goo blog サービス終了のお知らせ 

Do be Ambitious! 日記館

あくまでも「Do be Ambitious!」の1コンテンツとして。

OTONARIさん

2017年10月17日 | 音楽
パスピエの新体制第一弾ミニアルバム「OTONARIさん」、買ってきましたよ。
内容としては先行配信になっている4曲は割愛するとしまして、

・EVE
片頭痛の歌、というのは既に以前のインタビューで大胡田さんが話しておりましたが、
歌詞に「この2粒なら」…完全にイブクイック頭痛薬ですやん。
と言いつつアダムとイブに絡めた歌詞、上手くまとまっております。

・空
これまでのパスピエのなかで「アジア感」の味を継承するとすればこの曲か。
歌詞は割と正統派って印象です。
朝の景色にまた新しい色が付いた感じでしょうか。

・ポオトレイト
やられた、そう来たか。
「(dis)communication」ともうひとつのドラム打ち込み曲、ということでどういう感じになるのか
気になっていましたが、シンセの音にまぶされ時折単独でジャラーンと鳴る三澤さんのアコースティックギターが
物凄く印象的です。元々大胡田さんがミケランジェロ/ダ・ヴィンチ展に行ったときに発想した曲だからか
とにかくアーティスティック、と言う言い方で良いのかわかりませんが、そんな印象を受けました。
このアレンジ、滅茶苦茶好きです。

今回のアルバムの印象としては7曲とも方向性が違う、やおさんが居ないからこその音楽を
とにかく色々やってみよう、と言う印象を受けました。
おかげでまた色々と「新しいパスピエの姿」「でもちゃんとパスピエらしい情緒感のある音楽」が見られた、
7曲ながら充実感のある一枚じゃないかと。
次もまた、これの対になるというミニアルバムを出すらしいけどどんな感じなんだろう。

パスピエのミニアルバム発売直前配信

2017年10月16日 | 音楽
「OTONARIさん」発売に先駆けて先行配信のたびに生放送をやっていたパスピエが
店着日である明日を前に23:30からGyaOでPVフル3曲分(「(dis)communication」「音の鳴る方へ」「あかつき」)
流れるというので見てみよう、と思ったら何と生配信じゃなくて動画配信という形で驚きました。
今回はこれまで流したディザー3本、ただし「音の鳴る方へ」だけは生配信と違ってフルバージョンで。
そのあとにあの通販風の演出をやっていたサクセス木原氏のNG集を経て、「あかつき」のフルMVという流れでした。
それに続いてPV3種類のフルバージョンがYouTubeにアップされましたね。



「音の鳴る方へ」は、これだけ生配信の時もショートバージョンだったんですよね。
初めてフルで見られました。
ナリハネが工事現場のライト、三澤が街頭、そうなるとあのイルミネーションやはり露さんの仕業ですか。
そして後半びっくりしたのはエレベーターの俯瞰映像と、演奏3人のかぶり物シーンが一瞬入ったこと、
ナリハネは白熊?、露さんは…何だこれ(追記:あとで見返したらハクチョウかアヒル的な鳥でした)、
三澤さんは安定のウサギさん。



「(dis)communication」は生配信の時にフルが流れましたが、今回は本当色々と毛色が違うんですよね。
打ち込みドラム(と言いながらナリハネの踏むバスドラムが入ったり)とか、オートチューンとか、
珍しく散りばめられた英語フレーズとか、でも何だかんだちゃんとパスピエしてるんですよねぇ…
と言うことを改めて感じました。パスピエ独特の情緒感は健在ですもの。



「あかつき」の待望のフルPV、撮影した場所が場所だし覚悟はしていましたが、やはり最後まで
大胡田さん一人でしたね。しかし終盤はだいぶ陽が昇ってきての映像ですが、本当朝の空気感が出ていて
美しいな、と思わされました。

