ育てられる。
 
ところで、本作品の特色として、師弟愛が描かれている点に注目した。
脚本家は、「チャングム」を意識している、と思う。
あと、この脚本が優れているのは、グレーゾーンのキャラクターを設定したこと。
ヒロインの母と養母が、そうだ。
良い面もあれば、ずるく立ち回り、人を困らせる面もある。
さらに、悪女役・ヨン・ミンジョンが頑張った。
これほどの性悪女は、ドラマ史上ちょっとない。
強烈なベクトルで、最終回まで引っ張った。(えらい!)

【タイトルの由来】
タイトルは、チャン・ボリ、である。
これは、ヒロインの名前。
もともとの名前はチャン・ウンビ。
しかし、養母に育てられ、イ・ボリとなる。
本来の名と養母の付けた名を合わせて、チャン・ボリ、である。
なお本作品は、(物語のタイプとして)ヒロインが本来の自分の居場所を見つけるまで流離う「貴種流離譚」とも言える。

【おまけ】
面白くなるのは、ヒロインが記憶を失う6話あたりから。
舞台もソウルから長興(チャンフン)へ、移動する。
ここで、師匠のオクスに出会い、その技量を習得していく。

関係ないけど、ヒロインが物語でジャージャー麺を食べるシーンが複数出てくる。
私もさっそく、スーパーで買って食べた。

【疑問】
車の中で携帯を使用するシーン。
どうして、Bluetoothを使わない?
2014年ドラマだから、既に普及が始まっているはず。
(日本では、2010年以前から普及始まっていた、と記憶する)
高級外車に乗っているのに、なぜ?

「武則天 -The Empress-」

2020年10月30日 07時18分13秒 | TV/ドラマ
中国ドラマ「武則天 -The Empress-」をU-NEXTで観た。
(全82話、1話45分)
原題:「武媚娘传奇」(2015年)

中国三大悪女と言われる武則天の生涯を描いたドラマ。
でも、悪女に描いていない・・・TVヒロインだから!
見どころは、ヒロインが最下級の側室から最高権力女帝にまで上り詰めていく、その課程での争い、愛憎劇。

【ヒエラルキー】
正五品の才人→捷妤→充容→賢妃→徳妃→淑妃→貴妃→
皇后→天后→皇太后→聖天后

8話
「理解者とは、自然に心が通じ合う者のことだ。すべて話さねば理解できぬ相手とは違う」

32話
「この広大な後宮は舞台と同じです。すべてが芝居ですが観客は1人もおりません。自分に適した芝居をとことん演じなされ。前途の吉凶がどうであれ、最後は悔いのない幕引きを」

67話
「言葉には不思議な力があるの。考えを心で巡らせているだけでは日光と雨露が与えられぬ種のように芽がでることはない。でも心の考えを己でなくとも誰かが口にすれば背中を押すというものよ。幻想でも実現する可能性が出てくる」

墓碑には何も記されてず。
なぜ、何も記されない墓碑を残したのか?

【備考】by wiki
史書の伝えるところによれば、少女期の媚娘は漆黒の髪、特徴的な切れ長で大きな目、雪のような肌、桃色の唇、薔薇色の頬、大きな胸、見る者を魅了する媚笑、そして聡明な頭脳を備えていたとのことである。
父は、将来の皇后となることを期待して武則天に高度な教育を与えたそうだ。

【参考・中国三大悪女】by wiki
以下の4人のうちの3人を指す場合が多い。
呂雉(呂后)
武則天(則天武后)
西太后
妲己
これに毛沢東夫人の江青を加えて中国四大悪女と呼ぶ向きもある。

【参考・中国四大美人】by wiki 
(1)西施(春秋時代)・・・沈魚美人 
川辺で洗濯をしていたところ、あまりの美しさに引き寄せられてしまった魚が泳ぐことすら忘れ、川底へ沈んでしまったと伝えられる。俗説では、大根足が欠点であったという。
(2)王昭君(前漢)・・・落雁美人 
彼女は琴をかき鳴らし,離別を悲しむ曲を奏でた。折しも南へ行く雁が翼を動かすことも忘れ地上に落下したという。俗説では、撫で肩が欠点であったという。
(3)貂蝉(後漢)・・・閉月美人 
「娘は月と美を競い、月はかなわぬと見るや雲間に身を隠した」と。俗説では、耳の小さいことが欠点であったという。
(4)楊貴妃(唐)・・・羞花美人 
「楊玉環(楊貴妃の本名)は花と美しさを比べ、花の方がはじらい、頭を下げてしぼんでしまった」。「花も恥じらう乙女」という日本語の語源でもある。俗説では、腋臭が欠点であったという

グッド・ワイフ

2020年10月02日 18時17分25秒 | TV/ドラマ
米ドラマ「グッド・ワイフ」をU-NEXTで観た。
法廷ドラマ、2009年9月22日~2016年5月8日 
 
第1シーズン=23話
第2シーズン=23話
第3シーズン=22話
第4シーズン=22話
第5シーズン=22話
第6シーズン=22話
第7シーズン=22話
1話42分~44分・・・正直、これだけ観るのは疲れた。(何度も挫折しそうになった) 
気づいた点、気になった点を次に書き出しておく。
 
