楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

冬の景(5)

2008-12-30 14:11:16 | Weblog

弥助橋跡(2) (12.14)賢治詩碑前。桜町四丁目。

ここで思い出されるのは、この近くの地人館の前名物館長の伊藤
さんが、先日急逝した。半月ばかり前、自宅前で偶然会い、話し合っ
たことをこのページに書いたばかりだった。75歳。深悼。

昨夜テレビで「世界記録工場5」を見た。犬が100m歩行や縄跳びの
世界記録をたてたり面白く見た。そのうちに、世界マスターズ大会100
歳以上の部で、円盤投げ、砲丸投げ、槍投げの選手権保持者の経歴
を持つ本県釜石出身の男性(102歳)が出演した。今回記録更新はなら
なかったが元気に颯爽と登場した。彼の日常の生活の一端が放映され
た。毎日100回(?)だったと記憶するが腹筋体操、数回の腕立て伏せを
欠かさないとのこと。元々高校の体育教師を務めた人で、柔道3段弓道
2段のスポーツマンとのこと。微笑ましかったのは、毎晩、紅灯の酒場を
尋ね酒を飲むシーンだった。彼は今秋の県の芸術祭で立派な詩吟を
披露して万雷の拍手を受けた。85歳から始めた詩吟なそうだ。
私の吟詠会には80歳前後の人が多く健康的に弱気な話が出るが、その
度に、彼の話をしあって、目標にして精進しようと士気を鼓舞している。


冬の景(4)

2008-12-29 11:05:46 | Weblog

弥助橋跡 (12.14) 賢治碑手前の道路。昔は土橋が架かっていた。

史跡案内の説明書きを読まなかったので命名の由来は不明。

2日前、テレビで途中からだが「ターシャからの伝言。夢を生きた絵本
作家最後の日々」を見た。教訓の多い番組だった。90歳過ぎてからの
生活が坦々と写されていた。世界的に有名な作家で最後まで製作に
励んでいた。それが生きる支えになったのは間違えあるまい。一般人
には、その点真似が出来ないのだが、他の生活の中で教えられる点が
多かった。先ず本人が語った言葉の中で最も感銘受けたのは超高齢
とは言え「死を恐れない。自然の摂理だ」と言って平穏坦々と暮らしてい
る態度、考え方だ。真似できると思ったのは、ガーデニングに熱意と
喜びをもって植物との交流に取り組んでいる姿だ。
孫達との交流の中のガーデニング、犬や羊など動物との交流は羨まし
かったが今の私の環境では無理だ。「自分は非社交的で人と上手に交際
出来ないが、人のために尽すことが一番の生きる使命と考え、絵を描き
続けている
」と言っていた。鶴の様に痩身の女性だったが健康にも細心
の注意をして生活して来たのだろう。

今日の俳句天為1月号から

有馬朗人主宰の俳句(15句より5句)

影と影話してをりぬ去年今年

初日影能装束に雲と龍

躾糸さらりと抜きて年新た

父と肩並べ初日を見し岬

若水や多摩の横井戸こんこんと

私の俳句(主宰選同人作品5句)

詩碑の柵青竹に替へ賢治祭

曼珠沙華畦を燃やして一揆の地

柿熟れて虎視耽々の鴉かな

枯蟷螂佛足石に日照雨かな

賢治詩碑貝の火の彩辛夷の実 

 


冬の景(3)

2008-12-27 10:35:15 | Weblog

冬桜(2) 12月23日に掲載した木の全景。後ろは所有者の宅。

暗く写った。明るくしようと修正処理したが、かえって不鮮明になり
過ぎるので、ほどほどにした。研究不足だ。


昨夜は俳句会。7名参加。帰宅は9時。人数は少ないが熱心な内容で
進行。私は平均的な入選。皆の句を見たり選をして、句評を聞くことが
大いに勉強になる。何時も、もっと前進しなければと思って帰る。皆に
より選ばれるような良い句を作るには半月後の次の句会まで、毎日自己
研鑽をすることだ。すなわち良く外出して季語になる景観、情況を観察し
把握すること。名句集を見て句意を把握すること。辞書を開いて句に使用
する言葉を多く掴んでおくこと。そして毎日出来るだけ多く作句すること。
だと思う。

