蘊蓄cafe

-日々発見、身の回りの話題 【うんちくカフェ】-

「親切なクムジャさん」、「殺人の追憶」

2006年12月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★--:平均レベル(見所あり)]
 韓国の映画の話題になったので、続けていくつか紹介したい。とりあえず韓国映画だな~という作品を2本。「親切なクムジャさん」と「殺人の追憶」である。

 「親切なクムジャさん」は、「宮廷女官 チャングムの誓い」でお馴染みのイ・ヨンエが新たな分野に挑戦した2005年の作品である。チャングムのイメージが強い人は、イメージが全く異なるため卒倒するかもしれない。パク・チャヌク監督の復讐三部作(復讐者に憐れみを、オールド・ボーイ)の最終作だという。韓国ではR-18指定、日本ではR-15指定を受けている。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:パク・チャヌク
出演者:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、キム・シフ
Story:
『オー ルド・ボーイ』のパク・チャヌクが監督、『宮廷女官 チャングムの誓い』のイ・ヨンエ主演のサスペンスドラマ。ひとり娘・ジェニーを人質に取られたことにより無実の罪で13年間服役した女が、出所後自分を陥 れた男に復讐を開始する。R-15作品。(親切なクムジャさん)

 「殺人の追憶」は、実在の未解決連続殺人事件をテーマにした映画で、こちらもいかにも韓国映画という感じがする。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:ポン・ジュノ
出演者:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、キム・レハ、ソン・ジェホ
Story:
『ほえる犬は噛まない』のポン・ジュノ監督が、韓国で実際に起きた未解決連続殺人事件を基に映画化したサスペンス。1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の惨殺死体が発見される。地元の刑事・パクとソウル市警のソ・テユンは、捜査に乗り出すのだが…。(殺人の追憶)

「コンバット」

2006年12月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 アメリカで1962年から1967年まで放送されたテレビ番組で、日本では1962年11月7日から水曜日午後8時から放送されていたという。全152話にもなる。
  今回、20話を一気に見たが、子供の頃の印象とはやや異なった。戦争が舞台にはなっているが、戦争映画というよりは、その中での人間を描いているドラマな のである。敵をバタバタ倒し英雄だ!などというのではなく、敵も味方もそれぞれのヒトに目を向けているところが非常に好感が持てる。だから今見てもあまり 古さを感じない。初期の20話のうちではこのBATTLE3「あるドイツ将校」が特に印象に残る作品である。

ぽすれん・レビュー Amazon・レビュー
監督: 
出演者:ヴィック・モロー、リック・ジェイソン、ジャック・ホーガン、ピエール・ジャベール
Story:
第二次世界大戦を背景にした人間ドラマの決定版。TV放映当時カットされた部分も収録した完全ノーカットバージョン。野戦病院の看護活動を描く「オフリミット」と、ドイツ軍将の脱走を描く「あるドイツ将校」の2話を収録している。(コンバット)

「私の頭の中の消しゴム」

2006年12月26日 | 音楽・映画レビュー
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
 2004年の韓国映画で、日本のテレビドラマ「Pure Soul ~君が僕を忘れても~」(主演:永作博美、緒形直人)が原作になっている。ドラマの方はDVD4枚組にもなるのと女優の台詞が単調でいまいちの感じがして、こちらの韓国映画の方が雰囲気がよい。
 主演のソン・イェジンは、若いが「夏の香り」「ラブストーリー」「永遠の片想い」「四月の雪」など既に日本でもお馴染みで、可憐で落ち着いた雰囲気のある女優さんである。この映画もつい先日テレビで放送されたがソン・イェジンの吹き替えの声がオリジナルとイメージが違っていたのが残念だった。
 さて、若年性アルツハイマーがテーマになっているが、この病気は大部分が遺伝によるという。1/2の確率で親から遺伝する病気である。しかし、老年になれば我々もアルツハイマー型老年痴呆を発症する可能性はあり、これらと無縁とは言えない。
 記憶は自分の存在と不可分のものであると信じているし、それが失われるというのは悲しく耐えられない。しかし、本人は最後には忘れたことにも気が付かなくなるのである。そして後に残されたパートナーはそれをどう整理すればよいのだろう。
 なお、同様に若年性アルツハイマーをテーマにした映画には渡部謙主演の「明日の記憶」があり、別途紹介したい。

ぽすれん・レビューAmazon・レビュー
監督:イ・ジェハン
出演者:チョン・ウソン、ソン・イェジン、ペク・チョンハク、パク・サンギュ
Story:
『武士-MUSA-』のチョン・ウソンと『四月の雪』のソン・イェジンが共演した珠玉のラブストーリー。次第に記憶を失う“若年性アルツハイマー”に冒された女性と、そんな彼女を献身的な愛で支える夫の姿を綴る。(私の頭の中の消しゴム)