1シーズン#10
 「人を動かす理由は一つ セックス、お金、憎しみ、愛 それほどミステリアスじゃないわ」
 
1シーズン#16
 イーライがベッカを懲らしめるシーンがいい
 
1シーズン#17
 「宗教は薬と同じ 頼りすぎると毒だ」
 
1シーズン#18
 タイトルが「12人の善良な市民」・・・もちろん元ネタはヘンリー・フォンダの「十二人の怒れる男」。陪審員制度を語るときに欠かせない作品。
日本でも「12人の浮かれる男」、「12人の優しい日本人」がある。
影響が大きい、と言うことだ。
 
1シーズン#20
 タイトルが「ヘンゼルとグレーテル」
このタイトルは、模擬裁判で「ヘンゼルとグレーテル」が取り上げられることによる。ちなみに、ヘンゼル=ザック、グレーテル=グレース、という意味もあると思う。
この回から、エルズベス・タシオニ が登場する。
 
3シーズン#5
 原文台詞「クラリス・スターリンね」「羊たちの沈黙ね」と訳している。
つまり、「羊たちの沈黙」のヒロインは、Clarice Starling だけど、日本では、それだけでピンとこない、と思われたんでしょうね。逆に、アメリカでは、Clarice Starling と言うだけで、皆さん理解できる、と言うことだ。
ところで、本作品の(全般にわたって)興味深いところは、妊婦や障害者が本来PC(political correctness)として扱われるべきなのに、逆手に取っている点。
 
3シーズン#7
 アリシアがエルズベス・タシオニ に「弟子になりたい」と言っている。
 
3シーズン#8
 イーライの娘マリッサが登場する。
 
4シーズン#3
 seeing him 会っている、と訳している
これについては、後述する。
 
4シーズン#12
 「ランボーは君か!」とウィルに言われるエルズベス・タシオニ。
この回でも、仏語を駆使しながら、相手側を混乱、仲間割れ状態にして、勝利に導く。
 
4シーズン#19
 アリシアとピーターのダンスシーンに流れるのが、G線上のアリア。ピアノ・ソロ、ってのが珍しい・・・ストリングスが一般的だから。 ピアノ・ソロで聞く「G線上のアリア」も良いね!と思った。
 
5シーズン#14
 街中で呼び込みをしているクマの着ぐるみ。
ツーショット写真とハグしようとするエルズベス・タシオニが「1回だけハグしてもいい?」とクマに聞く。
すると、「クソユダヤ人め」と言われる。
 
5シーズン#15
 I'm seeing Kalinda.「カリンダと付き合ってる」と訳されている。
4シーズン#3では、seeing him を、「会っている」、と訳していたが、やはりこれも同様に、付き合ってる、と訳した方が良いように思う。
『逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり』拾遺集、百人一首
昔の女性は、直で男性と向かい合う、って事をしなかった。
つまり、男性と逢う(会う)のは、(セックスを含んで)付き合ってる、って事だ。see は日本の古語「逢う(会う)」と一致する。
 
6シーズン#14
 Alicia=高貴な姿、真実、って意味らしい。
 アーデルハイト=アリス=アリーチェ=アデレード=アデル
アリシアが筆記体で文字を書いている、それも左手で。
現在、アメリカで就職する際のスキルセットに「筆記体で文字が書ける」項目はない。この辺りで、世代差が出るかもね。
 
6シーズン#16
ダイアンが鹿狩りに行くシーン・・・Home On The Range(峠の我が家)が流れる。それもギター1本での歌声。これが心に染みる。誰が歌ってるんだろう?
どんな曲か忘れた方は、YouTubeで検索してみて。
 
7シーズン#10
イーライに向かってアリシアがGet out と言う。これは凄みがあった。
 
7シーズン#11
傷心のアリシアの読んでる本が「ジェーン・エア」・・・う~ん、分かるような分からないような。
「人生には崖がある どんな道を進んでも崖には必ずぶつかる」
 
7シーズン#20
アリシアがピーターに向かって
(ザックに)失敗させてあげて」、と。(これが母心か?)
 
【備考】
アソシエイト(パートナーの部下)
パラリーガル(事務処理など、資格不要)
 
【ヒエラルキー】
ジュニア・アソシエイト
 ↓
シニア・アソシエイト
 ↓
ジュニア・パートナー
 ↓
シニア・パートナー
 
つまり、中国宮廷ドラマで言うと、パラリーガルは侍女。
アソシエイトは、官女子 や貴人。パートナーは、貴妃や皇貴妃、ボス弁が皇后、クライアントが皇帝か? 現代の米ドラマでも、中国宮廷ドラマでも、どこの世界でもヒエラルキーは存在する。時代も場所も関係ない、と。
 
【おまけ】
リアリズムを追求したドラマだけど、唯一ファンタジーが存在する。
それが、エルズベス・タシオニ。
どんな困難な状況でも、勝利に導く弁護士だ。(彼女が登場するだけで嬉しくなる)
次に、エルズベス・タシオニが登場する回を示しておく。
1シーズン=20, 22
2シーズン=登場なし
3シーズン=7, 12, 13, 14
4シーズン=12, 14, 15
5シーズン=4, 14
6シーズン=5, 6
7シーズン=15
 