雪が積もりすっかり冬らしくなった。雪を被って椿が咲いているが、やはり
辛いらしく色艶がくすんでいる。雪の中所々に藪柑子が赤い実を付けてい
る。青いのは龍の髯の実、龍の玉だ。どちらも美しい。いつも二階の窓を
開けると初冬には隣の庭の巨木、柊の花の匂いに気づくのだが、今年は
気づかない。まさかこれから咲くのではないと思う。しかし俳句に詠もうと
幾たびも窓を開けたのだが。歳時記を見ると柊の尖った葉は魔除けとして
節分に鰯の頭と共に玄関に飾る風習があるようだが、私の地方では寡聞
にして聞いた事が無い。柊の葉は若いときは棘がありオニヒイラギと呼ぶが
歳をとると丸くなりヒメヒイラギと呼ぶ。人もそのようになれば良いのだが
私は修養が足らず幾つになっても腹を立て反省することしきりである。隣
の柊もいつしか歳をとり、今朝二階から見たらすっかり丸くなり「ヒメ」様に
なっていた。



 

 


冬の景(2)

2008-12-25 14:45:53 | Weblog

雪椿(11.26)書斎前の庭。今も雪の中でもけな気に咲いている。

明日は今年一番の寒波が来るそうなので雪に変るだろう。午前中は
割りに天気が良かった。
昨日はCDで落語を聞いた。円生の「居残り佐平次」金が払えず郭に
ずうずうしく居残る男の物語だ。次は三遊亭円馬の『菅原息子」芝居
好きの若旦那が家に帰りセリフもどきで家人とやり取り。次は桂歌丸
の「質屋蔵」蔵に幽霊が出るのを確認せよと言われた番頭が出入りの
熊五郎と共に夜居ると掛け図から道真公が現れるドタバタ劇。
楽しかった。

今日の俳句冬椿

葉籠りの花の小さきは冬椿   敏郎

楮蒸す湯気の向ふの冬椿    和子

一つ咲き妻恋花か寒椿      慧月


冬の景(1)

2008-12-23 09:25:41 | Weblog

冬桜 (11.15)何時もの散歩の途中で写す。大きい庭なので

無断で写す。ここはかって賢治の妹さんが住んでいたが、今は
その息子さんの代だ。庭には大木が好みで剪定されず数本茂って
いる。雉やその他の野鳥が一年通して見られる。

昨日の雪が嘘のように晴れている。昨日から今朝に掛けてやっと
年賀状を仕上げた。「筆ぐるめ」はねん年一回の操作だし、飲込み
が悪い方なので、苦心惨憺仕上げた。その上プリンターも使用者に
似てくるらしく調子が悪い。今はスキャナ・コピー兼用の物が出て
主流をなしているようだが、そろそろ替え時と思う。年始の売出しを
狙って電器店に行ってみようと思う。

今日の俳句冬桜

水音のそこだけ消えて冬桜   衣子

影のごと人きて佇てり寒桜    久を

冬桜庭下駄厚く奈良に在り    信子


11月の風景(8)

2008-12-21 11:13:48 | Weblog

落葉 (11.20) 町内。八重桜の落葉。後ろの家は多くは

不在だ。年に数回都会の別宅からこの郷里の家に帰ってくる。
落葉も淋しそうで主の帰りを待っているように感じられる。

昨日は良く晴れたのでゲートボール。8名。4試合。我チームは良い
プレーが出来て3勝1敗。つくづく基本が大事と思う1日だった。基本を
良くマスターしていないとベテランでもタッチミスをする。油断大敵。

以前買った「俳句古語辞典」(2005年刊)を毎日読んでいる。現在俳句に
使われる言葉は、多種多様だ。カタカナ、漢語、外国語などだ。しかし大半
は旧仮名使いで書かれるし、古語の比重は大きなものがある。また活用形
には何時も苦労する。この本は540ページで俳句で使われる語は殆ど記載
されているし、活用形も載っている。各語ごとに例句が数句載っている。
嬉しいことに小型なので床に入ってからも読める。

今日の俳句(落葉)

漱石の墓訪ふ欅落葉かな      勝美

落葉掃く京の暮色をまとひつつ    忠彦

湖底まで続く落葉の径のあり     梅子

 


11月の風景(7)

2008-12-18 14:39:29 | Weblog

11月の賢治碑(5) (11.27)丘から東を望む。櫻の紅葉

昨夜はシニアー・パソコン・クラブの忘年会だった。27名。皆さん
の有意義な話が聞けて楽しかった。ブログに対しても過分な評価を
貰い恐縮した。脳卒中後遺症的脳機能の改善そして認知症予防対策
を第一とし次ぎに読者の参考になる記事をと思い、いろいろ調べ駄文
を披露している次第であるが褒められて嬉しかった。

