楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

冬の景(12)

2010-02-24 10:10:31 | Weblog

 (1.19) 花は終っていた。花は白く良い匂いがする。(図は削除) 


昨日は詩吟の例会だった。9名。「雨ニモマケズ」を学習。
しばし賢治談義に花が咲いた。
今晩は俳句会の例会だ。持参の10句を整理する。


今日の漢詩(屈復)  和訳

屈復(1668~?)は清の人

○偶然の作

百金  駿馬を買い  千金  美人を買う 

萬金  高爵を買い   何れの処か  青春を買わん

通釈

人は百金を出して駿馬を買い、千金を出して美人を買う
また万金を出して栄達を計ろうとする。しかし一度去った青春は再び戻ること
なく、いくら千万の金を積んだとしても、求められないものである。青春は二度と
得られない貴重な存在だ。

 


冬の景(11)

2010-02-20 10:44:57 | Weblog

同心屋敷付近  (1.21)


今日はテレビ観戦。先ほどカーリング戦が終った。強豪イギリス相手に11-4
の大差で勝った。これで選手は自信を深めたことだろう。祝杯を上げた。


今日の漢詩(王維)  和訳

酒を酌んで 裴迪 に與う

酒を酌んで君に與う 君自らを寛うせよ 人情の翻覆波瀾に似たり

白首の相知猶剣を按じ 朱門の先達弾冠を笑う

草色全く差雨を経てう湿い 花枝動かんと欲して春風寒し

世事浮雲何ぞ問うに足らん 如かず高臥して且つ餐を加えんには

通釈
君の好きな酒を用意したよ。大いに飲んで寛いでくれ。人情の変るのは波に
似ている。白髪になるまで付き合った仲でも剣で争うこともあるし、出世した
先輩も朱塗りの立派な家にいて仕官の者を笑うこともある。草は雨で潤い、花も
蕾を開こうとしているのに春風は寒い。世事は浮雲のようにはかない。問題に
せず、むしろ気楽に悠々と眠ってたっぷり食べて英気を養った方が良い。

 

 


 

 

 

 


冬の景(10)

2010-02-17 13:17:37 | Weblog

冬の街中(3) (1.19) 旧県立病院を望む。


大分腰痛が良くなり足を引きずりながらだが、買い物が出来るようになった。

今日良寛の言葉を調べていたら、山田杜草という友人に大地震の見舞いに
出した手紙の中に「地震は信に大変に候。野僧、草庵は何事もなく、親類中
死人もなくめでたく存じ候。うちつけに 死なば死なずて 永らえて かかる
憂き目を 見るがわびしさ  しかし災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく

候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候。
かしこ
」と述べている。これは大変な言葉と思う。一生懸命生きる努力をしつつも、
必然的運命がきたら、それに従う心掛けが大切だということなのだろう。極めて
含蓄の深い禅僧らしい言葉である。


今日の俳句(宮沢賢治

彼俳句を書き残している。あまり関心がなかったようだ。その中から5句。

五輪塔のかなたは大野みぞれせり

おもむろに屠者は呪したり雪の風

自炊子の烈火にかけし目刺かな

ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ

狼星をうかがふ菊の夜更かな


冬の景(9)

2010-02-13 09:57:36 | Weblog

賢治碑入り口(1月)  (1.21)


雪は降らないが寒い日が続く。雪が解けて落ちる音が聞こえる。
雀が庭先によく来るので、時たま残飯を呉れる。ヒヨドリ、四十雀も来る。
寒さのためもあると思うが、最近血圧が高い日が続く。医師が薬を増やして
呉れたが下がらない。受診時、なんの測定か採血も行った。次回の1月後
何らかの説明があるかも知れない。腰痛の薬を飲んでいるのだが、血圧が
上がると本で読んだが、医師は大した影響は無いと思うとのことだった。
偶々二日ほど前テレビの「ためして合点」で今までの服薬、食改善、運動を
しても下がらない高血圧の特集をしていた。最近そんな人が増えて推定400
万人とのことだ。結論として、副腎の腫瘍(良性)が原因だ。簡単な手術で
長年の高血圧が翌日から正常値になる人もある位、改善する。血液検査で
見つかるので、医師に相談してみることの結論だ。病名は「原発性アルド
ステロン症」。参考になった。

