静 2006-11-30 03:33:45 | 文 沈みたい 水の底 ゆくり ゆたり 枯葉のやう 剥がれてく 骨だけになつて 微笑む あなたはわたしに しゃぶりつく 食べるところなどないのに 誰もいない ここは、静かだ 静かだ 無音がきこえる 耳をすませて
ささにごり 2006-11-26 04:55:03 | 文 キレる いやんなっちゃう 投げ出したくなっちゃう 奉仕で身を削りすぎなのかな バランス、バランス そんなときは 穴に入る 麗音に 美文に 耳を塞いで 目を閉じて ココロを澄ませる 濁り 上澄み 少し落ち着かせるの 日常の 混沌は受けとめるからさ それは、構わないから… 今は 美しいものに 染まりたいの
塊 2006-11-17 11:06:22 | 文 こころの中のカタマリは ふくれたり ちぢこまったり 重く沈んだり ふわりと浮かんだり とろりと溶けたり 決してなくならない このカタマリを 業 というのだろかね
枯葉 2006-11-17 10:12:34 | 文 眠れ、眠れ ゆっくり 沈んで 底に着く ゴルトベルグのアリア 流れる そこは あなたの中みたいに あたたかい ゆっくり かきまぜて 甘い蜜 舐めて おやすみ
優 2006-11-11 02:25:50 | 太宰 「文化と書いて、それに、ハニカミというルビを振る事、大賛成。私は優という文字を考えます。これは優れるという字で、優良可なんていうし、優勝なんていうけど、でも、もう一つ読み方があるでしょう?優しいとも読みます。そうして、この字をよく見ると、人偏に、憂うると書いています。人を憂える、ひとの淋しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れている事じゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞であります」 いつもは疲れていて、すぐ寝てしまうのだけれど、今日はなんだか寝つかれない。 ふと、手に取った『太宰治と聖書』 野原一夫(太宰の編集者) 大好きな言葉が目に留まった。 初めての人、そうでない人、この言葉、どう?
自分はどっちだ 2006-11-09 11:37:31 | 夢記 夢をみた 今にも崩れそうな 不安定な高い所から 落ちた 死んだ ぐちゃぐちゃになって 大地を汚した 僕は ただただ謝りながら 自分の残骸を片付けていた
雫 2006-11-04 09:54:27 | 文 あなたに雫を落としたい ひとつぶの ちいさな雫 揺れる しずかに広がる波紋 わたしはあなたの中に沈んで くすくす笑う 一緒に笑う くすくす クスクス またお目に掛かれました うれしいです