【独白】
このエンディングは予想できなかった。

ミーユエ 王朝を照らす月

2020年09月12日 10時28分15秒 | TV/ドラマ
中国ドラマ「ミーユエ 王朝を照らす月」をU-NEXTで観た。
(全81話、1話43分)
原題:「羋月傳」(2015年)

秦・昭襄王の生母、宣太后がモデル。
第1話は、商鞅が捕らえられ、殺されるシーンから始まる。
物語が進むにつれ、このシーンを忘れるが、後半に振り返ると、物語全体に大きな影響を及ぼすシーンであることが分かる。(商鞅=変法、だから)
歴史背景は、紀元前338年、世は戦国時代。
秦、楚、魏、斉などが争っている。

覇星が現れ世を征すると予言される。
ところが、生まれたのは男児ではなく女児だった。
それが本作ヒロイン・ユエである。
後宮の庶子に生まれたため、王后・威后から罠を仕掛けられる。
やがて、義母姉の秦への輿入れに同行。

【感想】
中国宮廷ドラマ屈指の面白さ、と思う。
全81話であるが、普通20話くらいで退屈してくる。
しかし背景は、楚→秦→燕→秦と目まぐるしく変化するので、退屈するヒマが無い。後宮だけでなく、各国の政治情勢も語られるのが興味深い。
「中国ドラマで学ぶ中国の歴史 2020年版」より

【雑感】
いくつか気づいた点を書いておく。
当時は、靴を脱いで家の中に入っていたようだ。
何度も、靴を脱ぐシーンが出てくる。
貨幣も流通していたようだ。
紙はまだ発明されていないので、竹簡が使用されている。
兵馬俑(へいばよう)を作るシーンが出てきて驚いた。
紀元前が背景なので、仏教は入ってきていない。(紀元1世紀頃)
代わりに、少司命が祭られている。
ユエも生まれてすぐ、王后により川に流される・・・この逸話は第1話の山場。狂ったようにわが子を探しまわる生母=向夫人(しょうふじん)。川には滝があるが、どうなるのか? 少司命の加護が顕現するシーンだ。(生まれてすぐ陰謀に巻き込まれるとは、今後の波瀾万丈が予想される)

【後宮のヒエラルキー】
八子→美人→良人→夫人→妃→王后

#19
「仕事は教えればいいけど、性根は変えられないわ」
#56
「かよわい女が乱世に生きるには男に頼るしかない」
「今までの人生は男に頼ってきた これからは別の生き方をするわ」
「金銀財宝ならいつか返せばいい」
「返せないものもある?」
「情よ 受けた情けを返すのは難しいわ」

【参考リンク】


【中国語】
妹=妹妹(メイメイ)
姉=姐姐(ジェジェ)
弟=弟弟(ディディ)
兄=哥哥 (グーグー)

「宮廷の諍い女」

2020年08月21日 09時15分35秒 | TV/ドラマ
中国ドラマ「宮廷の諍い女」をU-NEXTで観た。(全76話、1話44分) 
原題:「後宮・甄嬛伝」(2011年末~2012年春放映)
(以下、ネタバレありなので、ご注意)

宮廷ドラマのスタンダード。(これを観ずして宮廷ドラマを語れない)
清朝後宮では、皇后と華妃の2大派閥があった。
そこに甄嬛が側室として宮廷入りすることから物語は始まる。
第1話は秀女選びのシーンから。
秀女は宮女と違って、それなりの家柄の女性でないと試験さえ受けられない。
具体的に言えば、上級官吏の娘だ。
年頃の娘は、試験を拒否できず、試験期間中は準備期間も含めて結婚もできない。清朝は満洲民族の国家だが、人数で言えば漢民族が圧倒的に多数。
ヒロイン・甄嬛も漢民族の官吏の娘だ。

秀女選びの会場で、甄嬛は幼なじみで親友の沈眉荘に会う。
再会を喜びあうも、甄嬛は浮かない顔をしている。
「選ばれたくない」、と。
いったん後宮に入ると、一生出られない、自由がなくなる。
好きな人と出会って添いとげるような人生を送りたいのに。

本作品の見所は、純真で人の良いヒロインが、嫉妬と陰謀で渦巻く後宮でもまれて、したたかな性格に変貌していく様子だ。最初は、罠を仕掛けられても怯え、部屋に引きこもるだけだったのに、最後は、積極的に策略を練り、相手を落とし込み、報復していく。結果として、聖母皇太后まで上りつめる。

【台詞】
皆 縁を口実に近づく反面
縁がないことを別れの言い訳にする

後宮の女は御花園の花と同じだわ
散っても新たな花が咲く

【備考】
登場人物が多く、階級もややこしいので、メモを取りながら観た。

官女子(最下位ー官女子は宮女と変わりないが、夜伽ができる)
答応(8位)
常在(7位)
貴人(6位)     ↑定員無し=何人いてもOK
嬪(5位ー定員6名)  ↓「嬪」から上位
妃(4位ー定員4名)
貴妃
皇貴妃        ↑側室   
皇后         ↓妻=正室=正妻
*嬪から上位となり、基本、1等級ずつしか上がらない。
*貴賓は小主であり、独立した部屋をもらえる
*観ていると、皇后も側室も、お互いに「娘娘(にゃんにゃん)」と呼び合っている。(にゃんにゃん、にゃんにゃん、とあたかも猫だらけ)
でも、注意して観ていると、ヒロイン・甄嬛は、最初「娘娘」と呼ばれていない。上位の「嬪」以上になってから、「娘娘」と呼ばれるようになった、と思う。「娘娘」は、もともと「女神様」の意味があるようで、下位の側室には使わないようだ。(正式に資料に当たっていないので間違っていたらスマン)

