「ぶらり車イス紀行」 その405<o:p></o:p>
☆ 福島第一原発の廃炉への道②<o:p></o:p>
燃料プールの核燃料棒を鋼鉄製の水中キャスクへ、キャスク<o:p></o:p>
をそのままクレーンで水のないトラックの荷台へ、トラックで<o:p></o:p>
発電所内のキャスク仮保管場所へ運び、そこで、冷却保管する。<o:p></o:p>
その過程で、様々な問題がある。<o:p></o:p>
まず、燃料プールでは、大きいガレキは既に取り除いてある<o:p></o:p>
ものの、細かいガレキは、どこに、どれだけの量が残っている<o:p></o:p>
のか分からない。例え、分かったとして、プールに入って手で<o:p></o:p>
取り除く訳にいかない。だから、仕方なく燃料プールから核燃<o:p></o:p>
料棒をキャスクへ移す際は、目視で慎重にやるしかない。この<o:p></o:p>
姿は、ゲームセンターでクレーンゲームをやっているのと同じ<o:p></o:p>
である。でも、クレーンゲームなら失敗しても、もう一度やり<o:p></o:p>
直せばいい。だけど、プールからキャスクへ移す途中で落とす<o:p></o:p>
と、核燃料棒が壊れて放射能を放出する恐れがあるので、緊張<o:p></o:p>
しながら、しっかり見ながら移さないといけない。そんな中、<o:p></o:p>
作業するわけだから、並大抵の集中力ではできない。<o:p></o:p>
それに、1つのキャストに入る核燃料棒の量は、30~50<o:p></o:p>
体と言われている。ところが、4号機にある核燃料棒の量は、<o:p></o:p>
使用済み核燃料棒1331体と未使用核燃料棒202体の合計<o:p></o:p>
1533体もある。だから、この作業を最低でも27回、繰り<o:p></o:p>
返さなければならない。それに加えて、キャスクのキャスク仮<o:p></o:p>
保管場所への移行も、落とすことなく27回必要となり、これ<o:p></o:p>
また、緊張の伴う気の遠くなる話である。<o:p></o:p>
しかし、今回選ばれている4号機は、1~4号機の中でも、<o:p></o:p>
燃料プールの中が見え、最も難易度の低い所と言われている。<o:p></o:p>
だから、今回の作業の成否が、今後の廃炉作業のカギを握って<o:p></o:p>
いる。ところが、1~3号機は、圧力容器も格納容器も溶けて<o:p></o:p>
いると予想されているだけで、被害状況の全容は掴めておらず、<o:p></o:p>
作業難度も高い所と言われています。分かっているのは、1~<o:p></o:p>
3号機で、核燃料棒が合計約1500体残っていることです。<o:p></o:p>
そんな最中、11月13日、東京電力は、ロボットカメラで<o:p></o:p>
写した1号機の内部を公表した。続きは、次回のブログで……。<o:p></o:p>
たかし でした。