今日の俳句(自由律。二人の俳人)

尾崎放哉

いつ死ぬる木の実を蒔いておく

入れものがない両手で受ける

種田山頭火

霜しろくころりと死んでいる

どこでも死ねるからだで春風

おちついて死ねそうな草枯るる

 


冬の景(8)

2010-02-07 13:24:38 | Weblog

1月の賢治碑(1) (1.21)


今朝はこの冬1番の寒さだった。6時起床し軒下の寒暖計をみたら-14度
あった。下ろさなかったので心配し蛇口をひねった。水が出がらきしたが、
なんとか水、温水を出すことが出来た。風呂場を温める為、朝湯を沸かして
入った。明日からは予報の通り暖かくなれば良い。

1週間ほど前新聞の投書欄に記憶力増進のため風呂に入った時「雨ニモ
負ケズ」を全文暗誦して効果を上げている文が載った。その後、この詩を
しっこい電話撃退に効果を上げている別な人からの投書も載った。私も、この
勧めに従って風呂場での暗誦をしてから数日たつ。暗誦の効果もさることながら
、毎日暗誦してみると、その内容が極めて高い内容であるに気が付いた。今日
も賢治碑の写真を載せたし、幼時から聞いて覚えている言葉だが、それだけ
素通りしていた。この文の精神の理解と実践をなおざりにしてきた。例えば「決
シテ瞋ラズ」だが全く正反対のことをしてきた。「論語読みの論語知らず」である。
暗誦することで毎日自己の行い、精神を反省している。この文はどこから来て
いるのだろうか?。賢治は法華経の熱烈な信者である。その経の「常不軽菩薩
品」から来ていることを知った。賢治にはその題名の詩もある。


冬の景(7)

2010-02-03 14:20:12 | Weblog

冬の街(1.19) わが家の二階から北の市街を望む


今日の午前中は歯科医に行って来た。椅子から外を眺めると、医院の
餌台に沢山の雀が啄ばんでいた。今日は雪が降ったので何時もより多い。
その中にヒヨドリが一羽混じっていた。ヒヨドリは気が荒く、よく雀を追い
払ったりしているが、今日は仲良く啄ばんでいる。雀は人が近づけばすぐ
逃げるが、ヒヨドリは相当大きいが逃げない。その危険度を判断しているに
違いないと思い感心して見てきた。
人は時々その判断を誤り、信頼して人に近づきとんでもない被害に逢う。
最近のニュースでもある女に男が近づき次々被害にあっているようだ。

今日の俳句天為2月号より

有馬朗人主宰の句(春の瀧15句より)

春の鹿滝の裏へと廻りけり

底に砂流れ行く水温みけり

雉鳴くや夕映終はりゆく光

春宵の父の洋燈(ランプ)の欲しかりき

倒木の根本に春の泉かな

私の句(主宰選。同人作品)

冬の滝憤怒の仁王錆びし剣

朦朧と夕日傾く花薄

時雨路や欠けて肩寄す道祖神

橡黄葉天狗の団扇降らしけり

石卓の罅に嵌りし木の実かな


冬の景(6)

2010-02-01 17:16:29 | Weblog

雪中の街 (1.19)  豊沢河畔から桜木町を望む。


昨日、元旦に雪で引き返した息子一家4人が日帰りで遊びに来た。
孫(女)の成人式の写真を持ってきた。  20年は短かった気がするが
一同同感だと言った。過ぎ去った時間は真に短い。暫く振りに賑やかな
一日だった。



先日認知症の薬が早く開発されれば良いが記したが、開発が進んでいるそうだ。
最初のワクチンはアイルランドのE社。アルツハイマーの原因となるアミロイドβ
ペプチドを攻撃するもの。しかし臨床試験中、被験者の5%が重い脳症に罹り
ストップ。続いて東京都神経科学総合研究所等が開発中のDNAを筋肉に注射する
ワクチン。それで筋肉にアミロイドβペプチドを生成するワクチンだ。外に再生医療
による神経細胞の再生。胚性幹細胞(ES細胞)の技術開発等。
早期の成果を期待する。