【追記】
Amazonで観ると第1話のみ無料、2話から76話まで各220円かかる。
75話×220円=16,500円(U-NEXTなら月額料金のみで無料)
*なお、Netflixは、ダイジェスト版となり、90分×6話。
*Netflixダイジェスト版も少し観たが、どうしても多数エピソードが抜けて、面白さのレベルが落ちる。ぜひ、完全版で観られたい。

【追記】2
ヒロインには、実家から連れてきた2人の侍女がいる。
私は、浣碧より流朱が好ましく感じられるが、最期は痛ましい。  
祺貴人は、ヒロインを陰湿にいじめる悪役だが、最期はあまりに気の毒。ちょっと酷い、と思った。
登場人物は多く、女性だけでも数え切れないほどいる。
だが、源氏物語と同じで、誰1人幸福になっていない。(かろうじて、崔槿汐くらいか?)

【参考リンク】
宮廷の諍い女 チャンネル銀河 

瓔珞<エイラク>

2020年08月15日 08時29分48秒 | TV/ドラマ
中国ドラマ「瓔珞」をU-NEXTで観た。(全70話、1話47分)
 
ひと言で言うなら、紫禁城の半沢直樹。
やられたらやりかえす。
これほど策略家のヒロインはいない。
決め台詞は・・・
「それしきで私に勝てると?」
「あなたは私の策にかかったのよ」
相手が謀略を仕掛けてくるが、さらにその裏をかいて相手を落とし込む。その手腕が見事。ヒロインを演じたウー・ジンイェンは、ニコリともせずクールに演じる。
 
舞台は、清の乾隆帝の時代、紫禁城。
魏瓔珞は、宮中での姉の不可解な死に疑問を持ち、女官として紫禁城に入る。
最初は、繍坊で刺繍をして日々を送りながら犯人を捜す。
やがて皇后・富察氏の侍女となり後宮の深部へと入っていく。
前半は姉を殺した犯人を追い詰め、
後半は恩人であり師であり姉とも慕う皇后・富察氏を陥れた犯人を捜し報復していく。
基本は、やられたらやりかえす、しかし、受けた恩と義理は返していく。心理的にイーブンでないと落ち着かないようだ。
 
【備考】
日本タイトル:「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」
原題:「延禧攻略」、英題:"Story of Yanxi Palace”
2018年に動画サービスiQIYIにて放送。 
( ドラマ部門デイリー再生数20日間連続1位、総再生数180億回を突破する歴史的記録を打ち立て、「神劇」と称される。 華美な描写や欲望渦巻く宮廷闘争が社会主義的価値観に悪影響を及ぼすとして、中国当局の批判を受け、TV放送が中止となる)
 
【公式サイト】 
 
【追記】
Amazonで観ると第1話のみ無料、2話から70話まで各385円かかる。
69話×385円=26,565円
U-NEXTなら無料。月額料金を払ってもおつりが来る。
*なお、Netflixでは扱っていない。
 
【追記】2
「瓔珞」の前に、「ハンシュク 皇帝の女傅」をAmazonで観た。
(全42話、1話45分)
宮廷にある内学堂(女学校のようなもの)を舞台にした作品。
困難を克服し、皇帝の女傅(教師)へと成長していく物語。 
学校が舞台なので、様々なキャラの生徒が出て来るのが楽しい。
同僚の教師同士のやりとりも面白い。
けっこう楽しめたので、記録として残しておく。
 
ところで、登場人物の名前について思うことを記しておく。
日本では、室町時代以降、接頭辞「お」が付いた女性名が広まった。
浅井三姉妹は、お茶々、お初、お江と呼ばれた。
庶民でも、八百屋お七のように「お」が付いて呼ばれた。
 
「ハンシュク」を観ていて、中国でも同様のことがあったと気づいた。(こちらが本家か)
つまり、愛称を作る人名接頭辞「阿」が用いられたようだ。
でも、これは漢文化なのだろうか? 清朝を舞台にしたドラマでは、満洲文化となり、人名接頭辞「阿」が出てこない。(単に私の見落とし?)
【追記】2021.7.19
見落としのようだ・・・「阿」のつく登場人物がいると判明。
清朝でも漢民族の文化は根強く残っているようだ。

海外ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」

2020年07月23日 07時59分31秒 | TV/ドラマ
韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を、Amazonで観た。
(原題「大長今」、2003年~2004年放送作品)
全54話。(1話約60分)

人気作品には、法則があるように感じた。

①出生の秘密
②復讐
③成長&成功

本作には上記3要素がそろっている。
ヒットする必要条件だ。
でも十分条件にはまだ足りない。

①キャスティング・・・魅力的なヒロインと悪役
②ヒロインを引き立てる脇役(友人、養父母)
③緻密かつダイナミックなシナリオ

本作品でよかったのは、師弟愛が描かれた点。
亡き母の親友のハン尚宮がヒロイン・チャングムを教え導いた。
ハン尚宮がチャングムを親友の娘と知るシーンは見所だ。

また、悪役もよく頑張った。
クミョン、チェ尚宮がそうだ。
実際、クミョン、チェ尚宮が登場しなくなると、火が消えたように寂しくなった。
(49話から54話はほとんどおまけ、後日談)
ヒロインだけではもたない、ってことだ。

