「ぶらり車イス紀行」 その400<o:p></o:p>
☆ 合併と分裂の歴史を繰り返す<o:p></o:p>
企業は、今に始まったわけではないが、合併と分裂の歴史<o:p></o:p>
を繰り返している。そして、この機能が正常に働いて、効果<o:p></o:p>
が出ている場合がほとんどである。ところが、今回のように、<o:p></o:p>
機能が間違った方向に働いて、問題を起こすことがある。<o:p></o:p>
今回、ブログで紹介したワースト企業の東京電力・JR北<o:p></o:p>
海道・みずほ銀行・阪急阪神ホテルズは、この機能が間違っ<o:p></o:p>
た方向に働いた見本である。<o:p></o:p>
企業は、経営が衰退してくるか、周囲の環境が大幅に変化<o:p></o:p>
することが予想され、それによって、自らも変化が求められ<o:p></o:p>
ると判断した時は、同業他社と合併して、役員数を減らして<o:p></o:p>
体力を強化したり、非生産部門(管理部門など)の人員を減<o:p></o:p>
らして、生産部門(営業や現場など)へ人員を異動したり、<o:p></o:p>
リストラの名の下に人員を削減したりなど、経営を効率化し<o:p></o:p>
て、危機を回避してきた。<o:p></o:p>
また、成績順調や合併などで企業組織が大きくなったり、<o:p></o:p>
長年続いてきた結果マンネリに陥ったりして、意思統一が出<o:p></o:p>
来なくなり、問題が起こしたり、問題が起こりやすい状態が<o:p></o:p>
続くと、風通しを良くするため(意思統一が出来るよう)、<o:p></o:p>
組織を分裂して、問題が起こるのを回避してきた。<o:p></o:p>
ところが、経営が衰退してくるか、周囲の環境が大幅に変<o:p></o:p>
化することを予想すると、また、合併を繰り返して生き残り<o:p></o:p>
を図っている。<o:p></o:p>
今回紹介したワースト企業の内で、合併によって回避した<o:p></o:p>
のは、みずほ銀行と阪急阪神ホテルズであり、分裂で回避し<o:p></o:p>
たのは、東京電力とJR北海道である。<o:p></o:p>
ところが、合併と分裂で生き残りを図ってきた4社とも、<o:p></o:p>
長年培って築いてきた信頼と言う二文字を、一瞬にして台無<o:p></o:p>
しにした。<o:p></o:p>
その信頼とは、安全や安心と言った、今や日本では改めて<o:p></o:p>
口に出して言わなくても当たり前になっているものである。<o:p></o:p>
それが、簡単にも無視された。嘆かわしいばかりである。<o:p></o:p>
たかし でした。
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