さて、日付変更の0:00から全曲配信が開始しているのですが、まぁ今は聴かないでおこう。
CD買ってそこで聞きたいので。

ああ、そういえば明日は「ひなろじ」のサントラも買ってこないとな。

(dis)communication

2017年10月06日 | 音楽
パスピエの新譜「OTONARIさん」からの先行配信第3弾、「(dis)communication」、
直前の生配信ではフルPV、その後のYouTubeにはショートバージョンでしたが上げられておりました。
この曲は「EVE」と共にドラムスをトラックメイクした、また大胡田なつきのヴォーカルをLivetuneで
エフェクトを掛けたとインタビュー記事で知っていたのでどんな感じになると思ったのですが、
こうきましたか、それよりも意外だったのはこの曲はパスピエとしては極めて珍しい、英語のフレーズを
多用した歌詞だったことです。これに関したら成田ハネダの案だったと大胡田さんはツイートしておられましたが
まぁパスピエがこういう歌詞で出したというのがある意味衝撃的ではありますね。
個人的にはやっぱりパスピエはほぼ全部日本語の歌詞であることが売りだと思ってるしそっちの方が好きでは
ありますが…でもやっぱ完成度は高いんですよね。やるならとことんなのはパスピエらしくもありますか。


[Spotify]

パスピエの新曲2曲

2017年09月29日 | 音楽
先週22日0:00から「音の鳴る方へ」を、そして今日の同時間に「正しいままではいられない」を
配信開始した、私の大好きなバンド「パスピエ」、来月リリースの4人体制最初のミニアルバム「OTONARIさん」から
3週連続先行配信というぶっ飛んだことをやってくれている最中ですが、いずれもその5分前からYouTubeの
ライブ配信で先行放送をやってくれていまして、1回目の「音の鳴る方へ」はPVのショートバージョンを、
今回の「正しいままではいられない」は何とフル音源を流しておりました。


[Spotify]
アルバムのトップを飾るこの「音の鳴る方へ」、冒頭からいきなり露さんことベース・露崎義邦のスラップが
炸裂、PVでは珍しく長い髪を後ろで縛ったギター・三澤勝洸の姿、実はパスピエの顔出し以前に某楽器屋の
宣伝動画で彼だけは顔見せでエフェクターなんかの紹介などをやっていたのですがその時に似たような髪型の
時があったような…意識したのでしょうか。大胡田なつきはいつも通りかなぁ、エレベーターガール風ですが。
それよりナリハネことリーダーでキーボードの成田ハネダ、パイロンの上のライトを回収してどこに持って行くのか、
街頭を取り外そうとする三澤氏もですが、PVのフルでこの後どんなことになってるのか気になって仕方がないのですが。
アルバムの発売に合わせて公開されるのでしょうか?「あかつき」もそうですが。
楽曲の雰囲気としてはサビの入りの感じはどこか今回のアルバムで意識しているメジャーデビューアルバム
ONOMIMONO」収録の「デモクラシークレット」っぽくありながら、直近アルバム「&DNA」にあった
マイ・フィクション」や「ヨアケマエ」を思い出させるナリハネのキーボードのサウンド、当時をリスペクトしつつ今のパスピエをやっていることが
印象づけられます。ちなみにドラムは「あかつき」に続いてBOBOさんが叩いておられるそうです。


[Spotify]
こちらの「正しいままではいられない」はまぁナリハネのピアノがいきなり暴れまくっておりますなぁ。
割と短めな曲ですが印象深い曲です。エンディングでは三澤氏のギターも暴れまくっておりますが
やはりナリハネのピアノのインパクトが強い。そしてパスピエの曲としては初めてフェードアウトしているのも
新しい事への挑戦の一つか。こちらのドラムはやおさん脱退後メインでサポートで入っている佐藤謙介さん。
ちなみに佐藤さんはこの曲と、5曲目の「空」を叩かれているそう。BOBOさんは先に上げた2曲の他に
3曲目の「EVE」を、残りの「(dis)communication」と「ポオトレイト」はナリハネ氏のトラックメイクだそうです。
特にこの2曲、どんな感じになるのか気になります。間違いなくパスピエの新領域ですので。
このうち「(dis)communication」は次回10月6日に先行配信なので待ち遠しいです。
そう言えば先行配信は+BOBOさん、+佐藤さん、4人だけと綺麗に別れてますがやはり意識したのでしょうか。

それと、[こちらのインタビュー]も併せて紹介しておきます。

スティーリー・ダン

2017年09月06日 | 音楽
昨日書くべきだったことですが…
スティーリー・ダンのウォルター・ベッカー氏が亡くなられた、と言う報を受けて。
と言いますのも、そんな書いてなかったと思いますが数年前にカーラジオで偶然聴いたのが切っ掛けで
このスティーリー・ダンというバンド、と言いますかAjaあたりからはもうドナルド・フェイゲンと
ウォルター・ベッカーの二人のユニットと化していたわけですが、彼らの音楽があまりにも自分好みだった
ものだから気に入っております。

