ツワブキ 書斎前の庭 12月初頭
今朝は最高にさむかった.軒下でマイナス11度だった。
昨夜は俳句会。吹雪だったので、バスでいき帰りはタクシーだ。4名(女1男3)
東和町の会員は雪のため出れないとのことだった。私の撰した中から3句。
「青々と暮れてゆきたる冬至かな」「虎落笛草の戸叩く又三郎」
「追われたる悪夢の疲れ三島の忌」 1句目。寒い冬の情景の感覚。2句目。
メルヘンチックな賢治ワールドの世界。3句目。異常な事件への懐古と虚脱感。
俳句会から帰ってきて寒いし焼酎「大五郎」のお湯割り一杯。オカズは
アサリの味噌汁と沢庵。
最近のミニギターの練習曲に「東京ブルース」を偶々選んで弾いている。爪弾
いていると西田佐知子の乾いたけだるく哀調のある声が蘇ってくる。
「泣いた女が馬鹿なのか 騙した男が悪いのか 褪せたルージュの 唇噛んで夜霧の街で むせぶ泣く 恋の未練の 東京ブルース」
図書館から借りて高村薫の「レディ・ジョーカー」を読んでいる彼女の初期作品の
題名は忘れたが、登山が事件の発端となる警察物の作品以来だ。
読んでみて「グリコ・森永事件」を元にした作品なようだ。「犯人グループ」
「被害者側の大手ビール生産企業の経営者」「警察」「報道陣」のおのおのの
登場人物の心理描写に感服する。初期作品を読んだとき以上の感動を覚える。