SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

ひつじくんの名演-5

2004-12-21 03:50:09 | くじらねこ
ひつじさんは「Days of Wine and Roses」をスローに、やがて軽快

に、そしてまだ艶っぽく、テンポを自在に操って、絶妙の演奏をいたし

ました。


「わたしも、あまりお酒はあまりいける口ではないのですが、酔うとい

うのは、今、演ったように一杯目のとろりとした気分から、やがて快活

になってゆき、そして心地よい疲れのような倦怠にたどり着く、そんな

感じでせうね」


ひつじくんの名演-3

2004-12-21 03:45:06 | くじらねこ
くじらさんは、梅雨どきには日本に戻るのですが、それ意外は巨体を買

われて東南アジアの方に長期滞在することが多いそうなので、今回の

ドイツ行きはうれしくて仕様がないようでございます。太平洋生まれの

くじらさんは欧州には、特別の思い入れが、まだ見ぬものへの憧憬が

あるのでしょう。子供のように目をしばたかせていらしゃいます。

さりげなく、聞えてくるのは、「ピアノソナタ14番月光」

グレングールドのような自由な解釈、眠りを誘うような緩いテンポ、く

じらさんの憧れはふくらみ、ねこさんは空になったワイングラス片手に

うつらうつら。

ひつじくんの名演-1

2004-12-21 03:38:17 | くじらねこ
話の流れから、思わず出たのが、

「・・・とりあえず、BLUE IN GREENを・・・」

「ああ、マイルス」とくじらさん。

「いや、あれは、エヴァンズでせう」

ひつじ君は、微笑って言うと、ピアノに向って、鍵盤を掴んで、祈るよ

うに大真面目に弾きはじめました。

お店の雰囲気が、すっと、沈んで落ちつくのがわかるようです。

私は、ゆっくりライトダウンをいたします。


不安を抱きしめる

2004-12-20 06:46:28 | 
人は、不安を察すると、なだめるように自分の身体に触れる。

頬、首、髪、腕、腕組み、足、腰・・・。

ところ構わず、触れる、撫でる。

そんなこと、ありませんか?

私は、ヒドイ。

なに、寒いわけじゃないんですよ。

むしろ、暑がりなんで、冬でも余裕で汗だく。

(肥ってるわけじゃないです。w)

何かに触れていないと不安。

この不安は、どこから来るのだろう。

ひとりのときでも、人と一緒のときは特に。

この言い知れぬ不安をずっと抱えて生きていくのだろうと思う。

不安なのは、みんな同じさ。

でもね、



あなたの不安は、どんな味がするの?

あなたの不安は、どんな色なの?

あなたの不安は、どんな匂いがするの?

あなたの不安は、どんな音が、するの?

あなたの不安は、ザラザラするのかしら?つるつるなのかしら?

あなたの不安は、冷たいの?熱いの?

あなたの不安には、風が吹いてるのかしら?