あの時流れていたのは「Aja」と


「Deacon Blues」でした。


自分は特にこの「Deacon Blues」が大好きだったりします。
もちろんこのアルバム全体も、その後の3枚のアルバム、もっとも「ガウチョ」のあと
20年空いていますが…それらも気に入っています。
そんな感じで追悼としつつ…

R.I.P. Walter Becker

初音ミク10周年

2017年08月31日 | 音楽
2007年8月31日に音声合成ソフトVOCALOID2の初音ミクが発売されてから今日でちょうど10年です。
あの頃はドはまりして毎日のようにボカロスレに張り付いてたりニコニコ動画の新着を聴きまくっていました。
まぁ結局自分はDTMマガジンの付録の体験版で1曲作ったっきりなのは何とも言えないところですが、
やっぱ描きたかったので描きました。ミク10周年おめでとう!


[Pixiv]

SchürzenjägerとTrenkwalderのミュージックビデオ

2017年08月24日 | 音楽
もうずっと紹介しようとしてしそびれていたのですが、ドイツ語圏のフォルクスムジーク関係のビデオを2つ
紹介したいな、と思いまして。まずはワタクシの大好きなDir Trenkwalderのこのビデオ。
13日のBR(バイエルン放送)でのMusik in den Bergenで初お目見えのこのビデオ。
2014年のアルバム「Abenteuerzeit」収録の「Handgemachte Musi(手作りの音楽)」。
以前もこれ系の番組でビデオが作られており[こちら]、この曲だけで2つめのビデオです。「Abenteuerzeit」も
Wieder a Tag im Paradies」も「Die Fischerin vom Bodensee」もこういう収録ミュージックビデオや
公式PVが作られてないのにこの曲ばかり2つも作られるなんてね。
ちなみにチロルはシュヴァーツを本拠地にしているネットラジオ「U1 Tirol」でHubsi Trenkwalderが
やっている番組「TT Hitparade」のテーマがこの曲の原曲だったりしますが、最近すっかり聴いてないこのラジオ。
今もこのテーマを使ってるんだろうか。と言うか放送が日曜日じゃなくなったあと別の曜日になったと思ってたの
ですが今も別の曜日にやってるのかすら…番組表にはないんですけどね。



続いてシュルツェンイェーガーDie Schürzenjägerの新曲「Für Immer(いつまでも)」
ギターが交代してからの最初の新曲、そして第2次シュルツェンイェーガー初の公式PVかも知れません。
5人の男の子のところに一人の男の子が加わって6人で遊ぶ、皆メンバーと顔が似ている感じで、
加わる子は新加入のギタリスト、デニス・トシェーケDennis Tschoekeに相当しそうな感じなのは絶対
狙っているはずです。
途中メンバーの演奏シーンを挟んだ後、最後には子供6人が今のメンバーに成長する、と言う設定で
永い友情をイメージした素敵なビデオになっています。
だがどうしても引っかかってしまうのは、メンバー6人のうち、二人が親子だからでしょうかw
そう言えばこの曲はその親子の父親、アルフレッド・エバーハーターAlfred Eberharterの
シュタイリッシェハーモニカが入っていないのでかなり普通のカントリーロックって感じですな。


Hier spielt die Volksmusik!2017

2017年08月12日 | 音楽
ワタクシの大好きな歌手、アコーディオンプレイヤー、司会者のフブシー・トレンクヴァルダーHubsi Trenkwalderが
メイン司会を務める、ドイツはヘッセン放送(HR)で数年前から毎年放送されている音楽番組
「Hier spielt die Volksmusik!」(フォルクスムジークやろうよ!)が現地時間だと一昨日の20:15、
日本時間27:15(昨日未明3:15)から放送されまして、自分は都合があってリアルタイムでは見るのを断念、
公式アーカイブでの視聴となりましたが、1時間半ちょいの楽しい時間を過ごせました。
(↓の画像からリンクが飛べます。いつまでかは判りませんが。)


オープニングはもちろんトレンクヴァルダーDie Trenkwalder、なんと今回からオリジナルの
番組テーマソングが出来たんですね。これ今後のアルバムなんかにも入るのかしら。






