楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

冬の景(5)

2010-01-25 16:36:32 | Weblog

雪の中のオブジェ(2)  (1.21)賢治碑付近


今日3時過ぎに整形外科に出かけた。診察室前の待合室で見知らぬ
婦人から声を掛けられた。腰痛の外に体がだるいという。主人は86歳
で認知症という。ご本人は80歳で老老介護で大変だという。息子さん
は東京に居てこちらには帰らないという。私も老人世帯で同じですと
言っていろいろ慰めた。世界一の長寿国になったが、それなりに諸問題
が出てきた。これからは、国も個人もただ長寿だけでなく健老をめざし
老々介護の負担を減らす方向を目指さねばと痛感した。認知症の薬も
早急に開発して欲しい。

今日の唱歌(星の界 1) 杉谷代水

今度買った「日本唱歌集」でこの曲をミニギターで弾いた。伴奏符のない
単純な楽譜だ。この曲には懐かしい思い出がある。小学校にあがる前に
近所の青年に連れられて教会に行ったときの讃美歌の音曲だ。今でも
その厳かな情景を思い出す

星の界(1)  コンバース作曲。(讃美歌312番の曲)

月なきみ空に きらめく光 嗚呼その星影 希望のすがた

人智は果なし 無窮の遠に いざその星影 きわめも行かん。


 


冬の景(4)

2010-01-23 16:31:53 | Weblog

雪の庭 (1.19) 居間の前。


日が照らず寒い1日だった。相変わらず炬燵籠りだ。
午後書店に出向いた。毎日指の運動と思い下手なミニギターを弾いて
いるが、ここずっと演歌集を弾いているのだが、飽きたので唱歌集を探した
が見つからず新たに買うことにした。「日本唱歌集」岩波文庫。600円だった。
足の訓練と思い休み休み20分ほど歩いてきた。土曜日なので込んでいた。
子供連れが多い。不景気にしては思ったより皆買い物をしていて明るい気分
になってきた。


ここ数日、買ったばかりの「アスペルガー症候群」幻冬舎新書。岡田尊司著。
を読んでいる。最近良く見る言葉なので知りたくて買った。オーストリアの
ウイーン大学小児科医師ハンス・アスペルガーの研究結果にもとづく言葉な
そうだ。子供らで周囲と打ち解けれない変った一群の子供らのことだ。しかし
優れた面も備えていることが珍しくない。アインシュタイン、ビル・ゲーツ、
エジソン、ヒッチコックその他多数の有名人も幼時はこのタイプと言うことだ。
それらの子供達が才能を伸ばせるには、周囲の親や教師の大きい理解が
必要だ。その非社交的ともいうべき、その他変人と見られる欠点のみ見ると
低脳的落伍者と見なされてしまって埋もれる。興味あるテーマーだ。
書店でこれを扱った本が沢山見られる。これは良い現象だ。もっと皆が、社会
が注目しなけばならない問題だ。


冬の景(3)

2010-01-21 15:38:07 | Weblog

雪の中のオブジェ(猫) (1.21) 賢治碑近く


久しぶりに写真を撮って歩いた。腰痛だがあまり歩かないと足腰が
弱ると思い我慢して歩いてみた。10分ほど歩くと血流のせいか、痛みが
弱まってきた。どの程度が適正な歩行か、しばらく試行錯誤だが実施
してみたい。炬燵で休んでいることが多くテレビを見る時間が多くなった。
連日小沢幹事長の問題報道だ。地元岩手の選出だが、この問題は
はっきり国民が納得する説明を一日も早く本人が出して欲しい。国民が
政権交代を望んだ大きな理由の一つは今までの政党の金権癒着体質
への拒否にあったはずだ。


今日の俳句(大寒

昨日20日は大寒であった。例年にない暖かな気候で異常だった。それは
暮らし易く良いことだが、なにか拍子抜けし、不気味さを感じる。
今日の俳句は普通の寒さの絶頂期の情景である。人事あり、決意あり
自然風景、ありで多彩である。

大寒の埃の如く人死ぬる      虚子

大寒と敵のごとく対ひたり      風生

大寒の一戸もかくれなき故郷    龍太

大寒の荒嶺耕す女かな       圭介

大寒の水を豊かに染工場      清人


冬の花5

2010-01-15 11:10:39 | Weblog

雪椿(6) 12.19


小雪だが連日の雪で多い年だ。猫と同じで炬燵で丸くなっている。
早正月も半ばに達した。12日は詩吟の例会だった。9名出席し
元気に吟初めをした。

13日は午後腰のMRIをとる。歳の割にはまともな腰だが腰椎の一部が
変形して神経を圧迫し痛みを生じているとの診断で写真を見せられ丁寧な
説明を受けたが、初めてのことで良く理解出来なかった。今後も治療を継続
することにした。ただ血をさらさらにする薬を飲んでいるので、出血が心配
され腰部へのブロック注射はしないほうが良いとのことで、期待していたが
できず落胆した。牽引、電気、治療が中心だ。

13日の夜は俳句会。痛み止めを使ってどうにか参加。9名参加で賑やか
だった。私の句も互選で多く入選し嬉しかった。日頃の修練が実ったと思う。
25日は市の俳句協会の新年句会兼新年交賀会とのことだが、腰痛のため
不参加とした。当分諸行事には不参加の予定。


