冬の街中(3) (1.19) 旧県立病院を望む。
大分腰痛が良くなり足を引きずりながらだが、買い物が出来るようになった。
今日良寛の言葉を調べていたら、山田杜草という友人に大地震の見舞いに
出した手紙の中に「地震は信に大変に候。野僧、草庵は何事もなく、親類中
死人もなくめでたく存じ候。うちつけに 死なば死なずて 永らえて かかる
憂き目を 見るがわびしさ しかし災難に逢ふ時節には災難に逢ふがよく
候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候。
かしこ」と述べている。これは大変な言葉と思う。一生懸命生きる努力をしつつも、
必然的運命がきたら、それに従う心掛けが大切だということなのだろう。極めて
含蓄の深い禅僧らしい言葉である。
今日の俳句(宮沢賢治)
彼俳句を書き残している。あまり関心がなかったようだ。その中から5句。
五輪塔のかなたは大野みぞれせり
おもむろに屠者は呪したり雪の風
自炊子の烈火にかけし目刺かな
ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ
狼星をうかがふ菊の夜更かな