goo blog サービス終了のお知らせ 

gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

 ☆ 『はたちの献血』キャンペーンが終了

2016-12-21 14:30:34 | 日記
「ぶらり車イス紀行」  その761
     ☆ 『はたちの献血』キャンペーンが終了


 『はたちの献血』キャンペーンは、1975年から始まり40年以上
続いてきたが、2018年をめどに幕を下ろす見通しになった。

 『はたちの献血』キャンペーンは、毎年、成人式のある1月を中心に、
成人になるのを機に献血の意義を考えてもらおうとポスターやCMで啓
発活動をしてきた。これまで啓発活動には、20歳前後の著名人がイメ
ージキャラクターに起用され、2010~12年はプロゴルファーの石
川遼選手(25)、13~14年は女優の武井咲さん(22)、15~1
6年はフィギュアスケートの羽生結弦選手(22)が務めてきた。

 しかし、法律上は16歳から献血できるために『はたちの献血』の言
葉自体が誤解を招くことや、選挙権年齢の引き下げなどで成人の社会的
なイメージも変わりつつあるとして、名称変更を検討することになった。
 名称変更の背景にあるのは、日本は安全性の観点から、すべての輸血
を国内の献血で賄っているが、深刻な問題は国民の献血離れと言われて
いる。例えば、20年前に600万人だった献血者数は、昨年度488
万人にまで落ち込んだ。このままでは高齢化に伴い血液需要が最も高く
なると見込まれる27年には約101万人の献血者不足に陥るとの予測
も出ている。特に、落ち込みが激しいのが若者で、20代は198万人
から81万人へと半分以下に減少、16~19歳では73万人から26
万人へと約3分の1に減った。

 この数字は、キャンペーンの効果が表れていないだけでなく『はたち
の献血』の言葉自体が、20歳未満は対象外との誤解を招いている可能
性もあり、12月15日にあった厚労省の献血推進調査会では『はたち
の献血』をうたったままでいいのかとの疑問も出た。しかし、献血推進
調査会の委員の中には、40年以上も続いてきたので認知度も高く、啓
発活動をする人たちの思い入れも強いとの意見もあったが、選挙権年齢
の18歳への引き下げなどを機に、10代を巻き込む新しい効果的な啓
発方法を探る方向でまとまった。

 ただし、18年までのキャンペーンは既に準備が進んでおり、従来通
り続けられる。厚労省は来年度内に名称を刷新した後継キャンペーンの
名称の変更を検討することになった。
                   たかし  でした。