「ぶらり車イス紀行」 その406<o:p></o:p>
☆ 福島第一原発の廃炉への道③<o:p></o:p>
11月13日、東京電力は、2011年3月11日に起こった<o:p></o:p>
東日本大震災以来、2年8か月経って、初めて福島第一原発1号<o:p></o:p>
機の内部に、ロボットカメラを入れ、その映像を公開した。<o:p></o:p>
その前に、前回のブログでキャスクを最大のものを使うとして、<o:p></o:p>
最低でも27回の繰り返しが必要と紹介しましたが、今回の作業<o:p></o:p>
では、キャスクの大きさを22体のものが使用されることになり、<o:p></o:p>
核燃料棒の移動作業が27回から70回に大幅に増える。また、<o:p></o:p>
キャスクのキャスク仮保管場所への移行も、もちろん70回にな<o:p></o:p>
る。緊張の続く、まったく気の遠くなる話である。<o:p></o:p>
さて、今回写し出された映像は、炉心溶融が予想される1号機<o:p></o:p>
にロボットカメラを入れ、内部を調べようと行われた。これまで<o:p></o:p>
人間が入れなかったのは、原子炉を冷やしている水が、原子炉内<o:p></o:p>
部に溜まり、その水の放射線量が高かったためである。原子炉内<o:p></o:p>
にカメラを入れたことで、1号機の内部2か所で放射能汚染水漏<o:p></o:p>
れが見つかった。<o:p></o:p>
1か所目は、格納容器と圧力抑制室のつなぎ目で亀裂ができて<o:p></o:p>
いて水が漏れている、2か所目は、配管の素材が弱いため配管が<o:p></o:p>
途中で溶けていて水が漏れている。しかし、この水がどこから来<o:p></o:p>
ているか分からない状態と言う。また、破損部分から漏れ出した<o:p></o:p>
水が、地下に沁み込んでいる可能性も高いとの情報もある。<o:p></o:p>
今回の調査をみると、1号機に限らず2・3号機にも同じよう<o:p></o:p>
な破損の箇所が存在する可能性が大である。だから、1号機の汚<o:p></o:p>
染水漏れ箇所の修理作業に取り組むことに加えて、2・3号機に<o:p></o:p>
ついても、同じ調査を行い、調査の結果によっては、1号機と同<o:p></o:p>
じく修理作業、または、水漏れ防止対策が必要になってくる。<o:p></o:p>
今回の発表は、今後の廃炉作業を進める上で、作業をより難し<o:p></o:p>
くする新たな課題を突きつけてきた。しかし、これからも何が起<o:p></o:p>
こっても仕方がないと覚悟する必要がある。でも、何が起こって<o:p></o:p>
も、新しい対処法を見つけていくことから、今後も避けて通れな<o:p></o:p>
い道である。<o:p></o:p>
そんな中、11月18日から廃炉作業が始まった。<o:p></o:p>
たかし でした。