SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

今年のミュージックシーンを振り返る

2004-12-14 01:19:46 | 
HMVの年間チャ-トをめくってみる。

一枚も、持ってない。

ミスチル?サザン?ウタダ?

洋楽に至っては名前しか知らない・・・。

全く音楽シーンとは無縁のトコで、毎日音楽を聴いている。

仕事が仕事だけに音楽が常に流れている。

ソフトロックやHigh Llamasのような柔らかな音楽が多い。

出来るだけリピートしないようにこまめに音楽を変える。

時間帯や季節や天気によって流す音楽は必然的に変える。

イヤらしいとこでは、席を回転させたい時、アップテンポにしたり、ね

カフェミュージックにもいろいろある。w

あ、仕事の話になっちゃった。

で、今年リリースされた作品でのマイベストは

HARCO  『Ethology』

小島麻由美  『パブロの恋人』

そして、

BRIAN WILSON 『SMILE』

次点は、

NONAREEVES  『Sphynx』

てトコでしょうか?

相変わらず、聴いているのは

小沢・小山田、Flipper's

そして、BILL EVANS・・・

いつまで経っても変わらない気がしますね。

あ、そうそう。

恥ずかしながら、MotownやEarth Wind And Fireとか

Carpenntersなんて改めて聴いてみたりしましたねぇ。


それにしても、音楽が流れてなくとも頭の中で音楽が鳴っているのは、

うれしい病ですね。

生活の中での、些細な音たちにも、耳を傾ける。

これもまた、いいですね。



Drop

2004-12-13 08:18:29 | 
帰り途、様々な思いが溢れてきて、視界が霞んだ

いやね、我慢したけれどね、男の子だからね

だらしない恋情が溢れた

なに、いつものことさ

みんなみんなを、愛したい

救われない気持ちでいたら、

天使が降りてきた

哀しい目、哀しい微笑み

その瞳には、海が、夜の海が

見上げた僕の目から、涙が零れた


同情はお嫌?

2004-12-08 03:02:05 | 
同情は嫌われ者だ。

同情は何故嫌われるのか。

同情は自尊心を傷つけるからだ。

僕は、同情を嫌いではない。



ようこそ、同情さん。

まぁまぁ、そんなトコにいないであがってくださいな。

え?「そんなこと言っといて結局追い出すんでしょ」って?

そんなことないよー。大丈夫、大丈夫。

さぁさぁ、ビール、飲む?よねー。

なんで、僕は君を嫌わないかって?

いや、気にしないんだよ。感じないの。

君がいたって、苦じゃないからさ。

誰かが来てくれるだけ、マシさ。

「可哀想に・・・」って?

流石、同情くんだけあって、深い同情だね。

有難う。

折角だから、同情くんのプロフィールを紹介するね。

「差し迫って困っている相手の苦しみ・悩みを、相手の立場に立って

 理解してやり、そのうちにいい目も出ることが有るのだから、しっ

 かり生きるようにせよと温かい言葉をかけること。」

って、これは酷いプロフィルだね。新解さんも人が悪い。

「してやり」、「ようにせよ」はイケナイネ。

でも、それを除けば概ね、「善いこと」じゃないかしらん。

理解されたいけど、同情されたくないってことなんでしょうね。

同情くん、そんな哀しい目をするなよ。

大丈夫、僕がついている。

理解くんみたいな好青年より、同情くんの素朴なトコが好きだよ。



くじら、ねこ (最終話)

2004-12-06 15:52:37 | くじらねこ
「山が好きでね。休みが取れると山に登るんだ。え?おかしい?

