桜をみると2人が産まれたときを思い出す。
とても温かい日だった。
退院した日は桜が満開でとても綺麗だった。
3年しかたってないのにもう遠い昔のように感じる。
私は保育園に向かっていた。
自転車で走ると風が心地いい。
ジューの髪が私の顔をくすぐる。子供独特の甘い香りがした。
園の前で自転車を停めて深呼吸をする。
「ねぇ~ママ。明日からここにくるんでしょう。リンちゃん楽しみだな~」
「お友達がいっぱいできるといいね。」
門を開け2人が走っていく。
同じ病院で出会ったMさん、いやM先生が私を見て走ってきた。
まだ春休み中で子供たちも少なかった。
「こんにちは!あれからどうしてたか気になっていたの。ジュー君・・・大変だったね。」
私は今までの事を短く話した。
園長先生が私に気がついてこっちにやってきた。
「いよいよ明日ですね。
お母さん、ジュー君とリンちゃんは職員全員でしっかり見ていきます。ジュー君は絶対に伸びます。何かあったら必ず言ってください。一人で抱え込まないで。一緒にジュー君を育てていきましょう。」
M先生がジューのクラスに連れて行ってくれた。
小柄なとても可愛らしいK先生が明日の入園式のための準備をしていた。
挨拶をして今までのことを話した。
とても真剣に聞いてくれた。
ここでジューは3年間過ごすことになる。
園庭に一人の男の子がいた。M先生は言った。
「こんな事言ってはなんだけどあの子ジューくんよりひとつ上の子で自閉症なの。お母さんは彼が赤ちゃんの時に亡くなったのよ。」
明日は入園式だ。
周りをみると私は決して一人ではなかった。
さっき今度一緒に入園する仲のいいのお母さんに会いジューのことを言ってみた。
とても勇気がいったけど。
「気がつかなくてごめんね。つらかったよね。」
彼女は本気で泣いてくれた。
「リン、ジュー、明日からここにくるんだよ。」
背筋をのばして前を向いて生きていきたい。
そう思いながらペダルを踏んだ。
とても温かい日だった。
退院した日は桜が満開でとても綺麗だった。
3年しかたってないのにもう遠い昔のように感じる。
私は保育園に向かっていた。
自転車で走ると風が心地いい。
ジューの髪が私の顔をくすぐる。子供独特の甘い香りがした。
園の前で自転車を停めて深呼吸をする。
「ねぇ~ママ。明日からここにくるんでしょう。リンちゃん楽しみだな~」
「お友達がいっぱいできるといいね。」
門を開け2人が走っていく。
同じ病院で出会ったMさん、いやM先生が私を見て走ってきた。
まだ春休み中で子供たちも少なかった。
「こんにちは!あれからどうしてたか気になっていたの。ジュー君・・・大変だったね。」
私は今までの事を短く話した。
園長先生が私に気がついてこっちにやってきた。
「いよいよ明日ですね。
お母さん、ジュー君とリンちゃんは職員全員でしっかり見ていきます。ジュー君は絶対に伸びます。何かあったら必ず言ってください。一人で抱え込まないで。一緒にジュー君を育てていきましょう。」
M先生がジューのクラスに連れて行ってくれた。
小柄なとても可愛らしいK先生が明日の入園式のための準備をしていた。
挨拶をして今までのことを話した。
とても真剣に聞いてくれた。
ここでジューは3年間過ごすことになる。
園庭に一人の男の子がいた。M先生は言った。
「こんな事言ってはなんだけどあの子ジューくんよりひとつ上の子で自閉症なの。お母さんは彼が赤ちゃんの時に亡くなったのよ。」
明日は入園式だ。
周りをみると私は決して一人ではなかった。
さっき今度一緒に入園する仲のいいのお母さんに会いジューのことを言ってみた。
とても勇気がいったけど。
「気がつかなくてごめんね。つらかったよね。」
彼女は本気で泣いてくれた。
「リン、ジュー、明日からここにくるんだよ。」
背筋をのばして前を向いて生きていきたい。
そう思いながらペダルを踏んだ。