私の住む宇治地区では毎年夏が近づくと、縣まつりが行われる。宇治橋通りを、軒並み夜店が並ぶので、子供の時は、胸が高鳴ったものである。僕達が子供の時は、夜店の中に、ひよこつりの店があった。ニワトリの子供である、ひよこをカラー・スプレーで色付けして、赤や青のひよこを作るのである。それを、釣り針で引っ掛けて、吊り上げるのである。今から考えれば、随分、残酷なことをしていたものである。甘いものに、飢えていた私は、綿菓子が大好きであった。口の中でフワット溶ける感覚は、たまらない。それから、金魚すくいに鯉つり、鰻つりなどが、軒を並べる。そうそう、りんごあめや、バナナあめ、それに、みかんあめも売っていた。この祭りの季節には、チョット早いと思うのだが、源氏ボタルの成虫なんかも、売られていた。
たぶん、今の縣祭りでは、こういうものは、売られていないような気がするのである。甘いものの、取りすぎは、メタボの原因だ。というような現在に会って、こんなあめが、健康を害することが、わかりきっているからである。今から思うと、よく、このような食生活で、無事だったと思う。この頃はこれでよかったのである。
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