SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

清明を過ぎて・・・

2006-04-10 13:35:59 | 
清明 
           杜牧

清明の時節 雨紛紛
路上の行人 魂を絶たんと欲す
借問す 酒家は何れの処にかある
牧童遥かに指さす 杏花の村



・・・・・・・・・・

折角の清明なのに
雨が舞うように降ってきた
ひやりと寒い
知らない土地
やりきれない思いで立ちつくす
飲まにゃ、やりきれん
俯いて歩いてきた子供におずおずと声を掛ける
子供は目もあわせず無視して逃げていった
その子供の走っていった角を曲がると
奇しくも酒屋があって
ふわりと杏の花びらが落ちてきた


わくわく

2004-06-22 04:49:11 | 
子供の頃、台風やら、日蝕やらの非日常の自然現象に異常に興奮しませんでしたか?

スコールのような夕立の中を駈け抜ける爽快感。
氾濫する川を見つめる瞳はキラキラしてたっけ。

それによってこうむる現実の不具合を考えなくてよかったから、
と言ってしまえば、それまで。

この感覚は、誰にでもあって今でも感じるはず。
でも、抑えてしまってる。
電車止まってるじゃん、とか、傘させないじゃんに邪魔されて。
恥かしさ、もあるのかもしれない。

野生を呼び覚まされるんでしょうか?
母なる自然から逸脱してしまった人間が、母の偉大さに目を見張っている。
己が卑小さを悟る。

不安な自我が解放される一瞬なのかもしれない。