今回の相方の司会者は同局のワイド番組Hallo Hessenで隔週で司会を務めているアンドレア・バルシューAndrea Ballschuhさんです。
出演は順を追ってパトリック・リントナーPatrick Lindner、ジークリット&マリーナSigrid & Marina、
アミーゴスDie Amigos、エーシュズ・ディ・ドリテンOesch's die Dritten(見事なヨーデルメドレーでした)、
ポクスルッカー・シスターズPoxrucker Sisters
(Perfume意識してはいないだろうけど影の演出が印象的でした。歌唱後にHubsiとセッション)、








そして再びDie Trenkwalderが今回はメドレー、後半は新曲「So Samma!」でしたが、その前の曲に聞き覚えがない。
もしかして新曲なのでしょうか。次のアルバムに収録されるのですかね。






モニカ・マーティンMonika Martin、フロリアン・フェズルFlorian Feslと続き、剛腕らしいFlorianと
Hubsiが対決、まずはパンチングマシンに挑戦、他にアンドレアとpoxruckerSistersの一人が挑戦しました。
その後はフィンガーアイゼンでの引き合い、そう言えばHubsiがこの2種目は左手でやってたのですが
彼は左の方が強いのでしょうか。以前包丁を右手で使っている写真を見たことがあるし、楽器ももっぱら右なので
右利きではあると思うんですけどね。でも右手で腕相撲に挑んだらあっさり負けてしまいました(ノ∀`)








パトリックが2曲目を歌い、その後バックステージでアミーゴスにヨーデルの復唱に挑戦させる?Hubsiと
メラニー(Melanie Oesch:Oesch's die Drittenのヴォーカル兼ヨーデル)さん、
パトリックはヨーデルは出来ないそうな。
ドイツの人気カントリーバンド、トラックストップTrauck Stopが2曲、さらにモニカさんが2曲目、
Oesch's die Drittenも2曲目を歌い、その後のトークでメラニーさんがまたソロでヨーデルを披露、
さすがはヨーデルの女王のパフォーマンスでした。






そしてアミーゴスがもう1曲歌ってエンディング、と言う流れ。去年よろしく全員がアミーゴスのコスで、
というのはさすがになかったか…いえ、Heinoだから出来たネタだってのは判ってますとも。




Musikantenstadlが大晦日の放送を覗いて無くなり、Feste der Volksmusikもシュラーガー寄りになって
しまった今、こういうフォルクスムジークに特化した番組、おまけにHubsiが司会という俺得編成、
来年以降も末永く続いて欲しいものです。

OTONARIさん

2017年07月25日 | 音楽
「パスピエ」が10月にミニアルバム「OTONARIさん」をリリースするそうですが、
なるほど、デビューがミニアルバムだったから新体制一発目もミニアルバムで行こうと言うことですか。
そう言えばこれまでの流れを見てもインディーズデビューの「わたし開花したわ」、メジャーデビューの「ONOMIMONO」
どちらもミニアルバムです、まぁこの2つは立て続けですが。そしてその前の自主制作「ブンシンノジュツ」も…
「あかつき」を含めて全7曲でリード曲が「音の鳴る方へ」だそうですが果たしてどんな感じになるやら。

「あかつき」のPVと江川海岸

2017年07月17日 | 音楽
「パスピエ」の新曲「あかつき」のミュージックビデオのショートバージョンが
先日アップロードされておりました。



何かこれまた今までにない路線と言いますか、まぁ松本剛監督じゃないから仕方ないのかも知れないですけど
出てくるのが大胡田さんだけってのも珍しいパターンです。まぁこのロケーション的に楽器組は
楽器水没させるわけにはいきませんし仕方ないかなぁ、なんて。
着ているジャージはインディーズ時代からよく着ていた代物だそうです。やはり矢尾さんが脱退して
パスピエの再出発の曲であるわけで、そう言った思いも込められているんだろうなぁ、なんて。

これ、千葉県木更津市の江川海岸と言うところらしいですね。陸自の木更津駐屯地の脇にあって
電柱が海の仲間で続き、その向こうには工業地帯が見える、アングルと天候によっては富士山まで見える
ちょっと幻想的な撮影スポット…一度行ってみたくなります。
調べたところ、干潮時には潮干狩りができるのだけど、アサリの盗掘も多発していたためそれを監視する
ための小屋が海上にあってそこに電気を通していたのだそう。Googleアースで見てみるとたしかに
それっぽい感じになっています。画像検索するといくつかの画像では電柱の先にそれっぽい施設が
見受けられますね。電線にはもう通電していないそうですが。