【感想】
「チャングム」は「あしたのジョー」だ。
打ちのめされ倒されても、何度も起き上がってくる。
特に、済州島に流罪となってからの這い上がりが素晴らしい。

【おまけ】
米ドラマは、緻密で整合性のあるシナリオにこだわるように思う。
韓国ドラマ、中国ドラマは、多少無理をしても、ダイナミックな展開を好むように思う。
偶然が多発すると興ざめだが、ある程度の偶然は楽しめる。
「そんなことないだろ」、っていうようなシーンも必要だ。

ドラマ「ひよっこ」

2020年07月14日 20時40分32秒 | TV/ドラマ
NHKドラマ「ひよっこ」をNHKオンデマンドで観た。
2017年上半期作品、全156話。 
未視聴の方は、ネタバレありなのでご注意。

劇的な展開は3つある。
①父が蒸発する。
②急遽、ヒロインが東京に出稼ぎに行くことになる。
③集団就職で勤めた会社が倒産する。
・・・集団就職の上野駅のシーン、「乙女寮」 での様子、歌声喫茶が流行ったこととか、昭和史そのもので興味深い。

156話全て観たけど、ちょっと疲れた。
疲れた原因は分かっている。恋愛要素が高く、後半次々にカップル成立していく。そういうのって、やはり疲れる・・・かな。

【蛇足】
NHKドラマと海外ドラマの違いは何だろう?
あまりどろどろしてない、ところかな?
一般に日本社会では、公でやたらハグはしない。
でも、「ひよっこ」では、ハグ・シーンは多い。(男同士、女同士、だけど)
これってどうなんだろう?・・・少し違和感を感じた。

【蛇足】2
売れない漫画家が登場するが、この2人の部屋に立山・雄山のお札が貼ってある。
富山県出身という設定だからでしょうね。
実は私も、雄山登頂した際にもらったお札を貼っている。


ドラマ「あまちゃん」

2020年07月08日 17時51分15秒 | TV/ドラマ
NHKドラマ「あまちゃん」をNHKオンデマンドで観た。 
歴代朝ドラでも人気作品、と聞いていたので、「どうかな? 」、と思って。
2013年上半期作品、全156話。
岩手県久慈市・小袖海岸が舞台、後に東京も舞台、となる。
脚本の宮藤官九郎も、東北(宮城県)出身、とのこと。

キャストがいい。
宮本信子、小泉今日子、能年玲奈の3本柱がしっかりしているから、物語もしっかりと進行した。 さらに、小泉今日子の娘時代の役が、ブレイク前の有村架純なのもうれしい。
さらに、後半から薬師丸ひろ子も登場する。(さらに面白くなる)
クライマックスは第153話・・・ここだけ10回以上観た。
このシーンの為に、この長い話を観てきたように思う。

【おまけ】
能年玲奈(のん)が1993年生まれ。
有村架純も1993年生まれ。
仮に、2人が役を交換したらどうだろう?
ここまでヒットしただろうか?
天野アキは、能年玲奈。
そして、谷田部みね子は、有村架純、と思う。

【注意事項】
NHKオンデマンドは月初めから月末までの契約となる。 (月額990円)
 31日に観始めると、1日で990円取られる。 
もし観るなら、月初めまで我慢した方が良い。
そして、自動更新しないように、チェックを入れておく。 
(毎月課金されても良いなら、そのままでいいけど)
【解約方法】
私はAmazon経由で観ているので次のようにしている。
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海外ドラマ「花と将軍」

2020年06月26日 08時17分47秒 | TV/ドラマ
中国ドラマ「花と将軍」を、Netflixで観た。
全60話。

敵国・遼と8年戦い連戦連勝、凱旋した将軍・葉昭。
勇猛果敢で、"生き閻魔”と恐れられる。
「天下兵馬大将軍」として都に呼び戻され、新たな任として、10万の軍を任される。
しかし、実は女性だった。

本来なら、皇帝・仁宗を騙した罪に問われるところを不問にされる。
但し、条件として、皇帝の甥・趙玉瑾と結婚するように、と。
趙玉瑾は、幼い頃から病弱で、母親が甘やかし、どら息子にしてしまった。
鬼嫁と虚弱な夫・・・中国版・シェイクスピア「じゃじゃ馬ならし」の行方は?


