東京湾も綺麗になったもんだ。僕が小さいときは公害で汚れきっていた。クジラが迷い込んでくるような、綺麗な海ではなかった。今、話題になっている、迷い込んできたコククジラの話である。東京湾に迷い込んで東京近辺の人の癒しの対象になっている。みんな、クジラを一目見ようと海辺に集まる。潮吹きを見ては、歓声を上げる。江戸後期に日本に開港ををせまったペリーの目的は、日本を捕鯨船の休憩場所にすることだった。この脅しが切っ掛けになって、明治維新が始まるのであるが、元々日本人とクジラは切っても切れない関係であった。日本人は一切捨てるところなくクジラを利用したのである。僕が小さいときも、クジラの肉は、安くて美味しい食材であった。ところが、世界的に見てクジラの総数が減ってきたので、世界的に捕鯨は禁止されるようになってきた。捕鯨が禁止されるようになってから、10年以上も経っただろうか? 迷い込んでくるクジラがいるくらいだから、世界的に総数が増えてきてるんではないだろうか。僕はクジラの表皮である、”コロ”が大好きである。すき焼きに入れて食べると最高に美味い。水炊きでも美味である。私にとってはクジラは癒しの対象ではなく、捕鯨の対象である。
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