 そうかい?想像できないか・・・。まぁね、登るんだよ、ただただ

 登る。空を見上げてみたり、移ろいゆく木々を眺めたり、する。だ

 けどね、ただ登るのが好きなんだ。黙々と登る、登るということひと

 ことに没頭することで頭の中は、山の空気のように澄みきってくる。

 見晴らしのいいところから眺めるように頭の中の展望も開けてくる。

 海が、うっすらと遠く見える。海で生まれ、海で育った。今だって

 海で暮らしてる。ここからかすかに望む海は、なんだか悲しく懐かし

 いものなんだけれど、だからこそ勇気も湧いてくるような気がするん

 だ。」

ある日、くじらさんからそんなお話を伺いました。くじらさん、ねこさん、

そのほか常連のお客様はたくさんいらっしゃいますが、それぞれの方

がそれぞれに抱えているであろう心情のひとかけらを垣間見たようで、

居たたまれない、いとおしい気持ちが広がって沁み込んでいくようでし

た。

・・・ふと、こんなことも思い出しました。

何ヶ月か前のこと、ペンギンさんがふらりとこの店にお立ち寄りになっ

たことがあったのです。ペンギンさんは、たいへんお話好きで、くちば

しの動きが止まるのは、カシスミルクを飲むときだけでした。なんでも

彼は旅の途中で、たまには都に入ってみるのもよかろう、ということで

滅多にいらっしゃらない都の中心部を徘徊なさって居たそうでございま

す。ペンギンさんは、旅で得た様々のお話を私どもに惜しげもなく披瀝

してくださいました。

例えば、西洋のとある国の動物園にいるサルさんの郷愁について。

友人のペンギンさんが南の国に憧れて、必死の思いで旅費を貯め、いざ

かの地の辿りついたはいいが想像以上の暑さで、あんなに焦がれたビ

ーチに行ってもクーラーボックスからわずかに見遣るだけだったとい

う哀れなお話。(これはもしかすると、自身の体験談だったのかもしれ

ませんね。)

