楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

28.11月の暮らし 1

2016-11-12 10:43:03 | Weblog

白藤と躑躅  5月 裏の庭

2日前初雪が降った。やはり寒かった。今日は殆ど消えている。これから10月小春が続くそうでで安心した。まだ大根を掘り
揚げていない。おでんの時期なので必需品だ。昨日はストアーから暖かいのを買ってきて食べた。美味しかった。
最近はあまり外に出られず、もっぱら炬燵守だ。最近娘が読み終わり置いていった文庫本を読んだ。文春文庫上下2冊だ。
横山秀夫著。「64(ろくよん)」だ。この作者は初めてだが面白かった。県警察内部の葛藤を広報官を中心にした異色作だ。最後には新たな誘拐事件も絡ませた。最近買った本も読み始めている。幻冬舎刊。「サイレントブレス」現役医師による処女作。終末期医療を主題にした本ということで買った。まだほんの読み始めだが、著者と思われる女医の訪問医療の場面が初めから出てくる。余命いくばくもない重症の女性癌患者が登場するが、私も何時このような状態になってもおかしくないと思いながら、読み進めている。

9日は俳句会だった。5名参加。私の選句した中から2句取り上げる。「老いぼれて躓く落ち葉叱りをり」落ち葉に滑って転んだ。常日頃若い時と違って、思いどうりに体が動かない。じき先日までは、も少しましだったのに、情けなく悲しくなる。腹立たしい。転んだ痛さもあり、この腹立たしさを罪のない落ち葉にぶつける。ユーモアも感じるが同感できる悲しい句だ。「鮭のぼる五体投地となる浅瀬」川鮭が産卵しその使命を終わり、一生を終わろうとしている。哀れだ。行者が修行して五体投地しているような浅瀬である。はるばる遠く故郷に帰り命を終えようとしている鮭に対して、自然の摂理とはいへ厳粛な宗教者のもつ雰囲気と敬虔な感じを抱いた。