「ぶらり車イス紀行」 その760
☆ これぞ男の美学! 長谷川穂積
2016年9月16日、ボクシングのWBC元世界バンタム級王者で、
WBC元世界フェザー級王者の長谷川穂積(35=真正ジム)が、世界
スーパーバンタム級王者を目指し、王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)に
挑み、9回TKOで破り、3階級制覇を達成した。
この日の試合は、ダブル世界戦でありながら、WBC現世界バンタム
級王者の山中慎介の11回目の防衛戦の前にマッチメイクされ、人気の
有無を如実に表した。しかし、長谷川は1ラウンドから一進一退を繰り
返し、ひょっとすると勝てるかも知らないと期待を持たせるボクシング
になった。ところが、8回、王者が放ったパンチが長谷川を捉え、長谷
川はロープを背負うことになった。王者は、ここぞとばかりに力任せの
パンチを振り回し、長谷川もロープを背負いながら応戦はしたが、もう、
ここまでかと思わせた。その時、ゴングが鳴り、長谷川は救われた。そ
して、1分間のインターバルを置いて、9回のゴングが鳴り、長谷川は
リングの中央に進み出た。ところが、王者は立ち上がらずコーナーから
出てこずに、長谷川の勝利が決まった。
そして、リプレイが流されると、王者はロープを背負った長谷川にパ
ンチを振り回すだけで、長谷川には当たっていない。それに引き換え、
長谷川のパンチは、隙のできた王者の顔面を的確に捉え、王者の戦意を
消滅させてしまった。長谷川は、5年5カ月ぶりの王座返り咲きを果た
し、そして、3階級制覇が決まった。
この長谷川が、12月9日、現役引退を表明し、現役の世界王者のまま
17年間の現役生活に終止符を打った。長谷川の戦績は、41戦36勝
(16KO)5敗であった。長谷川は、引退表明の席上で、
「前回の試合で、強いか弱いか証明するものがなくなった。そして、前回
以上の気持ちをつくるのが難しくなった。しかし、思っていた以上の足
跡を残せた。これからもボクサー長谷川穂積として生きていきたい」
現役チャンピオンのままやめることは珍しいとの質問には、
「ボロボロになるまでやるのも一つだけれど、僕はチャンピオンのまま
引退したかった。だから、このタイミングで引退を決意した」
長谷川は口にこそしないが、王者が1ラウンドで負けても、ファイト
マネー(推定3000万円)は入ってくる。そんなことにもお構いなし
に男の美学を守り通した。
たかし でした。
☆ これぞ男の美学! 長谷川穂積
2016年9月16日、ボクシングのWBC元世界バンタム級王者で、
WBC元世界フェザー級王者の長谷川穂積(35=真正ジム)が、世界
スーパーバンタム級王者を目指し、王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)に
挑み、9回TKOで破り、3階級制覇を達成した。
この日の試合は、ダブル世界戦でありながら、WBC現世界バンタム
級王者の山中慎介の11回目の防衛戦の前にマッチメイクされ、人気の
有無を如実に表した。しかし、長谷川は1ラウンドから一進一退を繰り
返し、ひょっとすると勝てるかも知らないと期待を持たせるボクシング
になった。ところが、8回、王者が放ったパンチが長谷川を捉え、長谷
川はロープを背負うことになった。王者は、ここぞとばかりに力任せの
パンチを振り回し、長谷川もロープを背負いながら応戦はしたが、もう、
ここまでかと思わせた。その時、ゴングが鳴り、長谷川は救われた。そ
して、1分間のインターバルを置いて、9回のゴングが鳴り、長谷川は
リングの中央に進み出た。ところが、王者は立ち上がらずコーナーから
出てこずに、長谷川の勝利が決まった。
そして、リプレイが流されると、王者はロープを背負った長谷川にパ
ンチを振り回すだけで、長谷川には当たっていない。それに引き換え、
長谷川のパンチは、隙のできた王者の顔面を的確に捉え、王者の戦意を
消滅させてしまった。長谷川は、5年5カ月ぶりの王座返り咲きを果た
し、そして、3階級制覇が決まった。
この長谷川が、12月9日、現役引退を表明し、現役の世界王者のまま
17年間の現役生活に終止符を打った。長谷川の戦績は、41戦36勝
(16KO)5敗であった。長谷川は、引退表明の席上で、
「前回の試合で、強いか弱いか証明するものがなくなった。そして、前回
以上の気持ちをつくるのが難しくなった。しかし、思っていた以上の足
跡を残せた。これからもボクサー長谷川穂積として生きていきたい」
現役チャンピオンのままやめることは珍しいとの質問には、
「ボロボロになるまでやるのも一つだけれど、僕はチャンピオンのまま
引退したかった。だから、このタイミングで引退を決意した」
長谷川は口にこそしないが、王者が1ラウンドで負けても、ファイト
マネー(推定3000万円)は入ってくる。そんなことにもお構いなし
に男の美学を守り通した。
たかし でした。