絶滅寸前のトキさん、あまりの外野のうるささに嫌気さし、「俺自身の

生き死に、てめぇらに関係ねぇ。先祖は江戸の空を自由に飛びまわっ

ていたってぇのによぉ、こいつらてんでわかっちゃいねえんだ」と愚痴

をもらしたという秘話。

じゃこさんの呟き。

いぬくんの寝言から読み取るフロイト的夢診断

うさぎさんの糞から読み取る詳細な健康状態。

かまきりさんの保険金の額。

かぶとむしさんの代々伝わる兜の文化史的価値。

国際政治史からみたブラックバスさんとわかさぎさん関係の今後の情

勢。

アヒルおばあちゃんの智慧、などなど挙げればきりがありません。

しかしその多弁から、ペンギンさんの抱えている真情は聞くことができ

ませんでした。様々なお話を聞かせてくれるペンギンさんの目はキラキ

ラしていましたが、時折ふと見せる不安な眼差しに胸が締めつけられ

るようでした。

哀しいお方だ、と。

どうして差しあげることもできない切なさが、私の微笑を少しだけ歪め

ました。

すると、異様に遅いテンポで、「枯葉」が始まりました。私のココロを

見透かすように。

これほど名演の多い曲で、演り尽くされた感がありましたが、まだま

だ、こんな「枯葉」が散らずに残っていたのでした。

妖しく色づいた一葉一葉、枝から別れる瞬間の、声、死、離れ逝く切な

さ。

戻って往く感覚。輪廻りながら、落ちてゆく、悔いもない、恍惚。

そんな感覚が詰めこまれた演奏でございました。

誰ひとり声も出ず、指さえも動かさず、息を殺して、聴覚を、感覚を研

ぎ澄まして聞き入ってた。いや、ただひとり、ねこちゃんだけは、安ら

かな寝息を立てていた。

ねこちゃんには届いただろうか。全く届いてないかもしれない。でも、

もしかしたら届いているのだろうか。ひょっとしたら、ねこちゃんが、

一等、甘美な「枯葉」を眺めていたのかもしれないね。

8時を過ぎる頃になると、またお客様が入りだし、店も賑わってまいり

ます。すると、この大切なお客様との時間も終わることになるのでござ

います。

「ほら、行くぜ、ねこちゃん。お邪魔にならないうちにね。じゃ、ご馳

走様、ひつじくんもありがとう」

と私たちは微笑を交わします。

くじらさんはねこさんを抱え、颯爽とお帰りになりました。


お店は11時に閉めます。落としていた照明を戻して、お客様が、すべ

て帰られ、片付けが終わると、ひつじくんとわたくしは、カウンターに

座り一息入れるのが、常になっております。ひつじくんは甘くしたミル

クにマイヤーズを入れて、わたくしは、カルヴァドスのロックかペルノ

ーにグレープフルーツジュースを入れて飲んだりします。

ひつじくんは余ったチョコレートシフォンをつまみながら、

「ねこさんは大丈夫だったのでせうか?」と心配顔で呟きました。

「なに、あれくらいなら、へいちゃらです。仕合わせそうなお顔でした

 よ。不眠のクスリですよ。」

「薬のほうが、クセになってしまったり・・・」

「大丈夫ですよ。くじらさんがついていれば。それよりひつじくんの

 ピアノの方が良い薬になっていたみたいですよ。」

ひつじくんは照れて俯きながら、

「いえ、自分は、まだ、じ、自己満足の域を出ておりませんから・・・」

と、どもりながら仰います。

「そうですか?この店にいたみんな、ウットリしていましたよ。」

「え、いや、そっそんな、いやいや、私、鳥渡、着替えてまゐります。」

ひつじくんは慌ててバックルームへ消えてしまいました。

そして、わたくしは、カルヴァドスをひとくち含んで酒瓶の色をライト

に透かしてみたり、棚にあるジノリのカップなどを何とはなしに眺めた

りいたします。


これがわたくしの、日常でございます。

そして、きっとあなたは、いつかこのお店を見かけます。




                            (了)


カルヴァドス

2004-12-06 11:11:51 | 偏愛
大好きなんですよ、カルヴァドス。

成城石井で安くなってたので買ってしまった。

エスプレッソに、ココアに、紅茶に、ロイヤルミルクティーに、

アイスクリームに・・・

とりあえず手当たり次第、試してみる。

で、アイスクリームとココアが一番好相性でした。

あー、んまいなあ。

ロックで飲むのが一番だけどね。

トニックで割るのもイイ。

ジンジャーエール?

そうか、忘れてた。

やってみよ。

couples

2004-12-06 10:29:02 | 
pizzicatofive の1stアルバム。

休みの日の朝によく聴くんです。

これを流すと、空気が落ち着く。

17年も前の作品なんですね。

evaergreen…

初代ヴォーカルの佐々木麻美子さんの声、好きなんです。

フリッパーズのコーラスを何曲かやってたなぁ。

小西さんの愛(哀?)が溢れている。

3a.m.

2004-12-05 03:34:52 | 
午前三時の冷たい雨が言った

私を感じて、と

乞われるがまま、外へ出た

街灯の下で午前三時の雨は、私を抱いた

そのまま一緒に土に還るのね

土に帰すのね

染み込む

凍み込む

沁み込む



そうかそうか、うん、わかった

ね?

大丈夫

あなたさえ、わかって呉れたらいいのです

午前三時の雨は、私を通りすぎた


空に帰る

2004-12-03 02:32:51 | 
冬の青空は、いかが?

あなたはどんな気持ちで、空を見上げるだろう

ぼくは、ポケットに手を突っ込んで、枯葉を蹴飛ばしながら、

不貞腐れたように歩いてる

ときどき、思い出したように空を見上げては、ため息をつく

あなたはどこにいるのだろう

あなたはどんな空を眺めてるんだろう

大きく深呼吸

鼻の奥がツンとする

上を向いた涙を、今の僕は、笑えないんだ

零れる音

2004-12-02 05:00:27 | 
気持ちがふさいでいるとき、

人を傷付けてしまったとき、

恋に落ちたときや、失ったとき、

手痛い失敗や失態をやらかしたとき、

まず手を差し伸べてくれるのは、音楽のMuseだった

そう、Museの乗り移った、偉大な芸術家だった


Spleen

2004-12-02 04:48:54 | 
胸の奥で何かが引っ掛かってる。
言葉にしようと思うのだけれど、カタチにならない。
きっと脳みそが溶けてってしまってるんだ。
すると、そぞろボードレールが懐かしくなってくる。
スプリーンが私を襲う。

今、「ベルガマスク組曲」で、気持ちを抑えている。

オネーギン

2004-12-02 04:39:33 | 
プーシキンの「エヴゲーニイ・オネーギン」が映画化されていたのは、知っていた。
最近入会したTSUTAYAをうろついていたら、偶然発見。
普段映画を観ない私だけれども、久し振りに「恋する惑星」を観たら月に一本くらい見てみようかしらというような気になってきた。
「オネーギン」、太宰さんも愛読したこの詩小説。二回挑んだけれども、挫折したままだった。
丁度いい。これをきっかけに再度挑戦してみよう。
タチヤーナの手紙は「斜陽」のかずこの手紙に影響を及ぼしているんだろうか、やっぱり。
あ、感想を忘れてた。
雰囲気は出てますね。タチヤーナもお美しくて・・・。