「ぶらり車イス紀行」 その404<o:p></o:p>
☆ 福島第一原発の廃炉への道①<o:p></o:p>
福島第一原発の廃炉への作業を、2013年11月中旬から<o:p></o:p>
始めると、東京電力から発表があった。これだけを聞けば、今<o:p></o:p>
までほったらかしにしておいて、今更と思えるが、やっと動き<o:p></o:p>
出した待ちに待った話である。<o:p></o:p>
しかし、福島原発の廃炉が完了するのは、40年先と言われ<o:p></o:p>
ている。でも、核燃料の取り出し作業によって、廃炉への本格<o:p></o:p>
的なスタートである。<o:p></o:p>
取り出し作業は、4号機から始め、14年度末までに4号機<o:p></o:p>
は終え、続いて、15年9月に3号機、17年度に1、2号機<o:p></o:p>
の取り出し作業を始める計画を立てている。<o:p></o:p>
その手始めとして、東日本大震災で事故を起こした1~4号<o:p></o:p>
機の中で、地震発生当時、定期検査中で炉心溶融(メルトダウ<o:p></o:p>
ン)を免れたが、その後の水素爆発で原子炉建屋が壊れ、その<o:p></o:p>
水素爆発で壊れたガレキが核燃料プールの中に沈み、そのガレ<o:p></o:p>
キの中で大きいものだけが取り除かれた4号機の核燃料プール<o:p></o:p>
から、核燃料棒を取り出し、その核燃料棒を別の場所に移し、<o:p></o:p>
それを冷やして、保管しようと言う計画である。<o:p></o:p>
しかし、この計画には、いくつかの問題があった。<o:p></o:p>
その一つは、白い防御服と防護マスク着用による作業効率の<o:p></o:p>
悪さである。これは、人命に影響を及ぼす毎時0.13ミリシ<o:p></o:p>
ーベルト(防御服なしで、長時間浴びれば死に至る量)の放射<o:p></o:p>
線量である。だから、効率が悪くなっても仕方がない。<o:p></o:p>
そして、放射線量のほかに、核燃料プールの核燃料棒を鋼鉄<o:p></o:p>
製のキャスクと呼ばれる容器への移動である。その作業は、壊<o:p></o:p>
れた4号機の原子炉建屋に、新たに組まれた鉄骨に吊り下げら<o:p></o:p>
れたリフトで、核燃燃料プールから1本ずつ核燃料棒をつり上<o:p></o:p>
げ、鋼鉄製のキャスクへ水中で移す。そのキャストが一杯にな<o:p></o:p>
ると密封して、また、リフトでトラックに移し、トラックで別<o:p></o:p>
の場所に運び、冷却して保管する。これの繰り返しである。気<o:p></o:p>
の遠くなる話である。この時にも、大きな問題がある。<o:p></o:p>
この続きは、次回ブログをお楽しみに……。<o:p></o:p>
たかし でした。
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