今日は笑いについて考えて見たい。コドモの時から喜劇が好きで映画を
良く見た。エノケン、ロッパ、キンゴロウ、等好きな役者が沢山居た。
大笑いして帰ってきたものだ。戦時中はラジオで良く落語を聴いた。戦後
は小説で佐々木邦の「愚弟賢兄」など恋愛を絡ませたユーモアーや石坂
洋二郎の「石中先生行状記」などの滑稽風流譚など読んだ。
最近のテレビのバライテー番組は、世代の相違か、こちらの感受性が鈍く
なったのか、いっこう面白くない。先日、綾小路きみ麿のCDを買った。
面白い。45分ものだが未だ全部聞いていない。女性の聴衆を前に、徹底
的にその欠点を挙げ揶揄している。満場爆笑の渦だ。これが一対一で
「貴女はブスだ」と言ったら怒られるだろう。
数ヶ月前通販で10枚組の「落語」のCDを買ったが、これは失敗だった。
全部聞いていないが、聞いた範囲だが録音がまずく大半聞き取れない。
CDに小さく「古い演目なので多少のノイズは了承下さい」と書いているが
これは酷い。円生だけは歯切れが良くはっきり聞き取れる。「百川」を聞い
た。田舎から出てきた男の聞き違い、勘違いによる失敗談だ。他人の失敗
談は可笑しい。こちらの優越感をくすぐるからだ。実生活で他人の失敗
はあまり笑わない方が無難と思う。併しユーモアーで大いに笑って過そう。


11月の風景(6)

2008-12-17 15:04:25 | Weblog

散歩道 (11.15) 何時も散歩する賢治碑までの裏道。

左の紅葉は八重桜。右の大木は橡の木。シーズンには実が
沢山落ちる。

昨日の夜テレビで認知症のテストをしていた。私も一緒にしてみた。
かろうじて8点だった。7点で要注意。6点以下は治療を要す。との
ことだった。合格ラインだがぎりぎりだ。心配なので今朝ニンテンドー
のDSで東北大川島教授の脳トレソフトで脳年齢チックをしてみた。
前回は67歳だった。今回は57歳で褒められた。どの程度総合力
の査定になるかその権威は分からないが、一応ほっとした。油断せず
今後も自己観察を怠らずしていきたい。


今日午前中吟詠会の納め会だった。皆で宮沢賢治の「雨ニモマケズ」
や啄木の「短歌」等を吟じた。川島教授によると脳が活発に活動し、最も
血流が盛んなのは単純計算しているときと音読の時なそうだ。だから
詩吟もその中に入ると思う。

午後1時から地区老連の会長会議。8名参加。議事の最後に老連会長
から「町内クラブの21年体制はどうなっているね」との質問が私に出た。
現状を説明し、老連脱退の可能性が大きいことを話し、了解を求めた。

今晩5時からは市内のシニア・パソコン・クラブの忘年会に参加予定。
30名以上参加すると思う。

 

 


11月の風景(5)

2008-12-14 11:58:26 | Weblog

11月の賢治碑(4) (11.27)広場の入り口。紅葉が良く保っている。

昨日午後からゲートボール。寒かったので男のみ4名。競技は3回。
私は今年春加入させ、なかなか進歩しない会員と組む。相手はベテラン
2名。だから最初から勝敗は度外視した。予測の通り3敗。私は
もっぱら新人(男73歳)の指導にあたった。先ずホォームの矯正。1mの
タッチが出来ない。手首を使って楽に打撃しようとしている。手首や上腕
は出来るだけ使わず肩で打つように言う。肩や腰が捩れるので、それも
矯正。これらを注意し意識し、常に自分の体の状態を把握し、単純に打撃
するのでなく、すなわち、心が体に使われるのでなく、逆に心が細かく体を
正しく支配すること。等を指導した。競技するよりも疲れる。しかし私も忘れ
ていた基本を思い出されて学ぶ良い機会だった。

夜は中学時代の同級生との月例の飲み会。6時からだが、皆飲めなくなり
7時半ころ終わる。私は2ヶ月ぶりの出席。話題の大半は健康保持について


11月の風景(4)

2008-12-12 16:30:58 | Weblog

11月の賢治碑(3) (11.27)広場のドウダンが綺麗に紅葉していた

昨日は忘年会。皆で楽しく歓談し盛会裡に閉会した。
この機会に私が会長退任後のクラブの21年度体制について皆さんの
意見を聞いてみた。今年役員会で協議中の三つの案を提示した。
1.なんとかして新会長を見つける努力をして、現行体制を継続する。
2.諸行事に参加動員の負担になっている地区老、市老連から脱退し
町内のみの小さなクラブとし会長と役員の負担を小さくし、その上で新
会長に誰か就任して貰い、60歳以上の団体活動を推進する。
3.会を解散し、町内会活動の中で高齢者を対象とする行事を実施して
貰う。会員の声は「2」の案に賛成の声が高かった。そこで私は、この
意見を尊重して役員会で審議し、2月ごろ結論を出すように努力すること
を約し、後は難しい話はやめて、楽しく歓談した。