#6・・・葉昭と義母は、うまく行かない。
そこで、皇太后が次のように義母に諭す。
夫婦の道は一種の学問だわ
時をかけ心を砕いてようやく習得できる
関係を維持する努力を怠ればどんな良縁でもじき切れてしまうわ
あなたは姑として息子に対する愛情の半分でも嫁に与えなさい

【おまけの感想】
①この息子を溺愛する義理の母=趙太妃が、粗野な嫁を嫌う。
嫁いびりのシーンが何度も出てくるが、陰湿なシーンにならない。素直で愛嬌のある人柄なので、私はこのお母さんのファン。自分が息子に世話した側室による毒殺が発覚した際には、泣いて葉昭に謝った。息子を溺愛して育てたダメ母だけど、愛すべきキャラだ。

②葉昭が勇猛果敢、竹を割ったような単純明快な性格だが、それを補うように従姉妹の柳惜音が複雑な性格設定になっている。柳惜音は、後半に敵方の最深部に入り込み、狐狸と協力して、内部から崩壊させて、葉昭を助ける。(柳惜音も狐狸も葉昭に失恋した者同士、この2人が協力して葉昭を助ける、ってのが泣かせる)

③ドラマの中で、若い女性には、姑娘(クーニャン)と呼びかけている。
米ドラマでは、固有名詞のみで呼びかけるが、そこが中国ドラマとの文化の違いか?でも、よく聞いていると、柳姑娘、と名字+姑娘で呼んでいるように聞こえる。(中国語に詳しい方、どうなんでしょう?)
追記:「月に咲く花の如く」では、周瑩が呉漪を漪妹妹(イ・メイメイ)と呼んでいた。となると、名前+妹妹になる。姑娘と妹妹では、法則が異なる・・・これは良いの?(誰か教えて)

【ネット上の紹介】
花と将軍~Oh My General~」公式サイト

マー・スーチュン <馬思純>

【ネット上の紹介】
舞台は宋代、皇帝仁宗の時代(1022年-1063年)。将軍葉忠の子、葉昭(マー・スーチュン)が戦死した父と兄二人に代わり軍を率いて遼との八年にも及ぶ戦いに勝利し、戻ってきた。皇帝は勝利への褒美として葉昭に「天下兵馬大将軍」の地位を与えるが、実は葉昭は男装した娘だった・・・。 そこで、皇帝は自分の甥である趙玉瑾(ション・イールン)を南平君王に任命し葉昭と結婚するよう命じる。玉瑾は甘やかされて育った虚弱体質な遊び人で、突然、町の噂の鬼将軍を嫁にと言われた玉瑾自身やその一族も驚き、なんとか恐ろしい将軍を嫁に迎えることから逃げようとする。だが、皇帝の命であるためどうしても逃れられず、結局、まったく気の乗らない結婚をすることになる。鬼将軍の嫁と虚弱体質な夫、まったく正反対の2人の結婚はうまくいくのか!?

海外ドラマ「ブレイキング・バッド」

2020年06月19日 20時03分07秒 | TV/ドラマ
米ドラマ「ブレイキングバッド」

Netflixで「ブレイキング・バッド」を観た。
高校の化学教師が麻薬を作る話。
これだけだと、まったく面白く感じない。
私も、エミー賞受賞にもかかわらず、無視していた。
でも、1話観ただけで、夢中になった。

ウォルター・ホワイトは、高校化学教師で、天才的頭脳の持ち主。
息子は障害者、妻は妊娠中、住宅ローンを抱え、洗車場でアルバイトしている。
そんなある日、病院で肺癌と診断され、高額な医療費も必要となる。なんとか、家族にお金を残してやりたいのに、精神的に追い込まれる。麻薬の売人である教え子に出会ったことから、人生が暗黒街へと転がり出す。家族のために頑張るのだが、逆に、家族が崩壊していく・・・皮肉な物語だ。

シーズン1 (2008年)=7話
シーズン2 (2009年)=13話
シーズン3 (2010年)=13話
シーズン4 (2011年)=13話
シーズン5 (2012年 - 2013年)Part 1=8話
シーズン5 (2012年 - 2013年)Part 2=8話

【助言】
エロいシーンはないが、グロいシーンは多い。
殺人シーン、死体処理シーンが少なからずある。
酸で溶かす映像が耐えられないなら、最初から観ない方が良い。
リアリズム、ストーリーの整合性、細部にこだわって創られている。
そこが米ドラマの良い点でも欠点でもある。

【参考リンク】
公式ウェブサイト

【ネット上の紹介】
地上波ではオンエア絶対不可能な衝撃の傑作ドラマ。余命僅かと宣告された高校の化学教師ウォルター・ホワイトが愛する家族に財産を残す為に選んだ道は、膨大な化学知識を生かした“高純度ドラッグ”の精製。生真面目な男の悲しき暴走は未曾有の狂騒を生み出しながら、徐々にそのスピードをあげていく…。

海外ドラマ「愛の不時着」

2020年06月04日 08時36分36秒 | TV/ドラマ
海外ドラマ「愛の不時着」を、Netflixで観た。
韓国ドラマを観たのは初めて。
本来なら、もろ昼メロ風の、このようなタイトル作品は絶対に観ない。
それでも観たのは、新聞でえらく褒めていたから。実際、思った以上に面白かった。
 
内容は、パラグライダーに乗っていた韓国の財閥令嬢が、突然竜巻に巻き込まれ北朝鮮に不時着してしまうところから始まる。財閥令嬢と北朝鮮・政府高官の恋が縦軸で、横軸としてのテーマが「家族」。南北統一も隠れテーマとなっている。
よく出来ている、と感じたのは、僻村のおばちゃんたちとの交流も描かれている点。中隊長・リ・ジョンヒョクの部下の隊員たちとの友情も見逃せない。ドラマ後半で、受けた恩と義理をしっかり返していくヒロインが素晴らしい。シリアスなシーンとコミカルなシーンの切替、配分が絶妙で、演出が巧い。特に、30歳以上の女性に受ける作品、と感じた。全16話だけど、1話70分~96分、最終は111分。仮に1話90分として全部で1,440分。1日8時間観ても3日かかるので気合いを入れて観てみて。
 
