SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

巴里野郎VS江戸っ子

2005-03-30 14:48:44 | 
と言うわけで、シュークリームが大好きな私なのですが、どこのシュー

が一番なの?と聞かれると困る。一番最初に思いついたモノにしよう、

そうしよう。

フランス菓子のひとつの基準となるお店、尾山台の

オーボンヴュータンです。

こいつは、硬派のシュークリーム。

生地はバリッとしてて、塩もきいてて、トッピングのアーモンドもた

っぷり香ばしい。中のクレームパティシエールは濃厚、バニラはタヒチ

産を使用。生地とクリームが高いレベルで調和しています。

買ったらすぐ食べなければいけません。

これにかぶりつきながら尾山台のハッピーロード(なかなかしっとりと

したいい商店街なのですよ)を鼻歌まじりで歩く、

または日本橋高島屋で買って、食べながら日本橋を歩き、銀座を闊歩♪

これで、あなたもパリ野郎ならぬ、江戸っ子になれる。


音の通り道

2005-03-30 04:03:58 | 
ふたつに割れたとき、音は生まれた

歓喜の雄たけびか、悲鳴か

ふたつぶつかるとき、音は生まれた

旅立ちの号令か、心地よい不協和音か

ふたつが交わるとき、音は生まれた

快楽(けらく)吐息か、結晶の恍惚か

2005-03-30 03:28:31 | 
あなたは、青だと言う

でも、黄色く腐っていく僕は、溶けて流れて踏まれる

青が僕を侵す

困惑の世界で紫が踊る

白銀が制す

赤が笑う

君は黄緑になって飛ぶ

オレンジ色の会話はいつまでも続き、

やがて、白桃色に変わる頃、終焉をみるかもしれない

止めとけよと、象牙色は静かに呟く

いいよいいよ、そのままそのままと、朱色は泣きながら許す

僕は空色のクレヨンで思いきり書きなぐった絵を決して忘れない

言霊

2005-03-29 04:27:48 | 
自分の言葉に操られる

口にした言葉

書いた言葉

そして、ココロの中の思いにも

自分の中から出てきた、自分が生んだ言葉なのに

主従逆転

溢れてくるものは、止められない

ただただ翻弄されて

ナンダカ、ヨクワカラナイヨ




どうしようもなさ(12/13)

2005-03-29 03:37:54 | 
まったく、もう、どうしようもないんですよ。

私は、こういう人間で、どうしようもない経験ばかり重ねて来ました。

振り返れば、哀しい思いばかりが転がっています、点々と。




でもね、このどうしようもなさこそ、あなたである証拠で、

文字通り、これからも、どうしようもないものなんですよ。

どうしようもなさを、愛したい。

哀しみにしかならないなんて、言わないで。



イスパハン

2005-03-25 15:47:27 | 
どうしても紹介しておきたかったから、もうひとつだけね。

これはね、パリでいちばんといわれているピエールエルメというひとの

ケーキだよ。ばらのマカロンのなかはフレッシュのフランボワーズと

ライチがはさんであるんだ。

こ、これは・・・。

おいしいよ。

びっくりするくらい。

バラのカオリ、フランボワーズの酸味、ライチのみずみずしさが、

お口のなかで魅惑の音楽を奏でるんだ。

エルメさんは、きっと魔法使いなんだね。

ちなみにイスパハンというのは、ペルシャの都市の名前でバラの名園

があったらしいんだ。

リルケの詩集を読んでいたら偶然見つけたよ。

シブースト!!

2005-03-25 15:27:11 | 
きょうは、ぼくのだいすきなけーきをみなさんにしょうかいします。

えっと、これは、シブーストというけーきで、しゃしんは、デフェール

というけーきやさんのです。

おいしそうでしょ?

なかにはいってるのは、でこぽんだよ。

これはね、きせつによってかわるんだ、ようなし、りんご、あと、なん

だっけなあ。

ひょうめんのアメのしたのくりーむがとってもおいしいんだ。

ふわっとしてて、とろりとくちのなかにきえていくんだ。

またおすすめのけーきがあったらしょうかいするね♪

てんしたちもねむりにつくはず

2005-03-25 03:33:17 | 
そして、みんなねむるのだ

おやすみなさい

おやすみなさい

すやすや

スーピィー

むにゃむにゃ

あかりをけそう

くらいな

くらいよ

ゆめのなかで、あかりをつけて

さよならして、

またであう

さびしくなんかない

だいじょうぶ

きっといいかおりのバラのはなびらが、まいおりるはずだよ

やさしいひと

2005-03-25 03:13:58 | 
ずいぶん、ぼくはやさしくなったよ

でも、このやさしさは、ニセモノかな

こどものころ、つめたいひとね、といわれたことがあるな

たしかに、たにんにカンシンをしめさないにんげんだった

ひとは、ひと

いいじゃん、それで

しらない

カンケーない

ずいぶん、とじたこどもだったようだ

それは、こわかったからだろうね

こわくて、ムカンシンをよそおっていたんだよね

そのころといまとでは、なにかちがうところが、あるか?

このやさしさは、ひとがこわいからじゃないのかね?

ちがうよ、ちがうよ

みんな、すきなんだよ

あいしているのさ

なんて、しんじてもらえるかな

遺産

2005-03-24 19:41:14 | 太宰
ボードレールは麻薬に酔い痴れていたから『人工楽園』が書けたのではない。資質上の、あるいは生活上の弱点や破綻か麻薬中毒におちいりながら、なお醒めた部分がその詩の宇宙を形づくったのである。太宰治についても同様であって、表現というものがもつ自己の自由の宿命化によって、資質的な運命性に自己呪縛の加速度をあたえることによって、その生命は燃焼し尽くしたが、私たちにとって価値のあるのは、あくまで表現の側であって、資質そのものではない。

~高橋和巳「滅びの使徒」


実生活では、社会や世間というものに全くといっていいほど適応でき

なかった太宰さん。彼は、なにより作品の上で、より深い、コミュニ

ケーションを夢みた。人間であるより、小説家としての生を全うした

太宰さん。

負の十字架という言葉は決して大袈裟な芸術家の自己陶酔と言い切

れないと思う。不朽の作品は、尊い犠牲なしには創り得ない。

私たちは、その遺産をしっかり受け止めなくてはいけない。感傷に浸

ってばかりいられないのだ。


私たちは、決して同じ道を歩む必要はない。彼の血と悔恨が生んだ作品によって開かれた世界を、想像と追体験によって一足飛びに我がものとし、そして<解った>と呟けるときがくれば、その世界を背後におき去りにしてもよいのである。

~同上

距離感の快不快

2005-03-24 18:40:24 | 太宰
太宰さんは好き嫌いがはっきり分かれる。その理由は距離感にあると

思う。

彼は、近い。

彼の作品の語りは、初対面なのに隣に座って、耳元で囁いてくる感じ

だ。イヤらしくなく、図々しくなく、そっと自然に、…自然を装って?

その語りの妙にコロッといってしまう人と、

ギョッとして引いてしまう人。

このふたつに分かれるんじゃなかろうか?