「ぶらり車イス紀行」 その757
☆ 高齢ドライバーの事故多発問題
高齢ドライバーが引き起こす交通事故が、連日ニュースになっている。
その高齢ドライバーの暴走ぶりは社会問題にもなっている。その理由は、
ブレーキとアクセルの踏み間違えや高速道路の逆走、そして、最近では
高齢だと何でもかんでも認知症の一言で片付けられるなど、他人を巻き
込む重大事故に繋がっている。事実、ここ数年75歳以上の高齢ドライ
バーによる死亡事故は年々増え続け、2014年には全体の12.9%
の471件の事故を起こしている。だから、昨今のニュースから予想す
ると、2016年は間違いなく増える。しかし、これを不注意や認知症
で済まされれば、被害者本人や被害者の遺族は堪ったものではない。
そこで、運転免許証を取得するにも、
「年齢の下限制限があるのだから、上限制限があってもしかるべきで、
高齢ドライバーから運転免許証を取り上げろ、または、75歳を過ぎた
ら運転免許証は返納させろ、それができないのなら、免許更新の期間を
短くして運転適性検査を厳しくする」
との声が叫ばれる。
これに対し、警察庁も事あるごとに、高齢ドライバーに運転免許証の
返納を促しているが、運転に不安を覚えていた経験のある高齢ドライバ
ーでも、呼びかけに応えた人は2%弱に過ぎないと言う。しかし、運転
に自信があり、過去に事故を起こした経験がない人でも、60歳を過ぎ
れば、視野が狭くなり、また、突如飛び出してくる障害物や歩行者を発
見してもブレーキを踏む判断が遅れ、ヒヤリとする場面が増えると言う。
だから、クルマは『走る凶器』であることを高齢ドライバーに警告し、
強制的に免許証を無効にせよとの意見も出る。
ところが、公共交通機関が発達している都市部とは違い、公共交通機
関が発達していない、もしくは、公共交通機関がないために、近所のス
ーパーへ買い物に行くにも病院に通院するにも、車を足代わりに使わな
いとどこへも行けない地方では、免許証を返納したら生活できない人を、
どう救済するか課題である。だから、免許証を取り上げただけでは解決
できない問題である。
これらの問題を解決するためには、警察や自治体や個人に任せるので
はなく、その土地に合った解決策を一体となって考える必要がある。
たかし でした。
☆ 高齢ドライバーの事故多発問題
高齢ドライバーが引き起こす交通事故が、連日ニュースになっている。
その高齢ドライバーの暴走ぶりは社会問題にもなっている。その理由は、
ブレーキとアクセルの踏み間違えや高速道路の逆走、そして、最近では
高齢だと何でもかんでも認知症の一言で片付けられるなど、他人を巻き
込む重大事故に繋がっている。事実、ここ数年75歳以上の高齢ドライ
バーによる死亡事故は年々増え続け、2014年には全体の12.9%
の471件の事故を起こしている。だから、昨今のニュースから予想す
ると、2016年は間違いなく増える。しかし、これを不注意や認知症
で済まされれば、被害者本人や被害者の遺族は堪ったものではない。
そこで、運転免許証を取得するにも、
「年齢の下限制限があるのだから、上限制限があってもしかるべきで、
高齢ドライバーから運転免許証を取り上げろ、または、75歳を過ぎた
ら運転免許証は返納させろ、それができないのなら、免許更新の期間を
短くして運転適性検査を厳しくする」
との声が叫ばれる。
これに対し、警察庁も事あるごとに、高齢ドライバーに運転免許証の
返納を促しているが、運転に不安を覚えていた経験のある高齢ドライバ
ーでも、呼びかけに応えた人は2%弱に過ぎないと言う。しかし、運転
に自信があり、過去に事故を起こした経験がない人でも、60歳を過ぎ
れば、視野が狭くなり、また、突如飛び出してくる障害物や歩行者を発
見してもブレーキを踏む判断が遅れ、ヒヤリとする場面が増えると言う。
だから、クルマは『走る凶器』であることを高齢ドライバーに警告し、
強制的に免許証を無効にせよとの意見も出る。
ところが、公共交通機関が発達している都市部とは違い、公共交通機
関が発達していない、もしくは、公共交通機関がないために、近所のス
ーパーへ買い物に行くにも病院に通院するにも、車を足代わりに使わな
いとどこへも行けない地方では、免許証を返納したら生活できない人を、
どう救済するか課題である。だから、免許証を取り上げただけでは解決
できない問題である。
これらの問題を解決するためには、警察や自治体や個人に任せるので
はなく、その土地に合った解決策を一体となって考える必要がある。
たかし でした。