ワクチン供給をめぐる混乱は、なかなか収まる気配はありません。なかでも、大量供給を目指した10ml瓶、医療現場の使い勝手が悪いという理由で、24時間以内に使いきれず廃棄してしまうなど、今かいまかと待っている母親たちの思いを逆撫でしています。
10ml瓶は、小児50人分に相当、しかも24時間以内に使い切らなければなりません。
50人の接種は、一般診療に支障をきたす数です。
副作用で死亡、31人
また、ワクチンの副作用報告は、1096人、重い副作用は110人、このうち死亡は31人、胎児死亡の報告が1例ありましたが、ワクチン接種との関連性は、ないとのこと。
異常行動、151件
一方、インフルエンザ患者による、飛び降りなどの異常行動が、この3ヶ月間で全国から151件の報告があったと、厚労省研究班のまとめで判明しました。
1歳から17歳、タミフル投与の有無にかかわらず、また、ほとんどが新型インフルで、その8割近くが発熱から2日以内に発生したとみられています。
151人の内訳は、タミフル服用26人(17%)、36 人がリレンザ服用(24%)。どちらも服用していないが 16人(10%)。残りは不明となっています。
飛び降り、走り出し、うわごと、などなどが10代以下の若年層に集中。厚労省は、タミフルの投与の有無にかかわらず、2日間は患者から目を離さないよう注意を促しています。
インフルエンザ脳症は、3ヶ月間で、28都道府県で132例あったことが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。
その大半が15歳未満で、最も多いのは7歳の22例でした。