愛惜、哀惜 2004-11-28 04:42:55 | 文 何かを言うことで、言わなかったコト どこかに行くことで、行かなかったトコロ そんなことじゃ、前に進めないんだけどネ。 セツナイオモイ・・・。 つまるところ、強欲なんじゃないかしらん。
キール 2004-11-28 04:27:57 | 食 が急に飲みたくなって、白ワインとカシスリキュールを 買ってきた。 あまり美味しくなかった・・・。 ワインが安物だったからいけなかったかな? 思えば、この飲み物の存在を知ったのは、高校~大学でバイトを していた「ダロワイヨ」でだった。 初めて味わうカシスの味は、私を魅了した。 カシスのムースもおいしかったっけ。 カシスミルクもほっこりできる飲み物だ。 今度、ねこちゃんに勧めてみよう。
ある光 2004-11-28 04:12:59 | 文 これだけは、言えるかもしれない。 私は、この世界の一流の享受者である、と。 ただそれだけじゃ、どうにもならないんだけどね。 太宰さんが私くらいの年代でこんなことを言っているのを 思い出した。 私は、馬鹿であるということに芥子粒ほどのプライドがある ことである、とかなんとか。 それに似ている。 おいしいものを、美味しく頂く。 美しいものを、そのまま見る。 ただそれだけ。 この世界は、輝いてる。 少なくとも私には、そう見える。 しかたないよね。
参りました 2004-11-28 03:53:25 | 偏愛 素晴らしい才能に、また出会えました。 中野シズカ 『刺星』 青林工藝社 五十嵐大介 『魔女』 シリーズ最新作「うたぬすびと」 小学館『IKKI』最新号 とにかくイイんです。
自戒 2004-11-27 06:14:25 | 文 自戒の意味も込めてこの太宰さんの言葉を載せておきます。 とてもよくわかるんです。みなさまどうでしょうか? ヴァニティ。この強靭(きょうじん)をあなどってはいけない。虚栄は、どこにでもいる。僧房の中にもいる。牢獄の中にもいる。墓地にさえ在る。これを、見て見ぬふりをしては、いけない。はっきり向き直って、おのれのヴァニティと対談してみるがいい。私は、人の虚栄を非難しようとは思っていない。ただ、おのれのヴァニティを鏡にうつしてよく見ろ、というのである。見た、結果はむりに人に語らずともよい。語る必要はない。しかし、いちどは、はっきり、合せ鏡して見とどけて置く必要は、ある。いちど見た人は、その人は、思案深くなるだろう。謙譲になるだろう。神の問題を考えるようになるだろう。 「答案落第」 太宰治
地球のうた 2004-11-27 05:35:18 | 文 風の強い月夜 風が指揮をとって、大地が歌っていた 枯葉が踊り 竹林はざわめき 月は青空を予感させるほど凛とした光を放ち 雲ですら白く浮かび上がらせていた 風を全身に感じながら坂を登っていると 天頂の月に魅入られた僕は そのまま、いにしえの姫の如く 空へ吸い込まれていった 強い風の吹くこの星で 「僕がここにいる」 ということを生々しく強烈に知ろしめられ この星の祝福を受けたような気になって 神がかったような高揚感のまま この生を然りと大きく肯くことができた 大きくて緩やかな円環を歩く自分を想像できた そして、あなたのことを考えた そう、あなたのことを
古時計 2004-11-26 06:22:57 | 文 昭和初期のアンティークな時計が二つ、並んで掛けてある。 時を刻んではいない。 丸いほうは、3:38 長方形のほうは、7:53 何となく、好きな時間を指している。 まだ、何も始まっていないような、 まだまだ、あとにゆとりがあるような、 そんな時刻。 丸い方の裏にこう記してある。 「京都市今出川通寺町西入 川村時計店 昭和三年ニ月十七日」 ええと、76年前、か・・・。
