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☆ FIFAの甘い蜜

2015-06-06 06:50:44 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その583
☆ FIFAの甘い蜜


 逮捕者7人を含む計14人が起訴された国際サッカー連盟(FI
FA)のブラッター会長が、5月29日に行われた会長選挙で5選
を果たしたばかりなのに、再選後も国際的な批判はやまず、辞任の
要求に屈する形となって、就任4日目で辞意を表明した。辞任の理
由は、長らく続いたブラッターの金権体質に、利権がらみの噂が絶
えなかった組織の暗部が一気に噴出したものと思われる。

 しかし、サッカーを魅力のあるスポーツにするには、並外れた戦
略がなければ確立できなかったと思われる。だから、まずサッカー
を見る人を楽しませる選手のスキルアップが必要と考えた。

 その為には、参加国のモチベーションを上げるための第一として、
W杯に参加した場合の賞金(前回大会を参考)を上げる必要がある
と考え、優勝国には3500万ドル(1ドル=120円として、日
本円で42億円)を、準優勝国には2500万ドルを、3位で22
00万ドルを、4位で2000万ドルを、そして、グループステー
ジで敗退した場合でも800万ドルを支払うことにした。それとは
別に、大会に参加する32か国には(要するに参加するだけで)準
備金として150万ドルを支払うことにした。だから、各国は、優
勝という名誉と賞金と言う魅力を賭けて必死になった。

 しかし、これだけお金が動くと、甘い蜜に虫が群がってきても不
思議でない。でも、そこには、甘い蜜を吸う虫と甘い蜜を運ぶ虫が
いる。その甘い蜜を吸う虫は、今回起訴された14人のFIFAの
幹部である。そして、甘い蜜を運ぶ虫は、甘い蜜を無償で運んでい
る訳ではなく、裏には、必ず甘い蜜があった。それは、時代が変わ
っても国が変わっても、決してなくならない。 

 なぜなら、権力者は、自分の力で権力を掴んだように錯覚してい
るが、本当は、周囲がそうさせているに過ぎない。だから、国によ
っては、権力者の長期政権に歯止めをかけている。これが、世の中
の常識である。でも、FIFAには、それがなかった。そして、も
う一方は、新しい商品・技術を開発するより、お金で済ませるもの
なら、お金で済ませた方が安上がりと言うか、確実であると思って
いる。
 
 しかし、この贈収賄事件の騒動に巻き込まれている現状で、スポ
ーツ用品メーカー大手のナイキやアディダスに、清涼飲料メーカー
大手のコカ・コーラやベルギーの飲料大手アンハイザー・ブッシュ
・インベブや米マクドナルドなど、事件との関連が指摘されている
企業は、表面上は、コンプライアンスの基準を策定すべきだと平静
を装っているが、内面は、戦々恐々としている。
 でも、世界中にサッカーを広めたのも、根付かせたのも、甘い蜜
を吸った虫であり、甘い蜜を運んだ虫であることも事実である。
                   たかし  でした。


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