楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

3月の暮らし(5)

2015-03-30 08:33:51 | Weblog

パンジー  先日妻の妹から貰ってきた。寒さに負けないで咲いている。

昨日29日。花巻地区5吟詠会合同の段位審査会が、東和地区であった。
受審者は15名。見学者含めて参加者は約50名だった。わが吟詠会は受審者は
なし、見学者4名参加した。審査は大勢の前なので緊張して臨んでいたが、上手下手はあったが、皆真剣に精一杯吟じていた。全員合格の成績だった。終了後懇親会があり、その中で各会毎の吟詠発表があったが、わが花南吟詠会では4名で俳句2句を吟じた。
それは正岡子規が岩手、湯田町湯本温泉で詠んだ6句の中の2句だ。宿は大変混んで
台所の隅に畳を敷いてもらって一夜を過ごした。俳句は「山の温泉や裸の上の天の川」
「肌寒み寝ぬよすがらや温泉の臭ひ」2句目句意は「肌寒く夜通して眠られない。そして湯のかおりがしていた」となる。満足のいく吟が出来た。


3月の暮らし(4)

2015-03-26 08:30:37 | Weblog

横球体裸婦像ゆう 3.19撮影。桜地人館庭にて

2日前の雪もすっかり消えて暖かな朝だ。蕗味噌も作って食べている。

昨夜は俳句会だった。私の選句から2句取り上げる。「かごめかがめ鬼を囲んで春の野に」春らしい和やかな状況だ。良寛を思い出す。「呆けるとは嬉しきやまひ陽炎へる」
複雑な句だ。痴呆は困った深刻な病気だ。しかし進行した場合は本人はそれを自覚できないから、平然としている。「恍惚の人」という有吉佐和子の小説があった。この句は
周囲の人の立場でなく詠んだ句だ。その恍惚状態を陽炎の季語をもってきて、象徴した。

昨日昨年買い替えた、古いPCを取り出し使えるようにした。インターネットには繋げない。しかし組み込まれている、色々なゲーム、例えば五目並べとかボーリングとかの
軽いゲームで遊べるからだ。


3月の暮らし(3 )

2015-03-21 14:18:18 | Weblog

同心屋敷 3月19日撮影。左側の平野家が私が若い時住んでいた家と
     同じ作りだ。懐かしい家だ。幼い私が、そして母が出てくるよう
     な錯覚を覚える。やるせない気持ちだ。

今日は彼岸の中日なので墓参をしてくる。晴れているので多くの人がいた。
昨日の午前中は室内ゲートボール。11名参加。室内でプレーするのも、後
3回となった。4月からは屋外コートだ。待ちどうしい。

道元の「正法眼蔵」現代語訳を読む。文庫版で全5冊あるのだが、手元にあるのは2巻までだ。世界的にも最高の哲学書と言われている。不立文字の禅による仏教の道を説いた曹洞宗の開祖としては150巻の膨大な著作は不思議なことだ。その教えに一歩でも近づきたいと思って読んでいる。40分の
正式坐禅は大変なので、短時間の椅子坐禅を励行している。本山の永平寺では1日約3時間の坐禅を組むそうだ。後は行住坐臥すべて禅の精神で過ごすそうだ。掃除も三昧になって一生懸命取り組むとのことだ。私も日常の生活にこの精神を取り入れて修養していきたい。


3月のくらし(2)

2015-03-07 10:00:35 | Weblog

福寿草(2)  雪が降って、可哀想だが、可憐に咲いている。まだ当分こんな状況だと思う。雪割草はまだ見当たらない。春蘭は葉が立派だがまだ蕾も見えない。屋敷内を猫がうろうろしている。もう恋猫の季節なのだろう。俳人は好んで俳材にする。私も目を凝らして観察している。

昨日友人から、架け替え作業中の豊沢橋の上流に白鳥が60羽ほど来ていると教えられたので今朝見に行った。寄ってくるのもいた。次にはパンを持って行こうと思った。まもたく北へ帰っていくだろう。

昨日6日地元小学校に行って、学校の要望で4年生20名に会員5名で2時限、詩吟を教えてきた。それなりに成果があり、よく理解してもらえたと思う。

先日の俳句会での私の選句から2句取り上げる。「死を言ふはまだ青二才亀鳴けり」作者がある人に言われた言葉だそうだ。死を非常のこととして、執着している中は、まだ修養が出来ていないということなのだろう。面白いのは、次に用いた「亀鳴けり」の季語を持ってきたことだ。この季語は感覚的な季語だ。実際には亀に鳴くような声帯がない。昔、藤原為家の和歌にこの言葉があることで、実際には無いことであるが、季語として使われている。作者の感覚的表現として使われる難しい季語だ。この句の場合、重いテーマに対比させて、軽く流したところが、手柄と思う。
「寒月光素足で踏めば火のごとし」素足でわざわざ出たのではあるまい。サンダルで出てつい足を滑らせて月光に照らされている雪を踏んだと思われる。火の如しで、その冷たい足裏の感覚と、寒々とした月光に照らされた情景が対比され明確に印象ずけられ鑑賞される。
       


3月のくらし(1)

2015-03-01 09:12:38 | Weblog

蕗の薹  昨日 裏の柿木の下に一つだけ咲いていた。

今日から3月だが寒く小雪が降っている。だがこの書斎前のライラックの枝に数羽の四十雀が動き回っている。やはり春だと思う。

昨日から曹洞宗の僧侶「枡野俊明」師の勧める椅子坐禅を始めている。今日は2日めだ。40分の正式の坐禅は無理なので、10分のこれを選んだ。6時起床で始めるので、寒さがこたえる。しかし姿勢と呼吸を整えて心を落ち着かせるのは気分が良い。脳内物質セロトニンが分泌されるのだそうだ。
三日坊主にならぬように頑張りたい。昨日はその直後にPCで僧侶の読誦する
「般若心経」を聞いた。妻は以前から仏前で毎朝読誦を続けている。お経は
読誦するのがご利益があるのだから、私も実行していく。非常に短いお経だが、その内容は真に深淵である。