Gerlosbluat aus dem Zillertal

2017年07月16日 | 音楽
ドイツはARDで毎週日曜日に放送している音楽番組「Immer wieder Sonntags」の恒例の勝ち抜きコーナー
「Sommerhitparade」、今週の挑戦者が自分も知っているバンドでした。

オーストリア、チロルはツィラータール出身のGerlosbluat aus dem Zillertalという3人組。
個人的に好きなツィラータールのバンドDie Fetzig'nと同じレコード会社、Topart Musicさんから
CDを出していて、ここのチャンネルから公式PVや音源をYouTubeに上げていてけっこう自分好みの
音楽をやっていて気になっているバンドだったりします。



ヴォーカル、シュタイリッシェのシュテファン・ケラウアー(Stephan Kellauer)、
シュタイリッシェ、バリトン、ベースなどのハンネス・ハース(Hannes Haas)
ギター、トランペットなどのローラント・ハース(Roland Haas)という3人で、結成は2013年と
比較的最近だったりします。

そんな彼らが暫定王者のドイツ人フロリアン・ティム(Florian Timm)に挑み、なかなかいい感じの曲を
持ってきてたし勝ったらいいな、と思ったら何と69:31で見事勝利ですよ、やったね!
果たしてここから何周勝ち抜けるか…去年マルコ・ヴァーシュテッター(Marco Wahrstaetter)が達成できなかった
オーストリア人の7週勝ち抜き、年間王者となれるか…



【追記】
Tompartの公式チャンネルから映像が上がっていました。

ツィラーターラー・マンダー

2017年07月13日 | 音楽
今宵、北海道でも新しい「魔法陣グルグル」のアニメが始まりますが、それはさておき。

フォルクスムジークのアーティストを紹介していくシリーズ~ツィラーターラー祭りの続きです。
今回はやや変わり種な印象を勝手に持っているデュオ、ツィラーターラー・マンダー(Zillertaler Mander)です。
「Mander」とは「Männer(男達)」のチロル訛りのようです。

さて、このデュオ、シュタイリッシェハーモニカのアルビン・ファンカウザー(Albin Fankhauser)と
ギターのクリスチャン・ファンカウザー(Christian Fankhauser)と言う二人なのですが、何と苗字が一緒なのは
ただの偶然で血縁関係がないという面白いコンビです。
アルビンがツェル・アム・ツィラー出身、クリスがフィンケンベルク出身です。フィンケンベルクと言えば
あのシュルツェンイェーガー(Schürzenjäger )の地元で毎年大規模なライブを開くことで有名な場所なのですが、
クリスも当然ツィラーターラー・シュルツェンイェーガー(当時)に憧れて育ったそうです。

そんな彼らの曲を数曲。

まず印象的なヨーデルから始まる「Boarisch weart heit tonzt」


たぶん「今日の踊りはBoarisch(バイエルン由来の音楽のジャンル)と共にあった」とでも
訳すのでしょうか、ここまで訛ると判りませぬ。

続いて王道なサウンドの「Mit Leib und Seel a Bauer sein」


「百姓は体、魂共にありて」と訳すんかな。

続いて、個人的に彼らの曲で一番気に入ってる曲です。「Wirtshausrap」(居酒屋ラップ)。


最初、チロルのWebラジオ「Radio U1 Tirol」で初めてこの曲を聞いたときは衝撃を受けたモノです。
ここまでガチなアルペンラップというモノをこれまで聞いたことがなかったので。
その時はこのPVはなかったのですが、数年経った去年に突如彼らの公式から上げられたのでまたびっくりでした。

ところでアルビンのシュタイリッシェ・ハーモニカはベースボタンのところが独特な構造になってますけど
どうなって居るんだろ。調べたら彼のハーモニカを作ったオーストリアのケルントナーラント(Kärntnerland)社
MIDIを使った電子ハーモニカも手がけているらしく[こちら]、もしかしたらそのシステムを使ったシンセベースを
付けているのかも知れません。

Die Trenkwalderがニュー・シングルをリリースしていた!

