東京千代田区の職場で地震を感じて、これはヒドイことになったと思った。
揺れがひどく長いのである。これでは自宅の本箱は耐えられないかも。
ＪＲは明日まで復旧の目処がたたないという。また、地下鉄も全線で止まっていてどうなるか分からない。この状態では、タクシーを捕まえることができるはずもない。自分の家がどうなっているのかも分からないのである。職場で明日までじっとしている訳にもいかない。
で、地下鉄で片道５０分の距離、約２０ｋｍ弱の距離を歩いて自宅に向かうことにした。時刻は１９：００、都心は、郊外からの通勤者が皆歩いている。普通は自宅がどの方角にあるかも分からないはずで、途中道が分からなくなる人もいるのではないだろうか。携帯のナビ地図が大いに役に立つ。東京でも倒壊して立入禁止になっている建物もある。警察は誘導・道案内に大忙しだし、地下鉄メトロの職員も地上に出て道案内をしている。分岐が分かりにくい交差点では近くの学校の先生が拡声器で道を教えたり学校のトイレの提供を説明している。
３時間１５分歩き続けて、２２：１５、ようやく自宅に着いたところ、やっぱり本箱２つが完全に倒れていた。中に入って行くとができない状態 (^^; ３時間歩き続けてクタクタだが、さらに散らばったものと格闘すること１時間ほど。ようやくテレビに辿り着いた。
時間が悪かったら、本の山の下敷きになってたかも・・・と考えると、何があっても、無事で生きているのが一番としみじみ感じてしまった。
経験した側から見ると、被災地の皆さんにお見舞い申し上げますという書き込みを見ても、何となくしらじらしさを感じてしまう。