マロニエ。椿 5月
連日の寒さだ。昨日は-13℃だった。高齢者には特に応える。1月中に同年齢の知人が3人亡くなった。私もその度覚悟せねばと思うのだが、鈍いのか能天気なのか、すぐに忘れて現実のこの世のことに頭がいく。最近買った本から2冊取り上げる。「屍人荘の殺人」。まだ半分も読みこんでいないが、推理的なストーリーでなくて怪奇的ゾンビが出てきた。オウム真理教が思い出される。「禅学入門」鈴木大拙著。原文は英語での出版だったそうだ。難解な漢語による解説書だが、なんとか理解できる。幾分なりともその思想を、実生活に役立てたい。平幕の「栃の心」が優勝した。幕下まで下がってから奮起しての活躍奮闘なので感激した。
24日夜、俳句会。5名。私の選句から2句。「三日月に触るるばかりの冬の波」日本画に見るような典型的な冬の情景。
「着ぶくれて歩く影まで丸くなる」齢をとって姿勢が悪くなり背中が丸くなりいつも気になる。着ぶくれると、それが一層顕著に表れる。歩く影を見ると、情けなくなる。私の一句。「雪女来世の契り囁けり」。