あなたの不安の海は、凪いでいるように見えるけれど、

僕には、海の中を、底を、直視できないんだ。

あまりに恐ろしいものを抱えているような気がして。



どれだけ、僕は、あなたの不安を感知できるだろう。

検索ワード

2004-12-20 06:07:58 | 
アドバンスのおかげでアクセス解析ができるようになりました。

どうやってここに辿りつくのかというと、

少ないアクセスの中でも、ケーキ関係が多いのです。

あと、小沢とか、ビルエヴァンスとかかな。

でも、ケーキ最近食べてないから、記事書けないんですよね。

チョコは食べてるけど。

どうでもいいか・・・。

独り言、たまにはね。


キャッチボール

2004-12-18 08:12:57 | 
キャッチボールがしたい。

したいといったら、したい。

これでも元高校球児。

手持ち無沙汰になると、投げる真似や素振りの真似。

すっかり癖になっている・・・。

このあいだ、久し振りに神宮のバッティングドームに行って、

打ったり投げたりした。


投げる、というのは難しい。

ボールが指を離れる瞬間の感触。

これはかなり繊細さを要求される。




・・・・思い出した。

あれは高校2年の冬から、3年になった春にかけてのこと。

それまで自分の中で完璧に近かったフォームが崩れてしまったんだ。

冬の寒い時期は、投球練習は控え目になり、

ランニングや筋トレ中心のメニューへ移行する。

もう一回り身体を大きくするために。

それが、結果、仇になった。

感覚を、忘れてしまった。

失われてしまった。

何度も繰り返す、シャドウピッチング。

苛立ち、焦り・・・。

結局、そのフォームは取り戻せないまま、春になり、夏が終わった。

どこへ行ってしまったんだろう。

どこへ行ってしまったんだろう。

未だに身体はそれを探して、私に投げる真似をさせるのかもしれない。

子供のように・・・

2004-12-18 07:47:58 | 
子供とよく目が合う。

子供は、目が合ってもそらさない。

じっと、見つめる。

私だって見つめる。

子供の表情がほどける。

そんなことだけで、うれしくなってしまうのだ。




子供のように

笑いたい。

これは、できる。

子供のように

泣いてしまいたい

怒りをぶちまけたい

これが、できない。

できない。

私がそれをすると、醜いだけだからなぁ。

春にして君を想う

2004-12-18 07:36:54 | 小沢・小山田
小沢最後の8cmシングル。

もうシングル盤って作ってないんですよね。

昔はこんなのがあったんだよ、ってな話になるのかなぁ。

この曲も、もう5年前のことになるのだ。



   薄紅色に晴れた町色

   涙がこぼれるのは何故と

   子供のように甘えたいのだ

   静かなタンゴのように



この曲を最後に小沢は沈黙に入る。

小沢はどこにいるのか?

小沢はどこへ行くのか?

みんな小沢を待っている。

彼もそれを知っている。

僕らはただ、小沢の生んだ言葉と音をゆっくり撫でる。



   そして毎日はつづいてく 丘を越え僕たちは歩く

   美しい星におとずれた夕暮れ時の瞬間

   せつなくてせつなくて胸が痛むほど



じっと待ってる。

静かに待ってる。

きっとまた逢えると信じて。



blue(reprise)

2004-12-17 05:03:44 | 
青が流れる

青が落ちる

とろり、とろり

そろり、そろり

行っちゃうの?

さよなら

さよなら

ゆっくり流れてゆくものたちよ

さらりと

のたりと

青が

染みこむ

はじける

固まる

転がる



あお

目の前で青が

なめらかに落ちていく

くるくるって



貴方のその時間が欲しい

まったり流れる

続く

軽く挨拶を交わして



さよなら

からりと晴れる



貴方のその青を呑みこむ




名短篇

2004-12-16 10:34:51 | 
新潮別冊の
『名短篇』というのを買った。買ってしまった。

~この一冊で日本文学一〇〇年の魅力を堪能する。
文芸誌「新潮」が生んだ永遠の名作アンソロジー!

ということらしいです。

新潮100周年らしいです。
私、けっこう新潮社のこと好きなんですよ。

読了できるかしら?
そうそうたる文豪たちが居並んでます。

ちなみに太宰さんは、「俗天使」
渋い・・・、荒川洋治編集長!





happy sad

2004-12-16 10:11:13 | 
帰途、夜道で、歩きながら考える。

ポケットに手を突っ込んだまま、物思いに耽る。

最近、そんなのばっかだ・・・。



幸も不幸もありません(太宰さん)



happy sad(pizzicato five)

が、何故かつながる。

幸せなんだか、哀しいんだか、よくわからない。

そもそも似たようなものじゃないのか?

これで何周目だ?

何度も何度も繰り返す。

その時々が真実だ。

溢れる思い

口をついて出る言葉

寒空に放してやる。

放してやる。

自愛

2004-12-16 09:38:29 | 
自愛も行き過ぎると、くるりと反転してしまうものかもしれない。

私自身、己を愛すること深く、限りないけれども、いつしかそれは、

どうでも良いことになってきてしまって、自愛が氾濫した。

だらしない氾濫。

「誰かの為に祈るようなそんな気になったりする」のだ。

ある種、気味の悪ささえ感じる。