【備考】
長いドラマで必要なのは、「すれ違い」と「障壁」・・・この平等・平和・便利な社会で、みんながスマホを持っていると、とても設定困難なので物語が成立しにくい。今回は、38度線という強力な味方を得て、物語を盛り上げることが出来た。また、リ・ジョンヒョクの魅力アップの為、婚約者をもってきた。ユン・セリにもライバルがいた方が、より盛り上がるし、物語にバリエーションが出た。
 
【追加】2020年、6月6日追記
どうしてこれほどヒットしたのだろう? この2、3日色々考えてみた。
気が強く、自立した女性ユン・セリがリ・ジョンヒョクの前だけは、気を許して泣いたりするシーンがある。これがキーポイントと思う。泣いて許されるのは、子どもだけ。成長し大人になるにつれ、泣いても許されなくなり、泣くこそさえままならない・・・ドラマの中だけでも頼れる男性の胸で思いっきり泣きたいのではないだろうか。逆に男性は、自分にだけ心を許して泣いてくれる女性がツボになる。つまり、このシーンは女性にも男性にも共感を呼ぶ、と。さらに、恋愛ドラマとはいえ、ハグかキス止まりで、淡泊な演出になっている。日本で濃厚な演出は敬遠される(と、思う)。これらが受け入れられた要因、と推察する。
*北朝鮮当局の反応=「虚偽と捏造に満ちた不純きわまりない反北ドラマ」と罵倒したそうだ。by天声人語2020/06/14・・・表だって罵倒しながら、意外と、ユン・セリの隠れファンがいるかもね。
 
【参考リンク】
「愛の不時着」なぜ人気 今らしいジェンダー視点に注目by朝日新聞
 
【おまけ】1
舞台背景として、北朝鮮の僻村、平壌、ソウルで、物語が進行するが、もうひとつ、スイスも外せない重要な場所だ。実は、このドラマを観る1、2ヶ月前から、外出自粛ストレスの反動として、スイスのガイドブックを2冊買って、メモを取りながら読んでいた。だから、ドラマの背景でスイスの映像が流れると、どこの地域か、ある程度目星がつく。
以下の文章、間違っているかもしれないので、そのときはご容赦。
 
パラグライダーで降りる地点は、フィルストかな、と思う。小さく見える村はグリンデルワルト。別なシーンで、なぜかツェルマットあたりの映像も混じっている、と感じた。ゴルナーグラート終点駅からの映像?あえて全山容を映していないのは、なんらかの意味があるのでしょうね。あと、湖が映っているのは、インターラーケンの辺り、かと思う。
実際のドラマでも、具体的な地名が2つ言及されている。イゼルヴァルトとジーグリスヴィルだ。少なくとも、これにより2カ所は特定できたことになる。
 
【おまけ】2
今年に入ってコロナ自粛の間に、AmazonとNetflixの2カ所と契約した。
tsutayaに借りに行ったり、買ったりせずに済むのがありがたい。便利な世の中になった。費用は、月額500円と800円。(Netflix=2021年5月から990円に値上がり)

【追記】
2020年8月からU-NEXTも契約した。
「瓔珞」を観たかったから。
Amazon、Netflix、U-NEXT、3つを比較すると、U-NEXTが一番品揃えが豊富で、使い勝手がいい。
だから、どれか一つを選ぶならU-NEXT。
でも、Amazon、Netflix、それぞれオリジナル作品を持っているので、解約するわけにいかない。

「月に咲く花の如く」

2020年05月12日 18時21分47秒 | TV/ドラマ
海外ドラマ「月に咲く花の如く」を、Amazonで観た。(原題「那年花開月正圓」)

清朝末期を背景に、西安の近くにある涇陽(陝西省涇陽県)を舞台に展開する。
ヒロインは周瑩、孤児で養父に育てられる。
親子で大道芸をして放浪している。

涇陽に来たとき、養父が博打の形に周瑩を商家に侍女として売ってしまう。
持ち前の明るさで毎日を過ごすが、側女にされそうになって、涇陽で一番裕福な商家に逃げ込む。ここから物語は本格的に回り出す。

周瑩は賢く誠意があり、とてつもない商才の持ち主であった・・・実在するモデルがいるそうだ。 成長物語、歴史劇、復讐譚、成功譚、群像劇、恋愛、ミステリ、様々な要素を併せ持った作品だ。多くの登場人物が複雑に絡み合い、愛憎劇が進行する。

USA海外ドラマと違って、湿っぽく、洗練されていない。悪く言えば、演出は泥臭い。(わざわざ泥水で倒れ込んだり、とか)それでも、圧倒的なベクトルがあって引きつけられる。テーマは、「誠」「信」「慈悲」。これも、米ドラマでは無いだろう。
全部で74話、1話=45分として3,330分(約56時間)、毎日8時間観たとしても1週間掛かる。もし観ようと思うなら、気合いを入れて観て。(コロナ外出自粛の今がチャンスかも)

