先日、リンクを張らせてもらっている"非情階段”氏のブログ、
そして神戸、本館に、面白い日記がありました。
マニュアル敬語(3月1日の日記)
という、俗にファミレスなどの店舗でアルバイト(パート)店員が使う
「ご注文は○○でよろしかったですか?」
「○○円からお預かりします」
「メニューになります」
「お席の方にご案内します」
などと言った、おかしな敬語について取り上げられている。
敬語に限ったことでなく、日本語には風俗や世相に反映した流行語や、また言葉自体が新しく作られたもの、もしくは解釈が変わってしまったものが多々あると思い、非常に興味深いなぁと思ってみていました。
非情階段どののアンサーブログとして、ボクはその後者のような語句について紹介してみましょう。
まず、
1、”全然平気”ということば。
昔、就職活動で”全然大丈夫です”と、ディスカッションで答えたら会社の試験官にツッコまれた。
シャクだったので、その後の小論文(フリーテーマ)試験でその事を書いたった(爆)。
”全然~”ということば、現在では否定的なことに”全くもって然るべき”と付け加えた副詞として使われる。
”全然大丈夫”なら”全然問題ない”といった使い方が正しいとされている。
しかーしっ!!
”全然大丈夫”、まさしく全然大丈夫な言葉なんです。
実際の使い方は、肯定でも否定でも後ろにつくことばを強調する副詞であるんです。
つぎっ!
2、”確信犯”
この言葉、たとえば、、、
”電車が止まると、乗っている人が困って面白いから線路に石を置いた”
”先日の銀行強盗は、周到に犯行を計画した確信犯だ”
などと使うであろう。悪いことをやっていると認識したうえで犯行を行う。また、知能的にしたたかに犯行をする際に使用される。
しかし、この使い方も実は間違っているんだなぁ。
確信犯ということば。
反常識的なことを、自分が行う事は正しいと信じ切って犯行に及ぶことをあらわしている。
確信犯ということばは、悪いことをしていると”確信”しているのではなく、、(悪いことも)悪いことをしていないと”確信”して犯行を行うことなのである。
たとえば政治的犯行やマインドコントロールなどの影響も動機は同じだが、たとえおかしな解釈をしていたとしても、自分のすることは間違っていないと信じ込んでいる思想的犯行がそうである。
”車は環境を破壊する排気ガスを出すから、近くにあった車を壊した。俺は環境破壊を助けたから悪くない”
とか。
現在、一般的に使われている”確信犯”は、故意犯とか知能犯だと思う。
あるいは”愉快犯”とか。
日本語は、外国語と違って敬語や俗語などが多くある。また、同じ意味合いの会話の中でも表現方法を変えることで、よりシチュエーションに合った効果をもたらすこともある。
季節や場面によって変わることもある。
だから、逆に解釈が変わることでそれが常識になってしまうようなものもある。
日本語の乱れ…というと大げさな表現ですが、やっぱり正しく解釈して使いたいものです。
おまけだけど、”役不足”って言葉もそうだよね。
問題なのは、これが世の流れと思ってか思ってないのか、”確信犯”という言葉を誤った使い方でテレビなどマスコミでもバンバン言い放っている。
マスコミの誤用ははたして”確信犯”なのか(笑)??