今日の俳句(左義長、又は、どんど

小正月を中心に行われる火祭りの行事。注連飾り等を燃やす。今日妻が
神社へ行って来たが例年より人が少なかったそうだ。

左義長やざんばら髪の風の神   南草

山風に焔あらがふ磯どんど     五千石

どんどの火舞ひゆく方の月赤し  英四郎

みちのくの星燦然とどんど焚く    いちろ

飾焚く吹雪まじりの焔上げ      三良

 


冬の花(4)

2010-01-10 10:48:30 | Weblog

雪椿(5) (12.19) 書斎前

今朝も雪中に咲いている。雀や四十雀が来て止まったり、付近の
雪解けの地面に餌を啄ばんでいる。


正月もはや10日になった。腰痛に悩まされ、気を使っている間に、過ぎ
てしまった感じだ。しかし私の痛みは未だ序の口なようだ。多くの老人が
強い痛みを感じ、こんなに長生きするのではなかったと嘆いているのを
知った。これらの情報を少しでも得たことが、今回のささやかな収穫だと
思っている。昨日の新聞に腰痛の新しい治療法としてエコドラスコピ
あり成果をあげていることを知った。厚労省が実施を認めている医院が
仙台にあるそうだ。まだ保険がきかず17万円位かかるとの例が紹介され
ていた。このような記事を読むと気分的に希望が持て明るい気分になる。
来週盛岡で天為県支部総会、兼、句会、懇親会があり、参加申し込
みをし楽しみにしていたのだが、残念ながら痛みのため欠席することを
断念し今朝連絡した。

今日の俳句(寒紅)

俳句では寒中に女性が用いる紅一般をいう。作今は女装をしている男性も
居るようだから、例外があるかも知れないと思ったら、以前の例句の中にも
あった。それは芝居の女形の紅であった。

寒紅や美しき嘘うべなえり      岬歩

人形にちょんと寒紅さしにけり    朗人

寒紅をひきて女形の顔となる    秋月

寒紅は末摘む花の色なりし     梅子

寒紅をつけて辛辣なこと言えり   遼々子


冬の植物(12)

2010-01-05 11:16:04 | Weblog

万年青の実  (12.26)書斎前の庭


連日の雪だ。昔はこれが普通の天候なのだが近年特に昨年は非常に
少なかったので、異常に感じられる。朝雪かきをする。

3日は町内会の新年会だった。約50名は参加したと思う。私は以前に
依頼を受け、めでたい日本の新年の情景を詠んだ漢詩「賀春」を吟じた。
女性部の作った「ひっつみ」(すいとん)は大変美味しく勧められるままに
お替りし2杯戴いてきた。アルコールは程ほどにして皆さんと歓談をして
2時間くらいの中締めを機会に帰ってきた。

元旦以来毎日自宅で吟詠の稽古をしているが今日は「秋日偶成」を吟じた。
この詩は大変気に入っている。私の俳句を作る心にも通じると思っている。
俳句は些細なことに注目し表現することが多いが、しかしこのことは、宇宙
の森羅万象の変化、推移に己を合わせていくことだと思う「色即是空」の把握
だ。

今日の漢詩(秋日偶成。 程明道作)

程明道(1032~1085)は北宋の人。宋学の祖として朱熹に影響を与えた。

秋日偶成(和訳)

閑来事として従容たらざるは無く 睡り覚むれば東窓日は已に紅なり

万物静観すれば皆自得す  四時の佳興人と同じ

道は通ず天地有形の外  思いは入る風雲変態の中

富貴にして淫せず貧賎にして楽しむ  男児此に到らば是れ豪雄

(通釈)

閑散となって以来、心がゆったりとしていられる。目が覚めれば東の窓に
朝日が昇っている。宇宙の万物を静かに眺めると、みな所を得て分に
安んじ楽しんでいる。四季の趣は人間の営みと一体となり変化していく。
一定の道は天地の間に有形無形を問わず通じている。このように思うと、
風に流れる雲と一体になった悠々たる気分になる。そして富貴になっても
奢ることなく、貧賎にいても心楽しくいられる。これこそ男児の中の豪雄と
いうべきである。


冬の花(3)

2010-01-02 14:25:28 | Weblog

山茶花(5) (12.16)書斎前


明けましておめでとうごだいます本年もよろしくお願いします

今朝積雪60センチ位だ。腰痛なのだが、必要に迫られ且少しは
筋肉を鍛えることが治癒に繋がるそうなので、老夫婦二人で早速
雪かきをする。重い雪で苦労した。
昨日は仙台にいる息子一家が車で来る予定だったが、途中の古河
で、道路事情が悪く引き返すとのことで、二人だけの寂しい元旦と
なった。やはり年賀状で知人の消息を知ることは嬉しい。若干出さな
い人からも来たので、その分作成する。夜テレビで時代劇「陽炎の
」を見て、早めに寝る。


今日の俳句 俳誌「天為」1月号より

有馬朗人主宰の句(初春15句より5句)

初夢や振り出しに又戻りをり

確りとしてやはらかき粥柱

大漁旗の上の日の丸船出初

かまくらに持ち込む鯉の甘煮かな

遠汽笛すひ込まれ行く初昔

私の句(主宰選。同人作品)

鮭上がる日の斑を沈め片男波

萩刈りて枯色の石あらはなり

石塚の低く並びし草の花

寄り添ひし照る照る坊主秋祭

寂れたる虫の饗宴星淡し