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「脳」の精密検査顛末記ー5

2007-02-20 16:46:14 | 健康・病気

Photo Photo_1 衝撃の「脳」梗塞像

  (左右の写真は、クリックして拡大)

 脳の精密検査の最終局、CTを撮って診てもらいました。

 ご覧の通り、各所に点々と白い斑点の梗塞像が認められ、衝撃を受けました。

 しかし、Drの仰るには「小さな梗塞像がみられますが、この程度の数と大きさは、75歳の年齢相応のもので、自覚症状も含めて、症状が現れるほどのものではありません」とのことでした。

  しかし、こうして毎日何百万、何千万ケもの脳細胞が、死滅してゆく様は、なんとも空恐ろしく感じます。

 「これ以上進行しないように、脳の血流を改善するための、血行促進剤の服用を続けてください」とのことで、処方して頂きました。

 「総体的には、特に問題なし、来年の今頃、今回と同じような検査を受けることを奨めます」

 1、ふらつき、つまずきの原因は、三半規管の老化によるもので、平衡感覚の鈍化が原因。

 2、MRA検査で、動脈瘤などは認められず、くも膜下出血の心配も、まずない。

 3、MRI検査で、脳動脈の血行は、年齢相応ではあるが、改善の要あり。

 4、CT検査で、小梗塞の痕跡が認められるので、これ以上進行しないようにつとめる。

 両親が、いずれも脳血管障害で、50歳台で絶命しているのがきっかけで、検査を受けたわけで、少しホッとすると同時に、日本人の3人に1人は、血管障害が死因であることを考えると、60歳を超えたら、1年に1回は検査しておきたいものだと、つくづく思いました。

 保険料は、合計150.030円、自己負担額は(1割負担)15.010円でした。

 予防に優るものはありません。

 脳出血・くも膜下出血・脳梗塞を発症して、たとえ生き残ったとしても、後遺症の治療費は、計り知れないほど莫大なものですし、介護する家族の心労も並大抵なものではありません。

 老痴呆・認知障害になってからでは、なおさらです。