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アイコラボ京都の機関誌登場
アイコ
/
2007-02-02 10:55:20
あいさつ
このたび、アイコラボ タイムズという、タイトルで、アイコラボ京都の紹介記事を載せる機関紙を発行することになりました。
この機関紙では、そもそもアイコラボとは”どういうところなのか”? という皆さんの疑問に答えていくために、アイコラボの実像を綴っていきたいと思います。
今のところ、2ヶ月に1度出稿しようと思っていますが、読者の皆様の希望により、変化させようと思っております。
まず最初に、アイコラボ京都を設立してくださった、小森所長に、挨拶してもらいたいと思います。
その前に私が、所長を紹介したいと思います。
奇跡の奪還(4回、よみがえった男)
トレーニングジムのトランポリンで、一人の少年が、夢中になって跳んでいる。彼は運動神経、抜群の、将来のプロ野球選手を期待された野球少年であった。中学2年の彼は、時速132kmの速球を投げるという素晴らしい素質の持ち主であった。
「あ、危ない。」今まで2回転ジャンプや、2回転ひねりなど、簡単に、こなしていた彼が、頭から落ちたのである。「こら、えらいこっちゃ。救急車 救急車や、早く電話してくれ。」回りは、えらい騒ぎになった。本人はというと、頭をトランポリンのプレートにぶつけたショックで、頚椎を損傷したらしい。
”ボキッ”という、首の骨が折れる音が、まともに、聞こえたらしい。
その直後から、下半身完全麻痺になり、指も動かなくなってしまった。
脊髄損傷者の誕生である。
彼の首が折れてから、気がつくと、病院にいた。
左右の頭蓋骨に穴を開けられ、両方に重りが吊られていた。
頭が動かないように、固定するためだ。
病院に運び込まれてから、3日目の出来事であった。これが、彼が体験した第1回目のよみがえりである。11月の快晴の日であった。
ここに、彼の才能に惚れ込んでいる、先生が一人いる。彼は、サッカーの顧問をしていた。彼は少年を見るたびに、サッカー部に入らないかと、声をかけていたらしい。少年は運動神経 抜群のために、野球をやっても、サッカーをやっても、彼が入るだけで、一番になれるのである。今でいう、スーパースターである。その先生の車の中には、すぐに着替えられるように、いつも、喪服が、つんであったという。先生は残念で、たまらなかったことだろう。
スーパースターが、言ってたことだが、最初、彼は、京都の五条病院に、担ぎ込まれたそうだが、手に負えず、第二日赤病院へ転院した。そこでのエピソードを紹介しよう。当時、ノーベル物理学賞を取った、湯川秀樹博士が、入院していた病院も、ここらしい。その時の見舞客よりも、スーパースターのほうが、多くの見舞客が来てくれたらしい。やっぱり、みんなスーパースターが好きみたいだ。
彼と一緒にトランポリンをしていた仲間が、ショックで行方不明になったらしい。それも、そのはずだ。彼が頭から落ちて、助けを求めているときに、「大丈夫やで。首の調子なんか、帰ったら直ってるわ。」と、言ったらしい。罪の意識に苛まれたのか、しばらくの間、姿をくらましたらしい。
23歳になった彼は、奥様と出会った。私は思う。彼の前向きな生き方に、奥様が惚れられたのだと。奥様の献身的な姿を見るたびに、そう思う。下半身完全麻痺で、指が動かないので、自宅では、たぶん、何から何まで、やってもらっているのでしょう。羨ましい限りである。作業療法士である彼女は、気持ちが大きい人で、頼りがいがある。甘えている代表の顔が、見えてきそうである。この彼女と、一緒に生活されるのは、代表が30歳のときである。
この30歳の時に、代表の身に大変なことが起こる。いつも車いすに座っているので、お尻が、床ずれになってしまった。運が悪いことに、そこから、菌が入ってしまったのである。菌は血液の中でドンドン増殖し、代表を苦しめた。このときにも、よみがえった体験があるのである。一緒に生活しようと思った矢先の出来事であるから、奥様の心を察すると、涙が出てくる。今年で代表は40歳である。この間の生活は、相思相愛という4文字が一番似合う、ご夫婦であった。これからも、ズート 変わらず、愛を育んでいってください。
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