【感想】
スタッフに日本びいきの方がいるのか、好意的に描かれている。
この時代背景だと、日本を悪く描いてもおかしくないんだけど。
「愛国教育」の悪影響は感じられない。日本を近代化の手本のように描き、登場人物にもそのように語らせている。(実際、中国建国の父・孫文は日本に留学して犬養毅の世話になっている)その辺りを踏まえているのかもしれない。

【おまけ】
私は、ドラマと相性が悪く、海外ドラマに限らず、日本のものも最終話まで観る忍耐が続かない。面白いと感じたのは「マーベラス・ミセス・メイゼル」くらい。(3回観た)
あとは、1シーズンさえ保たず、短いのは1話の途中で投げ出した。
でも、「月に咲く花の如く」は、最終話まで観続けることができた。(快挙だ)

【黄金律】
これだけ長大な作品を引っ張るには、相当なヒロインの魅力と巧妙なストーリー展開が必要。ここでも黄金律が生かされている。複数の異なる魅力を持つイケメンからの求愛(かぐや姫クラス)+すれ違い、である。嫌われ役・柳婉児、胡咏梅、杜明礼もよく頑張って物語を引っ張った。脚本を書いた方は手練れである。

【追記】
ヒロイン・周瑩がモテる分、呉漪(ごい)や玲瓏(れいろう)が割を食ってしまう。気の毒としか言い様がない。
春杏(しゅんきょう)は、その後どうなったのだろう?
一生侍女として周瑩に仕えたのだろうか?
多分、周瑩が何らかの対処をしたと思う。
いくつも山場があるが、#6と#23を見逃してはいけない。
#6で重要な契機が起こり、#23から商人・周瑩の物語が実質始まる。ゼロからの戦いだ。何度も試練が襲いかかり、打ちのめされる・・・それでもヒロインは立ち上がり、知略の限りを尽くし、立ち向かっていく・・・涙、涙だ。

【公式サイト】1

【公式サイト】2

【参考リンク】

TVドラマ

2020年02月29日 09時26分41秒 | TV/ドラマ
この1週間ほど、AmazonでTVドラマを観ていた。

『マーベラス・ミセス・メイゼル(The Marvelous Mrs. Maisel)』を3シーズン分観た。
1958年のニューヨークが舞台、何不自由ない主婦ミセス・メイゼルがヒロイン。子どもは2人。ところが、夫が秘書と浮気したと告白したことから、人生が激変する。
ワインを飲んでドランク状態で、たまたま舞台に上がり、自分の苦境を語り、夫と秘書について辛辣に酷評する。それが"スタンドアップ・コメディ”の形式にはまり込み、客に大受けする。それが契機となり才能に目覚め、コメディアンの道を歩むことになる、ってなストーリー。
50年代を背景に、当時の魅力的なファッション、ユダヤ人社会、芸能界裏事情が描かれる。(本作品だけでも、Amazonに登録する価値あり)

これに気をよくして、他のTVドラマも観てみた。
『ゲーム・オブ・スローンズ』(ThronesはThroneの複数形、「王座」の意味。つまり、王座という「椅子取りゲーム」、か?)中世のような架空世界ファンタジー。エミー賞取りまくりの人気作品。感想を言うと、私には合わなかった。頑張って1シーズン観たんだけど。もともとファンタジー苦手だし、エログロ度数が高いし。(ファンタジー故にリアリティを追求したんでしょうね)

『ザ・グッド・ファイト』法廷ドラマ、「グッド・ワイフ」のスピンオフ。1シーズン目はおもしろいけど、3シーズン目になると、政治色が濃くなり過ぎて、楽しくなくなる。キャラクターも本来の設定を踏み外しているように感じた。最期は惰性で観た。(私はアメリカ文化、風俗や政治に精通していないから、十分に理解しているとは言い難いので、聞き流して)

『Veep/ヴィープ』これもエミー賞多数受賞したコメディ作品だけど、私に合わなかった。1シーズンどころか、1作目で挫折。

【おまけ】
実を言うと、『スターウォーズ』も、私にはしっくりこない。いちおう、全作品観てるけど、CGが進化して画像がリアリティを増すほど、嘘っぽく感じられるジレンマ。肉体駆使の初期香港映画の方が好ましく感じられる・・・『ジュラシックパーク』あたりまで、素直に感心したんだけどなあ。SFやファンタジーの遺伝子が、私には少ないのでしょうね。
『ゲーム・オブ・スローンズ』は、1シーズン最終に登場したドラゴンが気になるから、そのうち気が向いたら2シーズン目を見るかもね。
ついでに言うと、同じファンタジーなら『まほうのレシピ』の方が気軽に楽しめる。

【さらに蛇足】
私は今まで滅多にTVドラマを観ないで来たので、本にたとえるなら、年に数冊のベストセラー作品を読んで、読書を語るようなもんだと思う。「一般人はこんな風に感じるのか」って、参考程度の意見・・・人気作品を褒めてないからって、ファンの方、怒らないでね。

乳酸と持久力

2018年10月13日 04時14分28秒 | TV/ドラマ

勘違いしていた。
乳酸によって持久力が落ちる、と。
2018年10月11日(木)のNHKクローズアップ現代+。
“乳酸パワー”で持久力アップ! ~あなたもできるトレーニング法~
ダイジェスト“乳酸パワー”で持久力アップ! ~あなたもできるトレーニング法~