ヤコブの梯子 2004-11-21 07:44:28 | 偏愛 家にいる二人目、(三人目四人目?)の天使。 シャガールのリトグラフ。 恥ずかしながらこれは、結婚前に奥さんへプレゼントしたモノ。 私のシャガール好きは奥さんゆずり。 シャガールの絵は、色が溢れている。 生きる喜びが充溢してる。 思えば「LIFE」のジャケもシャガールみたいな明るさに満ちている。 単なる能天気ではない、深い悲しみを経た、悦び。 家には、まだ天使がいる。 乞うご期待。w
初画像 2004-11-15 03:17:56 | 文 うちの愛ペン紹介します。w ノラペンギンだった所を拾ってやったのです。 当時は、大人しかったのですが、だんだん図々しく なってきて、どっちが主人だか分からなくなってきました。
大泣き 2004-11-15 02:10:27 | 偏愛 土田世紀『雲出づるところ』再読。 そして、大泣き。 帯の紹介文がちょうどいいあらすじになってる。 「子宮頸癌を告知されながらも、出産を決意した出水と十一。 しかし出産が可能になるまでは癌を放置しなければならない。 時間との二人の闘いが始まった。」 あらすじとか、話の経緯の説明がかなり苦手なので、うまく伝え られないのですが、生きるということを改めて考えさせられた。 「私の体は癌にあげる。そのかわりに赤ちゃんを」 と決意する出水。 「虫も魚も鳥も樹も バラバラじゃない きっとひとつのものからできてるんだよ 大きな大きなひとつの命を わけあって生きてるんだよ」 これは、ラストの十一の思い。 結末は、言えません。 土田さんのあとがきも切ない。 「必死で生きる他者を前にして、僕らにできることと言えば、 他者の孤独の輪郭をやわらかく辿ってみることくらい、である。 それが、愛するということなのだと僕は、思う。」 引用ばかりですいません。 胸がいっぱい、なのです。
飲み比べ 2004-11-14 11:57:20 | 食 キリン「一番搾り」と「一番搾り とれたてホップ」を 飲み比べる。 「とれたて」の方が、飲みやすい、ハートランドに近い。 でも、普段は「搾り」の方が、いいかな。 飲み飽きないし、「とれたて」では物足りないかもしれない。 昼間っからビール飲んでるのは、味覚が午前が一番敏感だからですよ! (言い訳)
球体の奏でる音楽 2004-11-14 11:51:12 | 小沢・小山田 96年発売。 勿論、小沢の3枚目のアルバム。 ちゃんとした「曲」は6曲しかないから、ミニアルバムと 言った方がいいかも知れない。 寒くなってくると、これをよく聴くようになる。 ジャケは、海なんだけれど。 秋の海? 「犬」が春、「LIFE」が夏、これが秋、晩秋?初冬?。 冷たい空気を吸いこみながら、「大人になれば」を口ずさむ。
身体が寝坊する 2004-11-14 09:51:19 | 太宰 「あさ、眼をさますときの気持は、面白い。」 太宰治『女生徒』 あなたにとって、朝はすがすがしい?憂鬱? 休みの日の朝は気持ちいいだろうし、 月曜の朝はお腹が痛くなるくらい憂鬱かもしれない。 まあね、あとさきの事は考えず、朝というひとときのことだけ 考えましょうよ。 太宰さんの『女生徒』は朝の目が覚める時の感覚から始まる。 かくれんぼで、見つかったときの恥かしいような腹立たしいよ うな感覚。「箱をあけると、その中に、また小さい箱があって ・・・」結局カラッポ、という拍子抜けの感じ。 上澄みと澱にゆっくり分かれていく、そう、あの感じ。 そして、捨て台詞のように 「朝は、意地悪。」 いま、ふと思いついたんですが、これ、太宰版『枕草子』ですね。 ま、それは、いいとして、目覚めるときの感覚。 たまねぎをむくように、だんだん意識が現実に戻ってくる。 そして、意識として目は覚めているんだけど、身体がまだ起きて ない。呼吸が眠っている、「スゥ、スゥ」と一定のリズム。 変な感じ。 アタマは起きてるけど、カラダは眠ってるの。 奇妙なズレ。 これ、逆だったら、夢遊病か。 この感覚だけが書きたくて、太宰さんまで持ち出したんだけど 太宰さんがあまりに巧くって私の感覚ナンテ、どうでもいいや、 てな、投げやりになってしまったことですよ、はい。