SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

2004-05-31 23:28:56 | 
モネは、妻のデスマスクを描いた。

数年前、上野でその絵を見たとき、私は慄然とした。
しばらくその場を動けなかった・・・なんて言うとそれらしいけど、
やはり恥かしかったので、何度も確かめるように、観た。
もともと、絵を見に行くときは何周も廻るけれど。かなり怪しい不審人物だ・・・。
いろいろな作品があったけれど、その絵が群を抜いて私の心に突き刺さった。結局、その一枚を観に行ったようなものだ。

芸術家の業。
ビルエヴァンスの所でも書いたけれど、それを思わずに居られない。

落語は人間の業の肯定、と談志師は言った。

ほんとのことを表現できる人達がいる。

人それぞれの業、というものを自覚して、生き切ることに憧れる。
今ひとつ踏み込めないことに、もどかしく思う。

なんか、ぎこちないなあ。

ニーチェ氏に友達はいたのか

2004-05-31 02:51:40 | ニーチェ
少しずつ、少しずつ、「ツァラ」を読み進めているが、
相変わらず、彼は手厳しい。そういうのは、控えておこう・・・。

友たるものは、推察と沈黙の術にすぐれた者であらねばならない。
・・・・
あなたの同情は、推察でなくてはならない。あなたの友が同情を欲しているかどうかがまずわかってなくてはならない。友があなたにおいて愛しているのは、非情の眼と、永遠に澄んだまなざしであるかもしれない。
                        第一部 友 より

あきこさんの「つめたいやさしさ」ってのが気になっていたので・・。

Smile!

2004-05-31 02:31:44 | 
なんと!
あの「Smile」が現実のものとなるらしい。
ライブでやったというのは、適さんから聞いておりましたが、
まさか、まさか、です。
発売はいつなのだろう・・・。
その前に、ブライアンウィルソンのソロ作として、別の作品がでるらしいんですが。
これは、これは、生きている理由が、ひとつ増えたことですわー。

悲しい歌

2004-05-29 23:57:42 | ビルエヴァンス
ピチカートファイブの「悲しい歌」も勿論、悲しいけど、
ビルエヴァンスの晩年の演奏は突き抜けた悲しさが、ある。

ビルの生涯を評して、「緩慢な自殺」と言った人がいる。
最後のトリオのベーシスト、マークジョンソンは何度も入院することを懇願したが、聞き入れられなかったという。マイルスのグループに入った20代の頃から始めた麻薬を完全に絶つことができなかった、しなかった。

芸術家の業、と言っては安易に過ぎるだろうか。

彼は、終着地を決めていた。
倒れるまでステージに出続けた。

WALTS FOR DEBBY
SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
NARDIS
MY ROMANCE

の鬼気迫る演奏。

I LOVES YOU,PORGY
BUT BEAUTIFUL

の比類なき美しさ。

彼は、目の前の死と引き換えに・・・
しかし何の為に?
自らの芸術の完遂の為に?

それは、わからない。

ただ、私は、残された音を頼りに思いをめぐらすだけ。
大きな音で聴いていると、そこに居合せている錯覚に陥って、
熱いものがこみ上げて来る。






ロンバケ

2004-05-28 11:46:15 | 
本格的に梅雨に入る前に「ロングヴァケイション」を聴いておく。
そう言えば、キリン生茶のCMソングに「君は天然色」が。

普段テレビを見ないのであれなんですが、キリンやキューピーのCMは
うまいなあと思います。
あ、広告批評はたまに読みます。橋本治の連載がありますし。

50

2004-05-28 11:27:00 | 
記事が50を超えた。
短いものばかりだから大した量じゃない。
これから、これから。

自分のことより、このブログを訪れてくれる方々に感謝!
iceさん
あきこさん
いずみさん
きみ駒さん
こうじさん
さおりさん
適さん
(50音順!)
その他、コメントを残さないまでもいらして頂けている方々に感謝。
振りかえってみて、カテゴリーも変更してまとめてみた。
まあ、これが私のすべてです、といったようなまとまり方だなあ、と
納得。単純。

ビルエヴァンス 29歳

2004-05-28 03:51:18 | ビルエヴァンス
またまた驚くことに、ビルエヴァンス(29)は、
マイルスデイビスとこの年で初セッション。
なんと翌年、あの「KIND OF BLUE」を出している。

あのジャズ史に燦然と輝き続ける名盤を29歳で・・・。
いや、30か。

ともかく私は、私には、何ができるだろう。
暗然とする。
単純に比べても仕方のないこと。
相手が悪いよ。
というココロの声が聞える。
でも・・・。

太宰治 29歳

2004-05-28 03:42:14 | 太宰
もうすぐ29になる。
29の太宰は何をしていたんだろう。
なんと!
「富岳百景」の頃だった。
井伏鱒二のいる御坂峠、天下茶屋を訪ねたのが9月。

転機だ。

ここから太宰の中期が始まる。
その始めの作品とされる「満願」は中期を象徴する
おだやかで気持ちのイイ傑作短編。

私にとっても、この年は転機になる気がする・・・。


月光

2004-05-24 04:10:31 | 
いわずと知れた、ベートーベンの「月光」
これを聴いていると、生まれ故郷を流れる多摩川を眺めている自分が見える。
土手の上から遠く眺めたり、
川辺で水面の揺れるのをじっと見つめていたり。
勿論、月が出ている、やさしく明るい。

この曲、いろいろなピアニストで聞き比べたんですが、
私は、バックハウスが一番だと思う。
意外な所でグールドが演っている。自由な解釈に驚かされる。
なよなよしてちゃ駄目なんです、きっとこの曲は。

小山田はどこへ行くのか?

2004-05-23 03:02:37 | 小沢・小山田
DVDの「FIVE POINT ONE」
どれもすごくイイ。
中でも、最後の「FROM NAKAMEGURO TO EVERYWHERE」はスバラシイ。
目黒川の桜景色、人が行き交う、うろつく小山田、花びらは落ち、自転車が、車が・・・。そのたびに様々な音が弾ける。そんな作品。

こんな処にいる小山田は今後、どこに行ってしまうのだろうか・・・。


ペンギンの呟き

2004-05-23 03:00:30 | 
「時間というのは、なんなんだろうねえ。
逆らえやしないんだろうけど、もすこし自由になりたいネ。
永遠てのはなんのことか?自分が居なくなるまでのことって
考えると、なんだか楽になったよー。」

じっと空を見ていた。

蕎麦屋で憩う

2004-05-23 02:31:55 | 
という杉浦日向子さんとソ連の方々による蕎麦屋本がある。
改訂版もでている。
そんなわけで、好きな蕎麦屋を列挙。ランク付けは難しい・・・。

並木藪
室町砂場
赤坂砂場
よしみや
車屋
本陣房

とりあえずこんな感じで。
蕎麦湯が好き。しあわせの大人のミルク。
鴨も好き。鳥わさも・・・。