楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

春の息吹(2)

2010-03-27 09:19:36 | Weblog

福寿草 (2.23)  書斎前の庭。


今朝は寒く真冬なみの-7度だった。5時半起床。
24日は終い彼岸。墓参する。その夜は俳句会。バルト対白鵬戦を見てから
行ったので遅刻。6名参加(男4.女2)。内容の良い佳句が沢山あった。
幸い私の句も順調に皆の選に入って嬉しかった。この仲間との月2回の集まり
は、会話を含めて、世事、雑事から離れて魂が洗われるようだ。
吟詠会の仲間と共に良い友に恵まれていると思う。


今日の言葉良寛) 漢詩の一部。 (一部現代語訳)

静にぼくす草堂の貧。鳥を聴いて弦歌にあて雲を見て四隣となす。

巌下清泉あり もって衣巾をそそぐべく 嶺上松柏あり 

もって柴薪を給すべし。優游優游また優游いささかここに今晨を永久くせん

鳥の声を聞いては音楽と思い。悠々と流れる雲を友として来た。

自然と遊びゆったりした心に満ちている。このような気持ちで日々過ごしていく。

最近良寛の言葉を調べているが、上の詩文は俳句を作っていく上に大変
参考になる。入選とかをあまり考えず、ゆったりと生きていく心構えとして
俳句を作っていくのも、楽しく意義があることだと思った。


春の息吹(1)

2010-03-22 10:47:30 | Weblog

めがね橋  (3.13) 宮守。

「銀河鉄道」のモデルになった橋といわれる。先日孫を連れて行ってきた。


昨夜に続き雪がまばらに降っている。昨日は彼岸の中日だった。
雨降りのため墓参は延期し妻の実家に行って仏壇を拝んでくる。親達が
居なくなり寂しいが幼い子供らがいて和み楽しんできた。団子をご馳走
になる。彼岸は亡き先祖を偲べば寂しいが、また楽しい行事でもある。
彼岸は梵語の波羅の訳語。意味は到彼岸、すなわち生死流転に迷う此岸
に対し煩悩の流れを超えた悟りの境地。日本では墓参をしたり仏事を行う。
団子も作り、他所にも配る。仏事に縁のない固有信仰の行事も多い。
ここ寒い日が続く。子規の句に「毎年よ彼岸の入に寒いのは」というのが
ある。

今日の俳句(良寛2)

盗人にとり残されし窓の月

柿もぎの金玉寒し秋の風

我が恋はふくべでどじょうを押すごとし

1句目。良寛は幾度も泥棒に入られた。2句目。いささか品のない句であるが
時代性を感じさせる描写。現代では見られない風景。ユーモアーと侘しさがよく
表現されている。3句目。自分の恋はどうにも格好がつかない。困ったものだなあ。
良寛は曹洞宗開祖の道元に深く帰依した真面目な禅僧であるが、酒も煙草も
好きだし、村人とも気さくに付き合ふ優しさと温かみのある人だった。




冬の景(15)

2010-03-20 08:59:54 | Weblog

豊沢河畔 (1.22)


昨日は快晴だたが今日は一転曇天で寒い。
昨日午前中は中部病院の耳鼻科で2ヶ月に一回の定期受診日。一週間
ほど前に左頬に炎症を起こし診てもらう。軽い症状だという。チョコラBBを
飲んでいることを話したらそれで良いという。あとは嗽による消毒の説明を
細かく受けた。医師の親切な対応に心が和む。
午後無理せず庭を10分くらい散歩。庭に色々な花も芽吹き咲き始めた。


今日の俳句(良寛)

鶯や百人ながら気がつかず

新池や蛙とびこむ音もなし

人の皆ねぶたき時のぎょうぎょうし

鉄鉢に明日の米あり夕涼み

一句目は百人一首に鶯の歌がない不思議さに触れた。2句目は芭蕉の
句のパロデー。3句目も同様。ぎょうぎょうしは「よしきり」のこと。芭蕉の
句「能なしの寝たし我をぎょうぎょうし」。4句目は貧乏暮らしの中の安堵感。
みな良寛らしい飄逸感のある軽い句。


冬の景(14)

2010-03-17 10:10:37 | Weblog

1月の賢治碑(2) (1.21)


細かい雪がまばらに降っている。風が冷たい。だが庭を少し散歩した。
先日は娘と孫(男。今春大学3年)が来て、賑やかで、久しぶりに大変
楽しい思いをした。何よりの喜びだった。2泊3日の短い間だったが、命が
伸びた感じだ。孫が見たいというので、賢治の「銀河鉄道の夜」のモチーフ
モデルと言われる遠野市宮守の通称「めがね橋」に連れて行った。感激し
てカメラに収めていた。娘から私の腰痛と高血圧を心配し色々アドバイス
を貰い参考になった。
最近腰痛も幾分良い方向に進んでいる。焦らず治療を続けていきたい。


今日の言葉(良寛)  (一部読みやすい語に変える)

我が生何処より来り 去って何処にかゆく。 独蓬窗の下に坐して

こつこつ静かに尋思す。尋思するも初めを知らず いずくんぞ能く

その終を知らん。

良寛は何時も自己探求を怠らなかった。自己とは一体何なのだろうか。
何処から来て何処へ行くのだろうか。草庵の窓の下に座禅して考えて
みたが初めが分からないくらいだから、ましてその終わりが分からない。


 

 


冬の景(13)

2010-03-05 14:12:46 | Weblog

「下ノ畑ニ」 (1.21) 賢治碑の広場で。掲示板


昨日の晴れと変わって昨夜大雪が降ったと見えて朝積もっていた。
朝方屋根の雪が解けて落ちる音がして、その大きさに驚いた。起きてみて
分かった次第だ。すぐ消えると思う。
昨日は税金申告に行って来た。昨年は手書きで作成し郵送したが、今回は
俳句仲間の助言に従い行ったが、若い女性職員がパソコンで、あっと言う間
に作成してくれ楽だった。気にしていたが終ってほっとした。
体調(腰痛)も悪く、考えるところがあり暫くブログを休むことにした。


今日の俳句天為3月号より

有馬朗人主宰の句(庄川峡15句より)

立冬の立志の日々の山河かな

木彫師の鑿の光も時雨かな

高きよりただひたすらに冬の滝

雪吊や凛々として黒瓦

冬の滝分れ又会ふ激しさよ

私の句(主宰選 同人作品)

放浪の布衣露天湯に紅葉宿

風見鶏鋭角に刺す冬の雨

裸婦画像ぬくき人肌小六月

きはやかな吊し鮟鱇風なぶる

思惟ふいに嚏に飛びし句会かな