2017年07月05日 | 音楽
ワタクシの大好きな、オーストリアのバンドDie Trenkwalderが、6月29日にニュー・シングル
So Samma!」(それが僕らの姿さ!)をリリースしていました。
9日のImmer wieder Sonntagsに出演するというアナウンス込みでお知らせ[こちら]が昨日あってやっと知ったよ…
この日に出るのは知っていてどの曲で出るのだろうと思っていましたがこういうことですか。
公式facebookでも全然アナウンスを聞きませんでしたからね。
最近はSpotifyみたいなサービスもあって、Trenkwalderも曲を出していたのでそれで聞くことが出来ました。
[Spotify]
こんな曲ですか、そしてカップリングの「Hupf ma in See」(「湖ではじけろ」、とでも訳すべきか)は、
聞き覚えがあるメロディーですが、今年バイアスロン世界選手権のテーマとして歌った「Jäger im Schnee」(雪の狩人)の
歌詞違いバージョンですね、と言うかむしろこっちのために作って流用したのかも知れませんが、
少なくともバッキングも聞き比べると全く一緒ですし。
ドラムは打ち込みっぽいけどもうドラマーは入れないのかなぁ…

ドイツの歌手クリス・ロバーツ氏が死去

2017年07月04日 | 音楽
ドイツ語圏のシュラーガーSchlager、フォルクスムジークVolksmusik界で良いニュースと悪いニュースがある。
どちらから言おうか。ではまず悪いニュースから言おう。

と言う前置きはともかくとしまして、70年代を代表するドイツのシュラーガー歌手クリス・ロバーツ(Chris Roberts)
氏が2日、ベルリン市内の病院で、癌のため73歳で亡くなられたそうです。
[Schlagersänger Chris Roberts mit 73 Jahren gestorben(シュラーガー歌手クリス・ロバーツ、73歳で死去)] - SchlagerPlanet
[Chris Roberts: Leben und Karriere des Schlagerstars(クリス・ロバーツ:シュラーガースターの生涯と経歴)] - SchlagerPlanet

1960年代末から1970年代にかけて数々のヒット曲を出した人で、自分は彼の全盛期はリアルタイムじゃないのですが
シュラーガーのエバーグリーンとしていくつかの曲は知っていて地味に気に入っていた歌手の一人でした。
ニュースを自動翻訳に頼りつつ読んでいて知ったのですが、何と父親が旧ユーゴスラビア出身でナチスドイツ時代に
ドイツ人の母と結婚が許されなかった関係でこれまた何と今年4月20日までドイツ国籍を持っていなかったんだそうで、
ちょっとびくりしました。

さて、そんな彼の曲で自分の思い入れのある曲をいくつか挙げると…

まず1970年に大ヒットした「Ich bin verliebt in die Liebe(愛の中で恋に落ちて)」。

Musikantenstadlなどでのメドレーで使われていたのか知りませんけど何でか耳馴染みのある曲です。
当時のシュラーガーやフォルクスムジークとして典型的そうなメロディーだからでしょうか。

続いて1974年に大ヒットさせた、彼の代表曲と言っていい
Du kannst nicht immmer 17 sein(君は17のままじゃいられない)」。

これの2年前にレックス・ギルド(Rex Gildo)の「Fiesta Mexicana(フィエスタ・メキシカーナ)」を
作曲してヒットさせ、後にあのDschinghis Khann(ジンギスカン)のプロデュース、作曲を多く手がけることになる
ラルフ・ジーゲル(Ralph Siegel)氏が作曲したこの曲、最初同じく70年代に多くの大ヒット曲を手がけた
ジャック・ホワイト(Jack White)氏の作曲だとずっと思ってたのですが違いました(ノ∀`)
ともあれこの70年代のシュラーガーらしいブラスの効いた明るい曲調が自分も大好きだったりします。

もうひとつ、これは今日になって今更ながらに彼がオリジナルだと知った曲なのですが、
Do uou speak English?(君は英語を喋るのかい?)」

イギリス出身のシュラーガー歌手ロス・アントニー(Ross Antony)が2013年にカバーした[こちら]ので
知っていたのですが、恥ずかしながらクリス・ロバーツがオリジナルだと気付きませんでした。

一昨年に新曲を出していて、今年5月25日の時点でもステージに立っていたのですが…
R.I.P. Chris Roberts...

「良いニュース」の方はまぁより個人的なネタですがまた明日に。

あかつき

2017年06月30日 | 音楽
パスピエの配信限定シングル「あかつき」が配信スタートしました。
実際フルで聞いてみるとやはり「七色の少年」や「贅沢ないいわけ」路線の曲調ながら
歌詞は希望を見つつもどこか閉じこもってる感もある大胡田節でパスピエらしいなと。
インターハイCMに使われてる部分だけだと前向きな応援歌にちゃんと聞こえるし
おもしろいものです、なかなか良い曲じゃないかしら。