楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

30.2月の暮らし 3

2018-02-19 14:44:31 | Weblog

授業風景  29年度 (今年も同風景だった)

地元の小学4年生えの詩吟の授業を終えた。何時もの情景だったが20名の参加だったが、女生徒が多かったためか、今年は静かでおとなしかった。しかし学習への熱意はひしひしと伝わってきた。あっという間の2時間だった。3番目の吟題「漢詩」は少し難しいと思ったが、李白の「友人を送る」を教えた。旅立つ友人との別れの寂しさを読んだ内容の濃い詩だ。4番目は雨ニモマケズ」を教えた。詩吟の基本となる漢詩の吟詠の吟譜の作用を克明に教えたが、ほぼ飲みこんでくれた。そして。我々の詩吟の目的は崇高な精神の涵養にあることを話し、孔子と賢治の話をして、今後とも吟の復習をすると共に、礼儀を正し、人に迷惑をかけるようなことを慎み正しい道を歩むようにしてほしいと話し、最後に、今、花南吟詠会で会員加入の大キャンペン中であることを話し、詩吟の価値を家族にも教えて、地域の文化向上への協力をお願いし、先生にもお願いして終了した。
私は今、論語を調べている。中学1年の漢文の時間に習ったが、戦時中で、農家への勤労奉仕や軍需工場えの動員等でろくに勉強できなかったので、またひもどいている次第である。現代でも通用する立派な思想と思って勉強している。


30.2月の暮らし 2

2018-02-13 11:19:26 | Weblog

卯の花 5.28 蕗畑の側

昨日は室内ゲートボール。7名参加。室内でも寒かったが足腰を鍛えるために頑張った。ゲームも楽しいが休憩時間の語り合いが楽しい。高齢者に大切な健康保持の話が多い。話が通じあう。

承前。小学生らえの吟題その2について。短歌「夢」若山牧水作。を選んだ。
「夢ならで逢ひがたき母のおもかげの常におなじき瞳したまふ」。
母親を思い慕う心の大切さを教えたいと思う。詩吟は単なる芸能と違って、精神修養を目的にする。私の属する日本最大の詩吟団体の公益社団法人「日本詩吟学院」の憲章には、「質実剛健の気風で個性豊かな日本文化の発展を目指す」とある。またモットーの一つに「吟道は気を養うの道なり 一吟天地の心」とある。
健康と生き甲斐保持のため、皆さんにも参加をお勧めいたします。稽古日は原則として毎月第2、4土曜日(10時から2時間)第一会議室。

◎ご入会申し込みは花南振興センター内「花南吟詠会」
              電話 0198-24-9547


30.2月の暮らし 1

2018-02-10 09:22:27 | Weblog

ジャーマンアイリス 5月  畑のそば

立春が過ぎたが毎日寒さが厳しい。インフルエンザの流行期なので、あまり外出しないようにしている。近日中に地元の小学校の要請で恒例の4学年に詩吟を2時間教えることとなった。その内容の一部をを自宅で予習している。なにを教えるか迷うところだが、私なりに選んでみた。その一つは、芭蕉の俳句「物いえば」。「物言えば唇寒し秋の風」この句には芭蕉の前書がついている。「人の短を言うことなかれ 己の長をとく事なかれ」作者の自戒の気持ちが込められているようだ。俳句の通釈。教本によれば「人前で物をいうと、余計なことを言ってしまうことが多い。秋風を身にしみつつ、心に悔やまれるこのごろである」。人の短所を言ってはならない。最もである。言った本人は満足だろうが、言われた人は面目がない。師弟関係や明きらかな上下関係を除いては心すべき大切なことだ。己の長所を言うなも、その裏返しの当然のエチケット、常識だ。
自信を持つことは大切だが、うぬぼれ、傲慢はいただけない。礼に欠け、謙虚さがないので自分の進歩の為にもならない。この西洋的文化というか、現代の風潮の中で、日本古来の文芸や漢字文化の良さをどれだけ、子供らに伝えられるか、分らないが、限られた短時間で、出来るだけ努力してみる。なお詩吟のメロデーはレソ抜きの和式五音階短旋で、普段馴染みがない訳だが、その深みのある、幽玄な雰囲気をも出来るだけ理解させたい。そして子供らの成長の一助となり
学校の期待に添うように努める所存だ。